気を付けて!犬が驚いてしまう『音』7つ

気を付けて!犬が驚いてしまう『音』7つ

愛犬が「ビクッ!」と驚いてしまう音は日常の中にあふれています。中には驚きすぎてトラウマになる犬も。ここでは、犬が驚いてしまう音を7つご紹介し、臆病な性格を克服する対応についてもまとめました。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬が驚いてしまう音7つ

ヘッドホンを首にかけて目を細めている犬

犬はたとえ小さな音でも「ビクッ!」と驚くことがありますよね。犬というのは人間の4倍もの聴力を持つといわれているので仕方がない部分もありますが、過剰反応をしてしまうのには原因があるようです。

飼い主さんが低い声で叱る声にも犬は不快感を抱く場合がありますが、それ以上に驚いて恐怖にも感じてしまう8つの音はこんなものがあります。

1.雷や花火の音

花火の音に耳を澄ませて目を閉じる犬

多くの犬が「この音、嫌い!」と感じるのが雷、そして花火の音です。人間でも「キャー!」と叫ぶ人がいますが、犬にとっては「命の危険を脅かすもの」と感じてしまうほど怖い音。

落ち着きをなくしてしまう、物影に隠れる、中にはパニック状態に陥ってしまうワンちゃんもたくさんいますね。

2.車のクラクション

「ププー!」という大きな車のクラクションも、犬にとっては「何!?びっくりした!」という不快な音の一つです。日頃から車が混雑している場所を散歩している犬は慣れていることもあるかもしれませんが、たまにそういった目に遭う犬であれば、思わずのけぞってしまうかもしれません。

3.機械がしゃべる音

「お風呂がわきました」というお知らせの声や、テレビに反応する犬も多いです。特に子犬のうちはその音が鳴るたびに驚いてしまうことがあるかもしれませんが、少しずつ慣れていくでしょう。

そんな犬の反応を見て「可愛い」「面白い」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、犬が驚きすぎて思わずテレビを壊してしまった・・・なんていうケースもあるのでご注意ください。

4.工事の音

工事のヘルメットをかぶった犬

人間でも耳を塞ぎたくなるような「ガガガガ!」という大きな工事の音も、犬にとっては怖い音の一つです。こうした音に怖がる犬であれば、工事現場付近での散歩はさけた方がいいですね。

5.人のくしゃみ

くしゃみをする女性を見つめる犬

まれに飼い主さんの「ハクション!」というくしゃみに過剰反応する犬もいます。常日頃からくしゃみをする飼い主さんであれば慣れてしまいますが、大きなくしゃみの声に「ビクッ!」とすることも。

人が大きな声を出しただけで震えるほど怖がる犬は、大きなトラウマを抱えているのかもしれません。少しずつ慣らしていくことが大切ですが、難しさを感じた場合は動物病院に相談をするのも早期解決につながります。

6.掃除機の音

掃除機をかける飼い主からダッシュで逃げる犬

掃除機をかけ始めると吠え続ける犬も多いですが、それも音に怖がっている行動のひとつ。中にはソファーの下に隠れて震えてしまう犬もいるでしょう。あまりにも怖がってしまう犬であれば、掃除機をつかう頻度を控えた方がよさそうです。

7.おもちゃの音

子供のおもちゃの音に怖がる犬もいるようで、正体不明の音に「怖い!」と感じているようです。臆病なタイプの犬であれば、人の子供は恐怖の対象になる可能性も。

万が一、驚いた拍子に噛みついてしまった…という危険を回避するためにも目を離さず様子を見る、一緒に遊ばせないという対応を取ってください。

愛犬が臆病すぎる?過剰反応を克服するには

怯えてソファーの下に隠れる犬

愛犬が雷やちょっとした生活音に驚いてしまうのは、子犬の頃のトラウマが関係している場合があります。また、飼い主さんが雷が鳴るたびに「キャー!」と叫んでいる場合も、音と飼い主さんの対応を結び付けて考えて学習してしまうこともあります。

こうした犬の過剰反応への正しい対応といえば…実は、「何もしない」なんです。思わず抱っこをしてあげたくなりますが、何事なかったかのように振る舞い続けることがポイント。雷以外の音についても同じく、どんなときもいつものようにしつけ続けることで犬も慣れていきます。

ただ、パニック状態に陥っておう吐をしたり、噛みついたりしてしまう症状がある場合は、早期に獣医師に相談を。日常生活としつけトレーニングの見直しによって、改善できることがあります。

まとめ

驚いて目を見開くフレンチブルドッグ

愛犬が驚いて怖がる姿には、思わず「可哀想に」と感じてしまいますが、どんなときも平常心を保つことで犬も落ち着いていきます。花火大会のシーズンは怖がりな犬にとって恐怖かもしれません。あまりにも症状がひどい場合は、前もって動物病院へ相談しておくことをおすすめします。

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