毎日気にかけてあげるべき「健康のこと」
1歳未満の子犬の健康のこと
1歳未満の子犬の健康状態や体調の変化は、うんちの状態で確認してあげることができます。子犬のうんちの状態は、毎日変化すると言っても過言ではありません。ほんの少しの変化かもしれませんが、一日数回あるうんちをよく確認してみると、かたさ・色・ニオイなどに必ず変化があります。
なぜそのように変化したのか、考えてみましょう。
もし、改善や対策が必要なのであれば、してあげなければなりません。ご自身で判断することが難しい場合には、獣医さんに相談しましょう。ニオイが気になるからといって、見たくないからといって、何も確認せず、サッと片付けてしまうことがほとんどかもしれません。子犬の健康状態の変化、見逃していませんか?
成犬の健康のこと
成犬の間は、あまり大きな変化を感じることはなくなるかもしれません。安定している状態だからです。毎日気にかけてあげたところで、どうせ変わらないし…と思われるかもしれません。だからこそ、変化や異変に気付いてあげられないのです。
病気など、あまり症状のみられない初期症状を見逃してしまうと、重篤な状態で発見されることが多く、気づいたときには手遅れで、もう、何もしてあげられないなんてこともあります。
食事はどうでしょうか。毎日同じ量を食べきることができているでしょうか。たまに、少しだけ食べ残したりしませんか?お水を飲む量はどうでしょうか。急激にお水を飲む量が増えたり減ったりしていませんか?うんちやおしっこの回数・量・ニオイ・色はどうでしょうか。毎日、同じでしょうか。
8歳から12歳のシニア犬の健康のこと
この頃になると、老化による変化がみられるようになります。特に気にかけてあげたいのが「腎臓」です。腎臓の病気にかかりやすい年齢になるためです。
お水を飲む量が急激に増えていませんか?おしっこの色が薄くなっていませんか?犬の腎臓の健康状態は、血液検査や尿検査でわかります。血液検査よりも、尿検査の方が、より明確です。年に一度は、血液検査や尿検査を受け、健康状態を確認してあげると良いでしょう。
13歳以上の老犬の健康のこと
急激な筋肉量の低下がみられるかもしれません。特に、後ろ足の筋力や状態を気にかけてあげたいです。お散歩のとき、後ろ足の状態に変化や異常はみられませんか?歩きにくそうにしたり、後ろ足に力が入っていないように感じたりすることはありませんか?つまずきやすく、転倒しそうになることはありませんか?
手足の筋力が低下すると、歩くスピードが遅くなったり、歩きたがらなくなったりすることがあります。お散歩に出かけることさえも、嫌がるようになることがあります。また、視力・聴力・嗅覚の変化にも気にかけてあげたいです。毎日、愛犬の名前を呼んであげてください。しっかり反応することができるかどうか、確認してあげましょう。
毎日の習慣にすることが大切です
毎日毎日確認してあげても、大した変化はない。そのように感じる方もいらっしゃるかもしれません。大事なのは、大きな変化や異常に気づくことではありません。ほんの些細な変化や異常にも気づいてあげられることが必要なのです。
それは、愛犬の健康と長寿のために必要なことです。そのためには、気にかけてあげられる毎日の確認を習慣にすることが大切です。たまに気にかけてあげれば良い、という考えでいると、つい忘れてしまったり、疎かになったりしてしまいがちです。毎日の習慣にすることで、ほんの些細な変化や異常にも気づけ、病気の早期発見と早期治療にも繋がります。
まとめ
毎日気にかけてあげるべき「健康のこと」を、年代別にご紹介しました。朝と夜の状態を比べるだけでも、何かしらの変化に気づくことがあります。そして、なぜそのように変化したのか、気になりますよね。タイミングや時間を決めて確認してあげるのも良いと思いますし、変化や状態をスマートフォンやノートに記録しておくのもおすすめです。