犬が首輪を嫌がる理由
首輪に慣れていない
子犬であれ、成犬であれ、首輪に慣れていない犬にとって、急所である喉の周りに何かを巻かれることは、まるで首を絞められているように感じることでしょう。怖いと感じるのも無理はありません。
首輪にまつわる嫌な記憶がある
あまりにも首輪を嫌がるため、最初に首輪を装着させる時に無理やり抑え込んだり、その時に大声で叱られたり、最初に装着した時に首輪がきつくて苦しかったりと言ったことが原因で、「首輪を持つと怖いことが起こる」「嫌なことが起こる」という記憶が残ってしまい、首輪そのものが嫌いになってしまうケースです。
首輪が原因で首の周辺に皮膚のトラブルが起きている
皮膚が敏感な犬の場合、首輪の素材によってアレルギーを起こすことがあります。特に短毛種の場合は、首輪が直接肌に触れるので、アレルギーでなくても首輪がきつすぎて皮膚がこすれて、傷がついてしまったり、首輪によって痒みを感じたりする場合も、首輪を嫌がることがあります。
犬が首輪を嫌がるときの対処法
首輪に慣れていないときの対処法
まずは、家の中で柔らかなリボン状の布を首に緩く巻き付けます。その状態で我慢できたら、ご褒美をあげます。
その練習を何日か継続し、リボンを嫌がらなくなったら、首輪を犬に見せ、「これは怖いものではないよ」と理解させます。首輪に対して警戒心を持たなくなるまで待ち、犬がおだやかで落ち着いているときに緩く首輪をつけてみます。
首輪にまつわる嫌な記憶があるときの対処法
首輪に慣れていない犬よりも、首輪に対して嫌な記憶がある犬に首輪を慣れさせる方が、時間も手間もかかります。まずは、首の周りを触られてても平気なようにふだんから首の周りを優しく声を掛けながら撫でます。
けれども、首輪がつけられないからと言って、散歩させないワケにもいかないので、首輪の代わりにハーネスを利用してみましょう。
ただし、ハーネスよりも首輪の方が犬をコントロールしやすいので、ハーネスをつけた状態で首に違和感を抱かせないように、リボンなどの幅広い布を緩めに巻き、少しずつ慣らします。家の中でリボンをつけていても平気なようになれば、首輪に慣れていない犬と同じように次のステップに進んでいきます。
皮膚のトラブルが起きているときの対処法
まずは、首輪の素材がアレルギーになっている可能性があるのなら、違う素材の首輪を使ってみます。例えば、金属であれば皮や布製に変えます。それでも痒がるような仕草を止めないときは、獣医さんを受診し、まずは皮膚トラブルを解決します。
首輪のサイズの測り方
どこを測るか
頭の周りと首の周りを計測し、指2本の余裕を持たせた状態が犬にとってはベストのサイズです。
注意点
頭の周りを測るときは、耳を持ち上げて測ります。また、長毛種の犬の場合は、体毛をしっかりと掻き分けてサイズを測ります。
まとめ
首輪は、愛犬の命を守るために絶対に必要なアイテムです。なぜ、首輪を嫌がるのか、その原因を突き止め、その問題を解決しましょう。何より大切なことは、決して焦らずに、けれども確実に対処することが、結果として愛犬の命を守ることと、飼い主さんに対する強い信頼感となります。