犬が冬に水を飲まなくなる理由
水を飲む量は夏と比べると、冬はうんと減ってしまうように感じますよね。この量で本当に大丈夫なのだろうか、あまりにも飲まな過ぎているのではないか、と心配になるほど、お皿の中の水が減っていないこともあるかと思います。
暖房の効いた部屋で過ごすことの多い犬の場合、脱水症状になってしまうのではないか、という心配もあります。なぜ、冬になると水を飲まなくなってしまうのか、水を飲む量があまりにも減ってしまったとき、どのような対策が必要なのか、一緒に考えてみましょう。
理由①「体温を下げる必要がなくなるから」
夏の間は、気温が高いため、犬の体温も高くなります。ただ、ジッとしていても、眠っていても、体温は高くなります。そのため、体温が上がりすぎてしまわないようにするため、水を飲むことで調整しようとします。また、体温が高くなってしまったときも、水を飲むことで体温を下げようとします。
一方、冬の間は、気温が低いため、水を飲むことで体温を調整する必要がなくなります。その分、犬が水を飲む量も減ってしまうのです。また、冬の間は、寒さから身を守らなければなりません。少しでも体温を下げないようにしなければなりません。
お皿に入れられた水も、まるで冷蔵庫で冷やしておいたかのように、冷たくなってしまい、夏に比べて水を飲まなくなることがあります。
しかし、室内で過ごすことが多い犬の場合、暖房によって体温が高くなってしまい、暑さによって水を飲みたがることがあります。カーペットの上で寛いでいたり、こたつの中に入って寛いでいたりすると、脱水症状を引き起こしてしまうことがあります。
冬は水を飲む量が減りますが、夏と同様に、水の量は多めに用意しておいてあげると良いと思います。
理由②「運動量が減ってしまうから」
夏の間と冬の間を比べてみて、お散歩や運動の量は変化しますか?暑すぎず、寒すぎず、お散歩や運動がしやすい春や秋の季節、最もお散歩や運動の量が多くなる、ということはありませんか?暑さや寒さによって、飼い主さんの気分次第で、お散歩や運動の量が変化しているのではありませんか?
特に、寒い冬の間は、外で出ることが億劫になりますよね。飼い主さんの気分次第でお散歩や運動の量が減ってしまう犬の場合、水を飲む量も減ってしまいます。お散歩や運動の後は体温も上がりまし、喉も渇きます。
しかし、お散歩や運動の量が減ってしまうと、体温も上がりきらず、喉もほとんど渇きません。水を積極的に飲む必要がなくなってしまうのです。夏と比べると、少し量が減るようには感じますが、しっかりとお散歩や運動をした後は、冬であっても、ガブガブと水を飲む犬もいます。
理由③「自律神経が乱れるから」
冬の間は、日照時間が短くなります。どんよりとした曇り空も多くなり、日光を浴びる量が少なくなってしまいます。そうすると、自律神経が乱れやすくなり、犬はストレスを抱える場合もあります。その結果体調不良を起こしてしまう可能性があります。
冬の間、寒いからといって、外で日なたぼっこをさせてあげなかったり、お散歩に行かなかったり、余計に日光を浴びる量が減ってしまっていませんか?室内で過ごす場合も、日光の当たる窓辺にベッドやクッションを用意してあげるなどし、日光を浴びることで、自律神経を整えるようにしてあげると良いです。
まとめ
犬が冬に水を飲まなくなる理由には、
- 体温を下げる必要がなくなるから
- 運動量が減ってしまうから
- 自律神経が乱れるから
などがあります。それぞれ、対策についてもご紹介しました。
水を飲む量があまりにも減ってしまい、脱水症状などが心配だというとき、ぜひご参考ください。ご紹介した理由以外にも、病気が原因で水を飲む量が減ってしまうことがあります。対策を行っても水を飲む量が減り続けている場合は、早めに獣医さんにご相談くださいね。