犬の飼い主が張り切りすぎると良くないこと
大好きな愛犬のために、と張り切って行っていることが、実は愛犬の気持ちを無視して行っている飼い主のエゴだった…というケースは意外と多いです。では、どのようなことを飼い主が張り切りすぎるのは良くないのでしょうか。
1.犬のファッション
まずは犬のファッションについてです。今は多くのペットショップ、さらには犬用衣類専門の雑貨店なども多く展開しているため、犬のファッションの幅も広がっています。
可愛い服を見ると、「うちの子にも着させたい」と思ってしまいがちですが、犬にとっては装飾品がジャラジャラと着いた洋服は基本的にストレスになりやすいです。衣服は防寒目的で着用することが好ましいです。
愛犬が嫌がる素振りを見せていないのであれば、やめなければいけないとは言いません。しかし、少しでも嫌がる素振りを見せるのであれば、不必要な洋服の着用は避けるようにしましょう。
2.犬の撮影会
最近ではペットショップやショッピングモールのイベントに愛犬との撮影会が催されることがあります。飼い主としては、愛犬との思い出を残すことができる良い機会なので、参加したいと思う人も多いでしょう。
これは犬によっても反応は様々ですが、臆病な犬や警戒心が強い犬、人見知りな犬の場合は、撮影会の雰囲気に怯えてしまい、強いストレスを感じることがあります。一度撮影会に参加し、あまりにも愛犬が嫌がるような素振りを見せるのであれば、それ以降は大勢で行う撮影会は避けるようにするなど、愛犬の様子を見つつ正しい判断をしましょう。
3.耳掃除や爪切りなどの無理なケアと
耳掃除や爪切りなど、必要ではあるけれども難しいケアは意外とあります。しかし、耳掃除と爪切りに関しては、「飼い主が絶対に行わなくてはいけないケア」と思い込み、張り切りすぎるのはあまり良くありません。
耳掃除に関しては、耳を傷つけてしまうことで外耳炎や中耳炎を引き起こす恐れがありますし、爪切りは切る場所を間違えてしまうと怪我に繋がります。爪切りと耳掃除は、トリミングサロンや動物病院で行ってくれることが多いので、「自分には難しい」と感じたら、恥ずかしがらずプロにお任せすることをおすすめします。
4.散歩のし過ぎ
運動をすることは、人間にとっても犬にとっても良い影響があります。しかし、どちらも自分の体力に見合わないほどの運動量を突然行ってしまうと、怪我や体調不良の原因となります。
散歩は犬種ごとに適切な距離や時間が決まっています。小型犬であってもたくさん運動するべき犬種と、1回15分程度で十分と言われている犬種など、様々です。
「散歩はすればするほど良い」と考えられがちですが、無理に長い距離を歩かせてしまうと、足腰に負担がかかったり、体力を必要以上に消耗したりしてしまい体調を崩しかねません。なるべく適切な量の散歩を行うように心掛けましょう。
犬のしつけも愛犬のペースに寄り添って
「飼い主として、愛犬のしつけは厳しく行わなければ」「しっかり完了させなければ」と思うことはとても良いことです。自分のためにも、愛犬のためにも、また周囲の人々のためにも必要なことですよね。
しかし、犬によってしつけを学習できるスピードは異なります。飼い主が張り切りすぎた結果、「どうしてできないの!?」「こう言ったでしょ!」と怒鳴り散らしたり、常に不機嫌になってしまったりするのは逆効果です。しつけをしっかり行うという心掛けは素晴らしいですが、愛犬の気持ちを考え、愛犬のペースに寄り添いながら着実にしつけを進めていくようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。どうしても愛犬のこととなると張り切りがちですが、飼い主が張り切りすぎることで愛犬にストレスを感じさせる事態は避けたいですよね。焦らず落ち着いて、愛犬の気持ちを考えて行動するように心掛けましょう。