犬に構わない方がいいタイミング
可愛い愛犬のことは、なるべくいつでも構ってあげたいと思ってしまいます。犬側も、大好きな飼い主さんに構ってほしいと思っている犬が多いでしょう。しかし、あるタイミングだけは、犬に構わない方がいいとされています。
1.離れた場所で休んでいるタイミング
まず、離れた場所で愛犬が1匹で休んでいるタイミングです。「いつもは近くにいる愛犬が、さっきから姿が見えないな」と辺りを見渡してみると、少し離れた場所で外を眺めながら休んでいたという状況を指します。
この場合、わざわざ犬自身が飼い主の傍から離れ、1匹になれる環境を探して休んでいます。犬は常に飼い主と一緒にいたいというわけではなく、時々1匹で静かに過ごしたいときもあるのです。
そのため、それを邪魔するようにわざわざ近寄り、無理に構ってしまうのは良くありません。愛犬が自らこちらへ戻ってくるまで、そっとしておいてあげましょう。
2.寝ているタイミング
『離れた場所で休んでいるタイミング』と少々似ているタイミングではありますが、寝ているタイミングも無理に構う必要はありません。それが飼い主の近くであってもです。
単純な話ですが、寝ているので、無理に構い起こす必要はないからです。人間も安らかに眠っているタイミングで無理に構われると、不快な気分になりますよね。犬も同じです。「せっかく寝てたのに、何で起こすの?」と思われてしまいます。
犬は元々眠りの浅い動物です。そのため、ゆっくり眠ることができる時間はそうありません。飼い主が起きていて、敵が来ても大丈夫な時間帯である日中こそ、存分に休める時間でもあります。寝ているタイミングもそっとしておくのが最善です。
3.吠えているタイミング
ここからはしつけの一環として、構わない方がいいタイミングをご紹介していきます。まずは、家の中で無駄吠えをしているときです。
チャイムが鳴ったとき、家の外で何か物音がしたときなど、犬が無駄に吠えることがありますよね。そんなとき、「大丈夫だよ~」と落ち着かせてあげたくなる気持ちはわかりますが、声のかけ方を間違えると「褒められた」と勘違いしてしまいます。
すると、今後も引き続き吠え続けるようになってしまうので、無駄吠えをし始めたら一度「ダメ」と低い声で指示するだけに止めましょう。それでも吠え続けるようであれば、一度構わず、部屋を出るなどし、「吠えると飼い主が構ってくれなくなる」ことを学習させましょう。
4.いたずらをしたタイミング
『吠えているタイミング』と同じ理由ですが、いたずらをしているタイミングに構うのもやめましょう。ここで構ってしまうと「褒められた」「飼い主も喜んでいる」と勘違いしてしまい、その後の行動がエスカレートする可能性があります。
いたずらをしているところを発見したら、まずはすぐにやめさせましょう。その際も優しく声をかけるのではなく、低い声で「ダメ」と言って強制的にやめさせ、いたずらが続行できないようにしましょう。(ゴミ箱を片付ける、スリッパを片付けるなど)
そして一定時間(10~15分ほど)、犬を無視するように構わないでください。そうすることで、やはり先ほどと同様に「これをしたら構ってもらえなくなる」ということを理解するようになります。
5.トイレを失敗したタイミング
トイレの失敗も、その後の対応が難しいところではありますが、飼い主に構ってほしくてわざとトイレを失敗している場合は、そのタイミングでは構わない方がいいでしょう。
ここで構ってしまうと「やっぱりトイレを失敗すると構ってもらえる」と確信してしまい、その後もわざとトイレを失敗するようになってしまうからです。せっかくトイレトレーニングが完了しているのに、意味がありません。
しかし、子犬期やシニア期など、どうしてもトイレを失敗してしまうという理由であれば、無視する必要はありません。粗相は落ち着いた態度で片付け、その後は普通に接するようにしましょう。あまり高圧的に怒りを見え付けてしまうと、逆効果となってしまう恐れがあるからです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。どんなタイミングであっても、愛犬を構ってあげるほうがいいというわけではありません。犬にも静かに過ごしたい時間はありますし、しつけ上、構わない方がいいタイミングもあります。ぜひこれらを参考に、愛犬とのスキンシップタイムを考え直してくださいね。