犬が怯えているときの仕草
目
上目づかいで、きょろきょろと落ち着きなく動きます。
耳
立ち耳の犬は、耳を伏せます。
歩き方
体を地面にできるだけ近づけるように伏せ、足音を立てないように力なく静かに歩きます。
しっぽ
しっぽが後ろ足の間に垂れ下がり、さらに恐怖とストレスを感じると、完全にお腹の方に向かって丸まります。
後ろに下がりつつ、大きな声で甲高く吠える
すぐに逃げられるように腰を引きつつ、威嚇するときよりは少し甲高い声で恐怖を感じている対象に向かって吠えます。
犬が怯える街中の危険なもの1.側溝
側溝(グレイチング)とは
道路に溜まった雨水を排水したり、農業用水などの水路の上を道路として利用したりできるように排水溝に上に鉄でできた格子状の鉄板が置かれていることがあります。この格子状の鉄板のことを「グレイチング」といいます。
なぜ、側溝が危険なのか
人間は靴を履いているので問題ありませんが、肉球でグレイチングの上を歩くと肉球と肉球の間に格子状の部分の鉄の部分が押し付けられます。夏の暑い日や、極端に寒い日はグレイチングが熱く焼けていたり、足が凍てつくほど冷たく感じたりすることもあり、そういった経験を経て、犬はグレイチングの上を歩くのを嫌がります。
そのため、グレイチングの上を飛び越えようとしたり、グレイチングの前から一歩も歩けなくなったりする場合があります。また、雨が降った後などは非常に滑りやすく、危険な場所と言えます。
犬が怯える街中の危険なもの2.子供
なぜ、犬は子供に怯えるのか
人間の子供は、犬にとって予測不能な動きをし、時に甲高い声を上げて唐突に走り出したり、急に近づいてきて体に触ろうとしたりするので、人慣れしていない犬にとっては得体のしれない動物と感じて恐怖を覚えるのかもしれません。
なぜ、子供が犬にとって危険なのか
子供に怯えた犬が逆に子供さんに噛みついたり、吠えかかって転倒させ、怪我をさせたりしてしまう恐れがあります。そうなると、子供の保護者から「人を噛むような犬は殺処分しろ」と詰め寄られたり、怪我をさせた責任を問われたりといった、面倒ごとに発展する恐れがあります。
子供さんと仲睦まじく過ごしている犬の動画などが人気の半面、子供が嫌いな人がいるように子供が苦手な犬もいます。もし、ご自分の愛犬が人間の子供に対して、あまり好意的でないと感じていたら、知らない子供さんとの接触はできるだけ避けた方が良いでしょう。
犬が怯える街中の危険なもの3.人ごみ
なぜ、犬は人ごみに怯えるのか
犬は、人間よりも視界が低く、普通に歩いているだけで人間の足に囲まれているように感じているはずです。そして、その移動スピードが速かったり、あまりにも混雑したりしていると自由に歩けなくなり、危害を与えられても逃げ場がなく、蹴られて痛い思いをするかもしれない…と予想して、さらにそういった経験を何度も重ねて、人ごみに入るのを怖がるのかも知れません。
なぜ、人ごみが犬にとって危険なのか
全ての人が犬好きであるワケではないし、全ての犬が人が好きなワケではありません。大勢の人がいる場所では、何かが原因でパニックが起こって大騒ぎになったり、身動きできなくなったりすることもあります。
そんな中で、動物に向かって悪意を持つ人が犬に対して、タバコの火をわざと押し付けたり、毒物を食べさせようとしたりといった危険性もあります。
犬が怯える街中の危険なもの4.工事現場
なぜ、犬は工事現場に怯えるのか
人間なら、工事現場の騒音も振動も原因がわかっているので、恐怖に感じることはありません。ですが、犬にとっては壁の向こうから大きな音や振動がするのはなぜなのか理解できないので、恐怖を感じるのは自然なことなのかも知れません。
なぜ、工事現場が犬にとって危険なのか
工事現場周辺は、自動車よりも大きな車の出入りが多く、そういった車は普通車よりも死角が多いため交通事故にあうリスクが高くなります。また、うっかりリードが外れるなどして工事現場の中に犬が入ってしまったら、砂場が崩れたり、鉄骨、鉄筋などが置かれている場所の下に潜り込んでしまったりといった不測の事態になりかねません。
また、工事現場は、工事関係者以外の人にとって、とても危険な場所なので、犬がその場所を怯えるような仕草をしたら、散歩のコースを変えてみるといった工夫も必要です。
犬が怯える街中の危険なもの5.車やバイク
車のクラクションに怯える
自宅の車に乗り慣れていても、クラクションの大きな音が苦手な犬は多いと思います。
車やバイクのエンジン音
散歩だけでなく、家の中にいても車の音やバイクのエンジン音に警戒する犬がいます。その音に驚いて体を強張らせてしまうのならまだ危険度は低いですが、逆に驚いて車やバイクに吠えかかってしまうことがあります。その場合は、バイクの人なら転倒してしまうこともあり、大きな事故を引き起こしてしまう可能性もあるので、早急に対処が必要です。
まとめ
散歩のときなど、一度しゃがんでみて、犬と同じ高さの視線で周りの環境を見回してみましょう。今回、取り上げた5つ以外にも、愛犬にとって怖いと感じるものがあるかも知れません。
また、犬の目線、犬の気持ちになって外の世界を観察すると、愛犬を危険から守るだけでなく、思いがけなく楽しいことも発見できるかもしれません。