犬が何でも食べてしまうのはなぜ?3つの理由

犬が何でも食べてしまうのはなぜ?3つの理由

犬が何でも食べてしまう理由についてまとめました。飼い主さんにとって、驚きの理由ばかりかもしれません。そして、今すぐに改善することが可能な原因もあります。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

1.「異食症」「異嗜症」である可能性が考えられます

口周りを舐めているチワワ

たとえ、道端に落ちているものだとしても、それが“食べ物”なのであれば、犬が何でも食べてしまうことを理解できなくもないのですが、食べ物ではないものも、何でも食べてしまうことがあります。海外では、靴下を丸飲みし、胃の中から大量に発見された犬もいました。犬が、食べ物ではないものまで何でも食べてしまうことを、「異食症」や「異嗜症」と呼んでいます。

  • ストレスの発散や退屈をしのぐため
  • 飼い主さんの気を惹くため
  • そのことが楽しいから
  • その味、食感が好きだから
  • お腹が空いているから
  • 病気を発症しているから
  • 興味本位

理由は様々です。例えば、病気や寄生虫の感染によって、消化管で消化吸収障害を起こし、不快感を何とかしようとして、また上手く吸収できずに足りなくなっている栄養を補おうとして何でも食べてしまうことがあります。すぐに診察や検査や治療が必要です。

食べ物ではないものを食べてしまうのがたまにであっても緊急手術が必要になったり命を脅かしてしまうこともありますし、しょっちゅう食べ物ではないものを食べてしまっているのに何ともない犬もいます。飼い主さんが食べて欲しい食べ物以外は犬が口にしないようにすることが重要です。退屈しのぎや興味本位で色々なものを口にしてしまう場合には、犬の口が届く所に何もないようにしたり運動や遊びを増やしたりすると良いでしょう。お腹が空いていそうなら、ご飯の量を増やしてみましょう。色々と対策をしても何でも食べたがってしまう場合には、病気(胃腸の異常や脳の病気)の可能性もありますし、やめられないくせであったり、飼い主さんが気付いていないストレスがあったりするのかもしれません。異食、異嗜による事故が起こる前に、一度動物病院に相談してみると良いと思います。

2.「栄養不足」である可能性が考えられます

白いふかふかのマットの上のトイプードル

何でも食べてしまう犬の中には、“食糞”をしてしまう犬がいます。私たち人間にとっては、全く理解することができないものです。どんなにお腹が空いていても、食糞をしてしまうなんて…。

しかし、犬が食糞してしまうことは動物としては異常なことではなく、はっきりとは分かってはいないもののいくつかの理由があると考えられています。考えられている理由のひとつは、糞の中に気になるニオイがあること。他には、母犬が子犬の糞の後始末をする様子を真似していること。そして大きくなってもそれがそのまま習慣として残ってしまうこと。また、栄養不足です。

この中でも、特に注目したいのが、「栄養不足」による食糞です。糞は、お散歩中の道端にも落ちています。自宅にも、自分自身や同居する犬の糞がトイレやシートにそのままになっているときがあります。

総合栄養食であるドッグフードを十分食べている犬であれば栄養不足になることはまずありませんが、保護したばかりの犬が食糞をする場合には栄養不足の可能性も考えて良いと思います。また手作り食を食べている場合には、不足している栄養がないか食事を見直してみると良いでしょう。
食糞が継続的に行われている場合、栄養不足はなかったとしても、食生活を見直すと良いかもしれません。フードを変えてみたり、与える回数や時間帯を変えてみたり。飼い主さんだけでは改善してあげることが難しいのであれば、獣医さんや犬の栄養に詳しい人に相談されてみてください。

3.「ミネラル不足」である可能性が考えられます

微笑むコーギーの顔アップ

先にご紹介した栄養不足に補足して、何でも食べてしまう理由には、「ミネラル不足」をあげることができます。総合栄養食と表示されているドッグフードであれば、ミネラルが不足してしまうことは、ほとんど考えられないと思います。

しかし、愛犬の健康や安全のためにと、手作りのごはんを与えている場合、必要な栄養が不足してしまう可能性があります。

犬がミネラル不足になってしまったとき、砂や石を食べてしまうことがあると言われています。野生動物もミネラル分を摂取するために砂や土をなめたりするので、砂や石からミネラル分を補おうとして、犬も本能によって行動することは十分考えられるでしょう。

また、ミネラルはたくさん摂取すればいいというものではなく、ミネラル同士のバランスも大事です。総合栄養食に加えて何かサプリメントを与えている場合には、それによってミネラルバランスを崩していることがないか見直してみた方が良いかもしれません。

まとめ

獣医師の診察を受けるゴールデンレトリバー

犬が何でも食べてしまう理由として、

  • 「異食症」「異嗜症」
  • 「栄養不足」
  • 「ミネラル不足」

この3つの可能性についてご紹介しました。

原因は何であれ、食べ物ではないものを食べてしまうと犬の健康を害してしまう可能性があります。麻酔をかけた手術が必要になったり、命さえも奪ってしまうかもしれません。食糞の原因がどうしても分からなかったり、遊びとして石や布製品を食べてしまうことなどをやめさせるのが難しかったりすることもあるかもしれませんが、事故が起こらないようにしなくてはいけません。飼い主さんだけで悩まず、周りの犬友達やかかりつけの獣医さんに相談するなどし、早期改善に向けて努めてみましょう。まずは、愛犬とよく向き合い、よく理解してあげることが必要かもしれません。

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