1.取っ組み合いが結構本気
「甘噛み」の力加減
犬同士で遊ぶとき、特に若い犬だと取っ組み合いをしたりじゃれ合ったりするのが好きですよね。犬は子犬のとき、兄弟とじゃれ合うことで「甘噛み」と「本気噛み」の力加減を学んでいきます。
しかし、ハッスルしてしまうとつい噛む力が強くなってしまう子もいます。犬同士でじゃれあっている最中に「キャン!!!」なんて言われちゃっていることも。
遠慮しすぎて取っ組み合いが苦手な子も
一方遠慮深い子では、取っ組み合ったり甘噛みでじゃれ合ったりするのもどこか控えめで、「良いんですか…?」というような表情をする子や、遠慮を知らない子にじゃれつかれると怪訝な顔で逃げてしまう子もいます。
2.他人のおうちでも我が物顔
昔、実家のご近所さんに犬友達のお姉さん(お嬢様)がいました。お互いに飼っている犬種が同じミニチュアダックスであったこともあり、よく一緒にお散歩をしたり、お姉さんのお宅のお庭(豪邸)で遊ばせてもらったりしていました。
ある日、風邪を引いた私のお見舞いにお姉さんが愛犬(坊ちゃん)を連れてお見舞いに来てくれたことがありました。お姉さんと玄関先でお話をしていると、坊ちゃんがナチュラルに我が家に上がっていきました。
あ!コラ!とお姉さんがビックリした矢先、なんと坊ちゃんは私の愛犬が食べ残したカリカリをガツガツと食べ始めたではありませんか…!
お姉さんはお嬢様のように品のある美人さんでしたが、坊ちゃんは花より団子な性格であったようです。庶民のドッグフードが、そんなに珍しかったのでしょうか?お姉さんがすごく恥ずかしそうに坊ちゃんを制している姿は今でも忘れません。
坊ちゃんの辞書に「遠慮」と言う文字はないのです。
3.おもちゃを譲らない・横取りする
隣の芝生は青い
犬にはそれぞれおもちゃの好みがあるようで、自分のお気に入りのおもちゃがあったりします。犬が1匹だけならその子専用おもちゃになるのですが、多頭飼いをしていると他の子と共有しなくてはいけません。ドッグランでおもちゃを取り合って本気のケンカになってしまうことも珍しくありません。
1匹が遊んでいると「それなぁに?面白そうだなぁ」と言っているみたいに、しつこく遊んでいる子の周りをウロウロすることがあります。他の子が遊んでいると、より一層楽しそうに見えるのでしょう。遠慮がない子はここで横取りしちゃったりします。
取り上げると怒ることも
もともと遊んでいた側の犬が、遠慮深い子や穏やかな子だと横取りされても怒りませんが、お気に入りのおもちゃを取られてしまって、しょぼんとしてしまうかもしれません。遠慮がない子は自分のおもちゃを放そうとはしませんし、無理に取ろうとするとウーッと歯をむいてしまう子は要注意です。
4.おねだりの圧がすごい
私の愛犬(Mダックス♀)は、食べることに関して遠慮のない方です。私のごはんのときには自分もちゃっかり席に着き、前足を私の膝に置いてアピールタイムが始まります。
どれだけアピールされても人間のごはんを与えることはありませんが、それでも彼女は一生懸命アピールしてきます。膝に置いた前足をフミフミしてみたり、ここぞとばかりにオスワリをキメてみたり、箸を持つ右手の腕にアゴを置いてみたり…その圧の強さと言ったらありません。
普段は穏やかで、一緒に飼っている猫たちには遠慮がちにしていることもあります。しかし、食べることに対しては大変アグレッシブで、そのギャップの大きさに笑ってしまいます。
5.飼い主さんのベッドでグーグー寝る
みなさんは愛犬と一緒に寝ていますか?私は愛犬と一緒に寝ていますが、犬の寝相には性格が出るのかもしれません。
さぁ寝ようとベッドルームへ行くと、ベッドでは既に愛犬が寝ている…しかも、私のスペースのど真ん中で、時には枕を使い、気持ちよさそうにグーグーとイビキまでかいているという光景をしばしば見かけます。
遠慮がちな子は、飼い主さんの足元にヒッソリ寄り添って眠ることが多いように感じます。私の愛犬は保護犬として迎え入れた子ですが、迎え入れた当初は遠慮がちに足元やすみっこで丸くなって寝ていました。あの頃はまだ謙虚さがあったなぁと笑ってしまいますが、彼女が遠慮しなくなってくれたことを嬉しくも思います。
まとめ
犬は群れを成して生きる動物なので、他者と関係性を持ちうまくやっていこうとします。他の犬に遠慮してオロオロしてしまう子から、遠慮せずガンガン接する子まで、多頭飼いをしていたりドッグランなどで多数の犬の中で遊んだりすると、犬社会というものが良く見えてきます。
「ほんと、遠慮しないよねー!」なんて苦笑いしてしまうこともありますが、それだけ天真爛漫ということですね。