1.「飼い主の気分次第」はNG!
飼い主の気分次第で、愛犬に対する態度をコロコロと変えてはいけません。
仕事や家庭のことでイライラし、ちょっとしたことで感情的になり、愛犬を怒鳴りつけてしまうこと。悲しい出来事によって気分が落ち込み、甘えてくる愛犬のことを構わずに無視してしまうこと。休日、布団から出たくない気分だからと、今朝のお散歩はなし、ごはんもいつもより数時間も遅い。
犬は、飼い主の行動をよく観察し、把握し、そこからたくさんのことを学びます。そして、状況に応じて、自分自身で判断し、行動することも可能な動物です。飼い主が自分の気分次第でコロコロと態度を変えてしまうと、犬は困惑してしまいます。
何より、そんな飼い主のことを信頼することができません。飼い主が頼れないと判断した犬は、自分自身がリ群れを守らなければならないと判断します。そうなると、わがまま放題で、飼い主の言うことを聞こうとしません。しつけの失敗や問題行動を引き起こす、大きな原因になるでしょう。
2.「嫌がるからしない」はNG!
「うちの子はブラッシングを嫌がるのでしません」「毎日、歯磨きするんですか!?えらいですね~」
ベテランの飼い主であっても、このように話す人がいます。ブラッシングをすること、歯磨きをすること、ケージの中に入ることなど、犬それぞれに嫌がることがあります。
しかし、嫌がるからといって、何もしなくて良いというわけではありません。ブラッシングを嫌がるからとしないでいると、毛玉が出来てしまったり、フケや皮膚病の原因になってしまったり、不潔な状態でいなければならなくなってしまいます。
歯磨きを嫌がるからとしないでいると、歯周病になり、歯や骨が溶け、カラダ中に菌が巡り、病気や死の原因になってしまうかもしれません。犬にも、毎日必要なケアがあります。定期的に必要なケアがあります。嫌がるからといって怠ってしまうと、苦しむのは犬だけではなく、飼い主も同じです。
3.「基本的なしつけを怠る」はNG!
はじめに行うことの多い「お手」や「お座り」は、犬の安全を守るために必要なしつけではありません。ごはんの前にお手をさせる、おやつの前にお座りをさせる、飼い主の自己満足のようなものかもしれません。
犬の安全を守るために必要なしつけには、「戻れ」「放せ」などがあります。リードが放れ、走り出してしまったとき、「戻れ」と指示に従うことができれば、迷子や交通事故などを防ぐことができます。危
険なものを口の中へ入れてしまったとき、「放せ」の指示に従うことができれば、誤飲や誤食を防ぎ、中毒症状や死から逃れることができます。お手やお座りと比べると、そう簡単に覚えてくれないかもしれません。
じっくりと時間をかけ、根気強く教えてあげなければならないかもしれません。面倒に感じるかもしれません。だからと言って、怠ってはなりません。
4.「常に抱っこ」はNG!
とくに、超小型犬や小型犬は、つい抱っこしていたくなってしまいます。カラダが小さい分、抱っこし、守ってあげなければならない、という気持ちにもなってしまいます。
ソファーに座っているときも抱っこ、飼い主が食事をしている間も抱っこ、お散歩のときも抱っこ。そうやって常に抱っこばかりしていると、飼い主の後ろ盾がないと何もできない、怖がりな犬になってしまうことがあります。
飼い主に抱かれていないと不安で、お留守番のできない犬になってしまうかもしれません。他の犬や人と交流することができない犬になってしまうかもしれません。獣医さんやトリマーさんでさえも触れることができない犬になってしまうかもしれません。
もちろん、抱っこすることそのものがが悪いことなわけではありません。スキンシップやコミュニケーションの時間にたくさん抱っこし、甘えさせてあげてください。ただ、過剰な抱っこや甘やかしには注意が必要です。
まとめ
犬を初めて飼った人がやりがちなNG行為について、
- 気分次第で態度を変えること
- 嫌がるからと必要なケアをしないこと
- 基本的なしつけを怠ること
- 過剰な抱っこや甘やかし
この4つをテーマにご紹介しました。ベテランの飼い主でも、つい、やってしまいがちなことかもしれません。これから犬を迎える方、はじめて犬を迎え、しつけなどでお悩みの方など、参考にしていただけると嬉しです。
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
50代以上 男性 匿名
自然の状況では、獲物がいつとれるかなど、きまっていないのでは?
20代 男性 匿名
私も犬社会のことは藤井氏から教えてもらいました。犬社会を適用すると劇的に変わりました。今あまり宜しくないとされていますがこの躾を全て否定することはないのではないでしょうか。私の愛犬がそれで直ったので