飼い主に会うたびに大喜びしてくれる犬たち
飼い主さんが帰宅したときに、愛犬が大喜びで出迎えてくれると「あぁ…犬を飼ってよかったな」と思いませんか?その歓迎スタイルは、ワンワン吠える、尻尾をブンブン振る、くるくる回転する、ピョンピョン飛びつく、部屋の中を猛ダッシュする、飼い主さんの口元や顔をなめるなど、じつにさまざま。
ほんの5分、お隣さんへ回覧板を届けに行っただけなのに、まるでしばらくぶりの再会のように熱烈に歓迎してくれることもあります。犬って、本当にかわいいですよね。でも犬はどうして、飼い主さんに会うたびにあんなにも大喜びするのでしょうか?今回は、犬が飼い主にさんに会うたびに大喜びする理由について迫ってみたいと思います。
理由①うれしいことが起こると思っているから
帰宅したあとは、留守番していた愛犬のお世話やコミュニケーションの時間にしているという飼い主さんは多いと思います。飼い主さんも愛犬も、その時間を楽しみにしていることでしょう。
家へ帰ったら、愛犬におやつや食事を与える、愛犬と遊んだり散歩へ行く、といったことが習慣化している場合、愛犬は「飼い主さんの帰宅=うれしいことが起こる」と覚えています。そのため、帰宅した飼い主さんの姿を見ると「ごはんががもらえる!」「散歩へ連れて行ってもらえる!」とうれしくなり、大喜びで出迎えてくれるのです。
理由②飼い主が喜ぶから
喜ぶ愛犬を見ると、飼い主さんもうれしくなると思います。同じように愛犬も、飼い主さんが喜ぶとうれしくなります。そして、自分がした行動によって飼い主さんが喜んでくれたという経験があると、また飼い主さんを喜ばせたくて、その行動を繰り返すようになることがあります。
ですから、飼い主さんに会うたびに大喜びするのは、飼い主さんを大喜びで出迎えたら飼い主さんが喜んでくれた、という経験があるからかもしれません。
理由③飼い主のことが好きだから
犬が飼い主さんと会うたびに大喜びするのは、この理由が一番多いのではないかと思います。それは、飼い主さんのことが好きだから。「やった~!大好きな飼い主さんとまた会えた~!」と純粋にうれしいのです。
飼い主さんが帰宅すると、飼い主さんの口元をなめて歓迎する犬は多いです。犬が人の口元をなめるのは、犬の祖先と言われているオオカミの子供が、母親の口元をなめて胃袋の中の獲物を吐き出してもらい、それを食べる習性の名残と言われています。現在の犬たちにとってこの行動は、人へのあいさつや愛情表現となっています。
理由④不安が解消されるから
元来、群れで生活する動物である犬は、ひとりぼっちが苦手。信頼する飼い主さんと一緒にいるときが、一番安心できます。そして反対に、飼い主さんがいないと不安になり、心細く感じます。飼い主さんはいずれ帰ってくることを理解している犬であれば、落ち着いて飼い主さんの帰りを待つことができます。それでも、多少の不安は感じているはずです。
飼い主さん不在時の不安の大小は犬それぞれ違えど、飼い主さんの姿を見た途端に不安が一気に解消されて、うれしくなるのはどの犬も同じでしょう。ひとりぼっちの不安が解消されたときの犬の安堵感を想像すれば、大喜びするのも納得!ではありませんか?
まとめ
今回は、犬が飼い主さんに会うたびに大喜びする理由について迫ってみましたが、いかがだったでしょうか?理由はひとつだけでなく、いくつか重なっているかもしれませんね。どんな理由であれ、愛犬が会うたびに大喜びしてくれるのはうれしいものです。
とはいえ、喜びすぎて吠えや飛びつきが過剰になってしまうと、困りごとにつながる可能性があります。過剰な吠えはご近所迷惑になりますし、飛びつきは愛犬の足腰に負担をかけてしまいます。
飼い主さんに会えたことがうれしくて「オスワリ」などの指示も耳に入らないぐらいに興奮してしまう場合は、興奮している間は一切かまわないようにして、落ち着いてからコミュニケーションを取るようにするといいでしょう。愛犬は少しずつ「飼い主さんが帰ってきたときは、落ち着いて待てばかまってもらえる」と学習していくはずです。