犬をホールドして動きを抑制する
動きをホールド
興奮している犬は我を忘れていますので、飼い主さんのことを無視してしまうこともあります。興奮した犬を言葉やコマンドで抑制することができない場合は、犬の身体全体をホールドして動きを抑制しましょう。
- 首輪を掴む
- リードをギリギリまで短く持つ
- 身体全体を腕でホールドする
このように動き全体を制限すると、犬は落ち着きを取り戻しやすくなります。
静かになったらおやつで褒める
犬が落ち着きを取り戻したところで、おやつを与えて褒めてあげましょう。このときに大きな声をかけてしまうと興奮を助長してしまう可能性があるため、冷静な態度で褒めてあげてください。
「待て」に従わせる
「待て」をマスターできているわんちゃんなら、興奮した際に「待て」の指示を出すことも効果的です。まだ「待て」をマスターできていない場合は、先ほどのように犬の動きをホールドして興奮を鎮めてから「待て」の指令で、さらに落ち着かせるようにしましょう。
声を荒らげないよう冷静に
「ダメでしょー!」などと声を荒らげてしまうと、犬は余計に興奮してしまいます。犬の興奮を落ち着かせるには、冷静な気持ちや言動で対処しましょう。
「おすわり」は興奮を鎮めるのに効果的
興奮しがちな子に「おすわり」はとても効果的です。座るという姿勢は犬が行動する姿勢ではないため、おすわりをさせることで冷静さを取り戻しやすくなります。
最初に「待て」で落ち着きを取り戻したら、次に「おすわり」で座らせると、より興奮が鎮まりやすくなります。おすわりが上手にできたらおやつを与えて褒めてあげてください。「静かになると良いことがある」と思ってもらうことが重要です。
「放せ」もマスターしておこう
遊んでいるときは犬が我を忘れて興奮しやすいシチュエーションです。おもちゃを使って遊んでいたのに、興奮しすぎて飼い主さんの腕や服にもじゃれついてしまうこともありますよね。
そんなときのために、くわえるのを止めさせる「放せ」をマスターしておくと良いでしょう。「放せ」をマスターしておけば、噛んではいけないものや食べてはいけないものにイタズラしていたときにも止めさせることができます。
犬が夢中でおもちゃ等をくわえているときに「放せ」と指示を出し、犬が口から放したらおやつを与えて褒めてあげましょう。遊びを終えるときに「放せ」を指示し、放したらおやつを与えて終了するのも良いでしょう。
まとめ
遊びが楽しすぎたり、飼い主さんが帰ってきたのが嬉しすぎたり、他の犬に威嚇したときなど、犬が興奮しすぎてしまうことはよくあります。興奮しすぎると飼い主さんの言うことも聞かず、我を忘れて暴れたり吠えたりしてしまうので、困ってしまいますよね。
そんなときは、まず犬の身体をホールドして動きを抑制するのが効果的です。日頃から「待て」「おすわり」「放せ」などのコマンドをマスターしておくと、犬が興奮してしまったときにも制御しやすくなります。
犬に「興奮するのを止めたら良いことがある」ということを理解してもらうため、犬が落ち着きを取り戻したタイミングでおやつを与えて褒めるのが効果的です。飼い主さんが声を荒らげてしまうと犬は余計に興奮してしまいますので、興奮した犬には冷静な態度や声色で接してあげてください。