1.横向きにゴロ~ンと眠る
「愛犬はよく横向きになって寝ることがあるよ~」といった言葉は、たくさんの飼い主からお聞きすることができるほど、普段の生活でよく見る光景だと思います。
実はこの『横向きで寝る』という寝相は、犬の急所となるお腹をちょいと見せながら眠っているので、リラックスしながら安心して眠っているといえます。特に身体の力を緩ませながら、時々足をピクピクさせているのでしたら熟睡できているといえるでしょう。
ちなみにうつ伏せで寝たり、丸まりながら寝るときは、逆に大事なお腹を隠しながら出来るだけ小さくなって眠っているといえるので、警戒しながら浅く眠っていることが多いそうです。
とはいえ、安心できる室内で丸まったりうつ伏せだったりで眠るのでしたら『温まりながら眠りたい』『好きな体勢で眠りたい』そう感じている場合も多いといえるでしょう。
2.仰向けになってダラ~ン
いわゆる『へそ天』として知られている仰向けで眠る姿は、リラックス度MAXのときに見せる寝相となります。安心できる環境、信頼できる飼い主や家族がいるので、愛犬が「この場所は安全だぁ~!」と感じながら、急所となるお腹を全開にして眠っているのでしょう。
それほど安心しきっている環境だと思う存分気持ちよく眠ることができ、実際に仰向けで眠っているときは熟睡している場合がとても多かったりします。見ているこちらとしても、とても愛らしくて可愛く思えてしまう寝相といえますね。
3.白目をむいて爆睡
体中の力を脱力しきって白目で眠っている……。そんなおぞましいともいえる愛犬の姿を飼い主なら何度も目にしたことがあると思います。ホラー映画に出てきそうな寝相『白目をむいて寝る』は、熟睡しているときのサインとして知られていたりします。
深い眠りに落ちることで体中の力が抜けて、目が半目になったり白目を見せたりすることがよくあるそうですよ。恐ろしい見た目とは裏腹に、「僕は安心して眠っているんだぞ~」という愛犬のポジティブな想いが詰まっているといえるでしょう。
4.マズルや目をピクピク
愛犬は眠っているときに、マズル(鼻周り)や目をピクピクさせることがある……。そんな経験はありませんか?「もしかして痙攣しているの!?」と心配になる人もいるかもしれませんが、鼻周りやまぶたがピクピクするだけなら心配はいらないでしょう。
ちなみに夢を見るときはレム睡眠(浅い眠り)のときに多いと昔から言われていますが、睡眠時はレム睡眠とノンレム睡眠(深い眠り)が交互に訪れています。レム睡眠の時は脳は活発に活動していて筋肉は休んでいる、ノンレム睡眠の時は脳は休んでいるが筋肉は活動できる状態にあるのだそうです。実際に顔や体をピクピクさせながら眠っている愛犬を触っても全然起きないことがとても多いのは、それほど安心して熟睡できているのでしょうね。
5.口元をムニョムニョ
犬は眠りながら何かを食べているかのように、口をムニョムニョモゴモゴすることも割とよくあります。こういった寝相も、身体や顔をピクピクさせるときと同様に深く眠っていることが多いのだと思います。
また、犬は寝ている時にまるで走っているかのように足をバタバタさせたり軽く吠えたりすることも少なくありません。夢の中で広大な草原を走り回ったり、大好きな飼い主や仲の良い犬とはしゃいでいたりする夢を見ているのだと思えてなりませんが、通常夢を見ていることが多いレム睡眠期には体を動かす筋肉は休んでいるとされています。
人間では、そのようなレム睡眠期に夢に合わせて体が動いたり寝言を言ったりするのを「レム睡眠行動障害」と言うのだそうです。レム睡眠行動障害は程度によっては治療が必要になったり、ストレスを出来るだけなくす必要があったり、病気が原因で起きている場合があるそうですが、犬でそのような行動が見られた場合にはどんな意味があるのかは分かっていないそうです。
まとめ
犬は実に様々な寝相を見せてくれます。弱点であるお腹を見せながら眠っている、顔や体がピクピク動きながら寝ている、そういった場合は熟睡していることが多いといえるでしょう。安心しながら寝ている愛犬の姿ってとても癒されますよね。これからもずっと愛犬がリラックスしながら眠っている姿を見られると良いですね。