1.飼い主さんを探す
出かけた直後にオロオロしちゃう
飼い主さんが出かけてしまった直後、犬は寂しくてオロオロしてしまうことがあります。家の中のいたる部屋をウロウロして飼い主さんを探し回る子も。まだお留守番に慣れていない子や、飼い主さんへの依存心が強い子の場合に多く見られます。
犬はひとりぼっちだと不安になる
犬は集団で生きる習性がある動物なので、ひとりぼっちに不安を感じやすいです。犬はお留守番をすることはできますが、長時間に渡ってひとりぼっちでお留守番をさせることは好ましくありません。特にお留守番に慣れていない子や、飼い主さんと一緒にいないとパニックになってしまう「分離不安」の症状がある子には注意が必要です。
まずは10分から慣れてもらう
お留守番のトレーニングの中で「ここはひとりでも安心な場所だよ」「飼い主は必ず帰って来るよ」ということを犬に理解してもらい、まずは10分程度からひとりでいる時間を慣らしていきましょう。
遠吠えをすることも
通常の鳴き方とは違う「ウォーン!」というサイレンのような遠吠えの鳴き方は、遠くにいる仲間や他の群れと通信するための鳴き方です。遠吠えにはいくつかの意味がありますが、不安な時やストレスが溜まっている時にも遠吠えをします。
お留守番でひとりぼっちになってしまった時、遠くにいる飼い主さんに「寂しいよ」「助けて」という気持ちを伝えようと行うことが考えられます。また、遠吠えをすることでストレスを発散することもあります。
2.窓の外を眺める
自宅警備隊として
飼い主さんが出かけて留守になると、犬は「今は自分が守らなきゃ」という気持ちで家の中を守ろうとすることがあります。そのため、外から危険が迫って来ないか、何か異変はないかなどをチェックしながら外を眺めることがあります。お留守番時に吠え続けてしまう子は、飼い主さんの不在で神経質になっている可能性があります。
外の様子が気になる
ひとりでのお留守番は退屈なので、窓の外を観察して暇つぶしをすることもあります。外を歩く人や行き交う車、鳥などに興味があるのでしょう。ひなたぼっこも兼ねて、外を観察してのんびりと過ごすことも。
飼い主さんの帰りを待っている
犬はお散歩をするので、家の外のことをある程度知っています。そのため、出かけた飼い主さんが外から帰って来ることも知っているのです。お留守番に慣れている子なら、飼い主さんの帰宅時間が近くなると「はやく帰ってこないかなぁ」という気持ちで外を眺めて待っていることもあります。
3.ひとりで遊ぶ
ひとりで遊べるおもちゃ
犬は飼い主さんがいない時間でも、おもちゃで上手にひとり遊びを楽しむこともあります。コロコロ転がるボールやお気に入りのぬいぐるみなどで遊んだり、家の中をダッシュしてみたりして元気に遊ぶことも。
やりたい放題してしまうことも
飼い主さんが在宅の時は、テーブルに乗ったり派手に走ったりすると咎めらてしまいます。しかし飼い主さんが不在の時には叱られないため、いつもより遊びがエスカレートしてしまうこともあります。帰宅した際にゴミ箱がひっくり返っていたり家具が破壊されたりしている場合には過激に遊んだことが理由と考えられます。犬には現行犯で叱らないと意味がないため、帰宅後にイタズラを発見しても叱らないようにしましょう。
ひとりぼっちを思い出す
こうして遊んでいる時には、犬は飼い主さんがいないことやひとりぼっちであることなどを忘れています。しかしふと気が付くと、留守番中であることを思い出してしまうこともあります。どれだけ楽しいおもちゃがあっても、やはり飼い主さんの温もりに勝るものはありませんね。
4.お昼寝
犬の睡眠時間は長い
犬の平均睡眠時間は12~18時間です。子犬や老犬であると睡眠時間は長くなります。人間と違って深い睡眠の時間が短い犬は、眠りが浅い代わりに人間よりも長い睡眠時間が必要なのです。
留守番中はウトウトして過ごすことも
1日の大半をウトウトして過ごしているようなものなので、お留守番の時間は穏やかにお昼寝をすることも多いです。特にごはんを食べた後はお腹がいっぱいになって眠たくなりやすいです。
飼い主さんの匂いに包まれて
お留守番中には、飼い主さんの布団の中や脱いだ服の上などで眠ることも多くあります。これは、飼い主さんの不在やひとりぼっちを寂しく思っていても、飼い主さんの匂いを嗅いでいると安心できるためと思われます。
まとめ
最近では犬のお留守番中を外出先で見守る「ペットカメラ」も普及しています。近年では共働きで日中に不在となるご家族も増えましたし、愛犬がどんなふうにお留守番の時間を過ごしているのかが心配ですよね。
犬は留守番をこなすことはできますが、基本的にひとりぼっちが苦手で長時間の留守番はストレスの原因となることもあります。お留守番に慣れている子や自立心の強い子ならまだ耐えられますが、ひとりぼっちに慣れていない子や分離不安の気があるこの場合には注意が必要です。
愛犬に留守番をさせる時には
- 初めは10分程度からひとりぼっちに慣らす
- 飼い主は絶対帰ると理解してもらう
- 飼い主不在でも安心な場所だと理解してもらう
- 飼い主の匂いが付いた衣服などがあると安心できる
- イタズラされて危険なものは置かない
- 転倒の危険があるものは置かない
などのポイントを把握しておくと良いでしょう。