犬と暮らすということ
犬が家族の一員として加わったことで、“毎日の暮らしや人生そのものが変わった”と、実感することが日々あります。犬と暮らすということは、犬の命を預かるということですから、決して安易なことではありません。
お世話はとても大変です。経済的な負担もあります。自分の自由な時間が減ります。遠出や旅行だって気軽には行けません。思わぬケガや事故や病気に見舞われることもあります。何よりも、愛犬の死に直面するということが、犬との暮らしの中で最も苦しい瞬間です。
それでも私たちは犬との暮らしをやめることができません。それは、犬との暮らしの中に素晴らしいことがたくさんあるからです。犬との暮らしの中には、どのような素晴らしいことや楽しいことがあるのか、みなさんとシェアしたいと思います。
犬との暮らしで楽しいこと①「新しい出会い」
私が最も強く実感していることは、犬との暮らしの中で、“たくさんの新しい出会いがある”ということです。私が一人で道を歩いていても、誰も話しかけてはきません。
しかし、愛犬と歩いていると、見ず知らずの様々な人が声をかけてくれます。老若男女、性別も年齢も全く関係ありません。普段なら、決して、接することのないであろう人物との交流もあります。うんと年上の犬友達もできました。うんと年下の犬友達もできました。名前も知らない、顔見知りの人もいますが、道ですれ違うだけで会話が弾みます。
お散歩の時間帯になると、いつのまにか、たくさんの犬たちと飼い主さんたちが集まることもあります。犬は、人と人も結び付けてくれる、まるで天使のような存在です。
犬との暮らしで楽しいこと②「家族の話題になってくれる」
“犬がいなければ、私たち夫婦に会話は一切ありません。”
そう話す、高齢のご夫婦がいらっしゃいます。私も同じだったかもしれません。みなさんにも経験があるかもしれません。思春期だった頃、家族との会話が億劫でした。自分の部屋に閉じこもり、家族と顔を合わせることさえも面倒でした。
しかし、いつも家族との会話のきっかけになってくれる愛犬たちの存在がありました。なぜかわからないけれど、家族の雰囲気が悪くなると、必ず愛犬たちが何かやらかすんです。急にリビングを暴走し始め、家族みんなでお腹を抱えて笑ったり。いつもそんなことはしないのに、お散歩のとき、雨上がりの公園の地面でカラダをスリスリし、泥んこまみれで帰ってきたり。
とくに会話はなくても、犬がいることで、家族みんながリビングに集まる。そして、少しずつ会話が弾んでいく。それだけでも十分に幸せなことなのではないでしょうか。
犬との暮らしで楽しいこと③「黙って付き合ってくれる」
相手が人間であれば、「いやだ」「面倒だ」「今忙しいから…」と、断られてしまうかもしれません。しかし、犬は、どんなときも、どんなことにも、黙って付き合ってくれます。悪口だって愚痴だって、“誰にも内緒だよ”の約束を決して破ったりしません。
寂しいときや悲しいときは、何時間でも側にいて励ましてくれます。どんなにすれ違っても、どんなに寂しい思いをしても、決して離れて行ったりしません。家族になった日から、一生涯ずっと、パートナーとして寄り添ってくれる存在です。
まとめ
犬との暮らしで楽しいことについて、
- 新しい出会い
- 家族の話題になってくれる
- 黙って付き合ってくれる
この3つをテーマに、実際に私が犬との暮らしの中で感じていることをご紹介しました。犬は言葉を話すことができません。分かり合えるまでに時間がかかることもあります。お互いに理解できないこともあります。犬は犬です。決して、人間ではありません。しかし、犬は、人間以上に私たちの大切なかけがえのないパートナーであることに間違いはありません。