犬が突然飼い主に甘えなくなる理由って?
今までたくさん甘えてきた愛犬が、あるタイミングからあまり甘えてこなくなると、何だか不安になりますよね。「嫌われちゃった?」なんて良からぬ考えが横切ることも…。なぜ、突然飼い主に甘えなくなる犬がいるのでしょうか。
1.環境に慣れたから
家に迎え入れて1年ほど経ってから甘えなくなった場合、その家の環境に慣れてきたという理由が挙げられます。同時に、飼い主に対して「この人は信頼できる人だ」という信頼感も持つようになったのでしょう。
甘える理由には好きだから、という理由の他にも要求や不安などの理由が挙げられます。特に、犬は不安や寂しさを感じると飼い主に甘えようとします。
ですが、1年経つとその家の中もある程度把握することができますし、飼い主の性格や生活パターンも把握できるようになります。そのため、環境にも慣れ、少しずつ極端な甘え方に落ち着きが出てくる犬が多いです。
2.年齢とともに落ち着きが出てきたから
これは犬によって個体差が大きいですが、4~6歳頃にかけて、突然甘える頻度や甘え方に落ち着きが出てくる犬が増えてきます。これは年齢によるものです。
犬種によって少々前後しますが、平均的に犬の4歳は人間の年齢に換算すると32歳前後、5歳は36歳前後、6歳は40歳ほどとなります。すると、それまでに比べて精神年齢も体力的にも成長、劣化を伴うため、落ち着きが出てきます。
特に5~6歳は犬にとってシニア期の一歩手前になるため、怪我や病気にも注意が必要な時期です。犬自身も体が少しずつ以前ほど活発に動かせないことを自覚し始める時期なので、前のように活発に行動することが減る犬もいます。
3.以前甘えたときに怒られたから
また、以前甘えたときに怒鳴られてしまったり、怒られてしまったりしたことがある犬は、甘えることを躊躇してしまっていることもあります。上記に当てはまり、なお且つ以前甘えられたときに怒ったことがある場合は、もしかすると原因はそこにあるかもしれません。
「甘えても大丈夫なんだ」と認識させなければ、その後も犬が甘えにくい環境を継続してしまうことになるので、愛犬が甘えやすい状況を作ったり、こちらから積極的にスキンシップを取ったりするなど、接し方を工夫しましょう。
実は甘えている仕草を見せているケースも
犬が突然飼い主に甘えなくなる理由を3つご紹介しましたが、実は甘え方が変わっただけで、今もなお、飼い主に甘えているというケースも少なくありません。犬が甘えているサインに飼い主が気付いていないのです。
例えば、以下のようなサインは、気付かれにくいですが甘えているサインの1つです。
- 近くでジッと目を見つめてくる
- そっと寄り添ってくる
派手な行動や仕草ではないため、飼い主さんによっては見逃してしまっていることも多いです。しかし、実はこっそりと甘えていたり、あるいは甘えたいなとせがんだりしているサインを送っている犬も多いです。
「最近、甘えてこなくなったな」と感じたら、まずは自分が愛犬からのサインを見逃していないか、よく観察してみてくださいね。意外と上記のような「甘えたいな」サインを送っているかもしれませんよ。
また、このようなサインが見られなくても、最初にご紹介したように環境に慣れてきたり、年齢を重ねて落ち着きが出てきたりという理由が多いです。そのため、飼い主が近付くと怯えるなどの態度が見られなければ、あまり心配する必要はありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。基本的に犬が突然甘えなくなる理由は、環境への慣れや年齢経過が理由に挙げられます。成長段階の一種だと考え、穏やかな気持ちで見守ってあげるようにしましょう。