犬の歳の取り方は人間とは異なる
犬を子犬から育てている人ならお分かりになると思いますが、犬が成長するスピードは人間と比べるとはるかに早いですよね。犬は生後1年になるとほぼ大人の体に成長するので、ビックリする人もいるのではないでしょうか。そんな成長スピードが早い犬と私たち人間とでは、同じ量の時間を過ごしても歳の取り方が異なってしまうといえます。
では、犬はどのくらいの早さで歳をとっていくのでしょうか。今回はよく知られている犬の年齢の換算する方法を使って年齢を調べていきたいと思います。ちなみに『小型犬』『中型犬』『大型犬』では、年齢を換算する方法が異なりますので、それぞれ別々の方法をお伝えしていきますね。
犬の年齢を人間の年齢に換算する方法
小型犬の年齢を人間の年齢に換算する場合
小型犬の生後1年は人間の年齢で例えると約17歳になるといわれています。そして、犬年齢で2歳になると、人間年齢で24歳になるそうです。それ以降は毎年4歳ずつ年が増えていくといわれています。簡単にまとめると……
- 犬年齢1歳=人間年齢17歳
- 犬年齢2歳=人間年齢24歳
- 犬年齢3歳=人間年齢28歳
- 以下毎年4歳ずつ年をとる
ということになります。この換算の方法だと愛犬が10歳のときは24歳+(4歳×8歳)=56歳という計算になります。
大型犬の年齢を人間の年齢に換算する場合
一方大型犬の場合は生後1年のとき、人間年齢で12歳となるそうです。そうなんです、大型犬は小型犬よりも成長スピードが遅いので、人間の年齢に換算すると12歳という若さになるのです。そして、大型犬の場合は1歳から毎年7歳ずつ年をとるといわれています。ですので、犬年齢2歳になるときは人間年齢19歳となります。
- 犬年齢1歳=人間年齢12歳
- 犬年齢2歳=人間年齢19歳
- 犬年齢3歳=人間年齢26歳
- 毎年7歳ずつ年をとる
この換算方法だと、犬年齢3歳の時点では小型犬よりも大型犬の方が人間年齢が若いといえます。しかし、大型犬は毎年7歳ずつ年をとっていくのでそれ以降大幅に年をとってしまうのです。例えば小型犬が犬年齢10歳のときに人間年齢56歳なのに対し、大型犬が犬年齢10歳のときは人間年齢75歳となります。
大型犬は小型犬よりも寿命が短いといわれていますが、人間の年齢に換算したときの年齢の増え方を見てみると寿命が短い理由も理解できてしまうといえるのではないでしょうか。
中型犬の歳のとり方は小型犬と大型犬の中間
では中型犬の年齢のとり方はといいますと、小型犬と大型犬の中間の換算方法が有名なようですね。犬年齢で1歳のときに人間年齢では約16歳、犬年齢2歳のときに人間年齢が23歳となり、それ以降は毎年5歳ずつ年をとっていくそうです。
- 犬年齢1歳=人間年齢16歳
- 犬年齢2歳=人間年齢23歳
- 犬年齢3歳=人間年齢28歳
- 毎年5歳ずつ年をとる
- 犬年齢10歳=人間年齢63歳
生後1年までの犬年齢と人間年齢の一覧表
犬は体の大きさや犬種によって歳のとり方に大きな差があります。では、生後一年までではどれほど歳の取り方に違いがあるのでしょうか。小型犬・大型犬の人間年齢をまとめて一緒に見てみましょう。
犬年齢 | 小型犬 | 大型犬 |
---|---|---|
生後1か月 | 1歳 | |
生後2か月 | 3歳 | 1歳 |
生後3か月 | 5歳 | 2歳 |
生後6か月 | 9歳 | 6歳 |
生後9か月 | 13歳 | 8歳 |
生後1年 | 17歳 | 12歳 |
こう見てみると小型犬は大型犬よりも大人になるまでの成長スピードが早いといえますね。しかし、体が大人になってからは成長スピードが落ち着くので大型犬よりも年齢を取るスピードが遅くなっていくことが分かると思います。何とも犬の体って不思議ですね。
まとめ
犬は私たち人間と歳をとるスピードが異なります。それゆえに残念ながら愛する愛犬とは長くて10数年ほどしか一緒に時間を過ごすことができないといえるでしょう。同じ1年という時間を過ごしても犬にとっては4年~7年のときを過ごしていることになり、犬はあっという間に歳をとってしまいます。ですので、毎日悔いのないよう一緒にいられる時間を噛みしめながら、愛犬と一緒に大切なときを過ごしてあげてくださいね。