正しい犬の抱っこの方法
お腹とお尻を支えながら抱っこをする
抱っこは愛犬との大切なスキンシップの1つとなります。また、愛犬が不安や緊張を感じたときや、人通りの多い場所でトラブルが起きないようにするための対策法として『抱っこをする』という方法が行われるほど、抱っこは愛犬との生活には欠かせないものといえます。
ですので、小型犬大型犬に限らず、飼い主は何かあったときにとっさに愛犬を抱っこできるよう、日頃から愛犬が嫌がらない抱っこの仕方をマスターしておく必要があるといえるでしょう。
抱っこをすることに慣れていない人は、「正しい抱っこの仕方かぁ、何だか難しそう……」と思うかもしれませんが、コツを掴めばそんなに難しくはないので安心してください。
では、いきなりですが犬に嫌がられにくい正しい抱っこのコツをお伝えします。『お腹とお尻を支える』これだけです。安定するようにお腹とお尻をしっかり支えてあげることが、最も大切なポイントとなります。
具体的な抱っこの仕方
では、これから具体的な抱っこの仕方をお伝えします。ちなみに左側に犬の顔が来る抱っこの方法となります。まずはじめに犬が左を向いている体勢のときに、両方の前足のワキに左腕を通します。(左前足の脇から右前足に向けて手を通す)
そして次に、右腕で犬のお尻を抱きかかえるように支えます。(私が抱っこをするときは股の間に手をそっと添えて支えやすくすることが多いです)しっかり両手で包み込んだら、そのままゆっくりと持ち上げながら、自分の体にフィットするよう優しく引き寄せるようにして抱きかかえてください。
このときになるべく愛犬が自然と飼い主の体に寄り添う感じで、愛犬の体が飼い主側へと重心がくるように意識するのがポイントとなります。また、愛犬の胸を支える左腕は上腕二頭筋(力こぶができる部分)で支え、お尻は手首の辺りで支えるように意識すると、力が安定して抱っこしやすくなるのでおススメです。
- まず両方の前足の脇に左腕を通す
- 次にお尻や股の間を右腕(または右手)で支える
- 準備ができたらビックリしないようにゆっくり持ち上げる
- 飼い主の体に寄り掛かるように微調整する
といった手順で抱っこを行うと、上手くいきやすいといえるでしょう。ちなみにこの方法は小型犬や中型犬向けの抱っこの仕方となります。大型犬の場合でも通用するといえますが、大型犬のときは横向きになるように立たせた状態で胸とお尻を支えた後、ハグをするように愛犬を抱きかかえながら持ち上げると、安定しながら抱っこしやすいといえるでしょう。
犬によって微妙に抱き方が変わる
犬が嫌がりにくい正しい抱っこの方法をお伝えしましたが、犬によっては抱き方を変えた方が良い場合もありますので、愛犬の反応を見ながら試行錯誤することをおススメします。ちなみに、抱っこをしたときに愛犬がモゾモゾ動くときは、抱っこの仕方が気に入らない可能性が非常に高いといえますので、腕の角度を変えたり持ち方を変えたりした方が良いといえるでしょう。
また、抱っこの仕方に慣れていないときや、抱っこの方法を変えるときは愛犬を落としてケガをさせないように、低い位置で抱っこの練習をするようにしてくださいね。
犬に嫌われやすい抱っこの仕方
不安定な持ち方をする
では、次に犬が嫌がりやすい抱っこの仕方をお伝えしたいと思います。犬が嫌がる持ち方を知ることで、結果的に正しい抱っこをしやすくなるといえるでしょう。
犬が嫌がりやすい抱っこのされ方として最も多いのが、『不安定な持ち方』です。例えば、抱っこをするときに片腕だけで抱っこをする、といった方法は犬の体が不安定になりやすく不安や恐怖を与える原因となるので嫌がりやすいといえます。また、犬が転落してしまう可能性が高い持ち方となるので絶対にしないようにしてくださいね。
力を入れながら抱っこをする
抱っこをするのに慣れないうちは無意識に力が入りやすく、愛犬が「く、くるしぃ~」と感じてバタバタ暴れてしまうことが割とあったりします。大切な愛犬を落とさないようにしっかり抱っこすることは凄く素晴らしいことと言えますが、愛犬に満足してもらう抱っこをするためには、程よく力を抜くことが大切といえるでしょう。
基本的には愛犬の胸とお尻を支えている部分に力を入れておくだけでしっかり抱っこできるといえますので、他の部分はリラックスさせると良いと思いますよ。
まとめ
今回は、犬との生活で何かと欠かせない『抱っこ』の正しい方法をお伝えしました。先ほどもお伝えしましたが、正しい抱っこの方法でも犬によっては「この抱っこのされ方は嫌だぁ~」と感じてしまうことがあるので、愛犬の反応を見ながら微調整や試行錯誤を繰り返すようにしてくださいね。
何度も繰り返し抱っこをして、愛犬が心地良く感じる抱っこの方法を見つけられると良いですね。