①犬同士の相性や気持ちを確認する
犬同士で遊ぶことが好きな犬は多いと思いますが、犬と遊ぶのはあまり好きじゃないという犬もめずらしくありません。実は、子犬の時期は犬同士で遊ぶことで噛みつきの強さやボディランゲージを学ぶことなどができますが、成犬同士で遊ぶことは必ずしも必要なことではないのです。
がっつりプロレスごっこをして遊びたい犬もいれば、軽く挨拶だけすれば十分という犬、遠目で他の犬を眺めるくらいでOKという犬など、気質や性格によってそれぞれ好みのかかわり方が違うということは認識しておかなければなりません。
遊びたいと思っていない犬を無理やり遊ばせようとすることで、他の犬が苦手になってしまうこともありますし、恐怖心や不安感から攻撃行動に出てしまうことなどもあります。不幸な事故を起こさないためにも、その場にいる犬同士が本当に遊びたがっているか、しっかりと確認してから遊ばせることが大切です。
どちらかが一方的に追いかけられているときなどは、追いかけている方の犬を捕まえてみて追われていた犬が逃げていくか、また誘いに来るか確かめるようにするといいでしょう。
②犬同士が遊んでいる間は目を離さない
犬同士が遊んでいる間、飼い主さん同士で話が弾むことも多いと思います。“犬も楽しい、飼い主さんも楽しい”というのはとてもいいことですが、時折話に夢中になりすぎて犬たちの様子をしっかりと見ていないということがあります。
犬同士は仲良く遊んでいてもちょっとしたきっかけで喧嘩に発展してしまうこともありますし、故意ではなくても怪我や事故が発生することもあります。動物である犬同士ではいつどのようなトラブルが起こるかわからないということを忘れず、遊んでいる間は必ず目を離さないようにしましょう。
③遊んでいる途中で休憩を挟む
犬同士で遊んでいるとお互いにどんどんテンションが上がってきて、相手を噛んでしまったり体当たりしてしまったり、マナー違反の行動に出ることがあります。また、興奮しすぎることで飼い主さんの声が耳に入らなくなってしまうということも少なくありません。
楽しむことは素敵なことですが、過度に興奮させて見境が付かない状態にさせてしまうと、周囲に危害を及ぼしたり犬自身が怪我をしてしまったりすることなどがあるので注意しましょう。
犬同士で遊んでいる間に時々呼び戻したり、首輪をつかんで他の犬から離れて座らせたりして、一度クールダウンする時間を取るようにすることをおすすめします。冷静になることで他の犬へのマナーや犬同士の遊びのルールもきちんと守って遊ぶことができると思いますので、長時間放っておくことなく愛犬のテンションのコントロールは飼い主さんが行うようにしてください。
まとめ
犬同士が遊んでいる様子はとても微笑ましく、飼い主さんも見ていてうれしくなるものだと思います。また、他の犬と遊べない犬に対して「何でうちの子は遊ばないの?」と悩む飼い主さんもいることでしょう。
しかし、成犬同士の遊びというのは犬にとって必ずしも必要なものではなく、より大切なのは飼い主さんとのコミュニケーションだとされています。挨拶だけで満足な犬もたくさんいますので、犬同士で遊ばせることにこだわりすぎる必要はないと思います。
犬同士で遊ばせる際にはしっかりと人の目の監視下におき、トラブルになる前に制止や中断に入ることができるように万全の体制を取っておくようにしてくださいね。