愛犬のために飼い主がするべき寒さ対策
「元々犬は野生で暮らしていたんだから、寒さには強いはず!」と寒さ対策を全くしないのは問題です。元々は野生で暮らしていた犬であっても、現在は家族の一員として暮らしているのです。
また、寒い地域原産でない犬種やシングルコート犬種は寒さに弱いです。そのため、元々寒さに慣れてなく、体調を崩してしまうことも珍しくありません。では、どのような寒さ対策を行うべきなのでしょうか。
1.室内の温度管理を行う
まず、室内で飼っているご家庭であれば、室内を暖かく保ってあげましょう。様々な暖房器具がありますが、エアコンであれば飼い主が留守の間に点けっぱなしでも、危険はありませんよ。
犬は温度調節が苦手です。特に寒さは毛布を被ることくらいしか、自分で対処できないため、飼い主がしっかり温度管理をしてあげることが重要です。
目安としては、室温20℃前後が望ましいです。シングルコート犬種などの寒さに弱い犬種であれば20~22℃、寒さに強い犬種であれば18~20℃くらいを目安にすると良いでしょう。
2.散歩の時間帯はなるべく温かい時間帯にする
散歩の時間帯にも気を配りましょう。仕事時間の関係などで、なかなか難しいという方も多いと思いますが、休日など融通が利く日であれば、朝は8時以降に、夕方は18時までには散歩に行ってあげましょう。
朝8時前や夕方18時以降は一気に冷え込むため、寒さに弱い犬の場合は行きたがらなくなったり、立ち止まってしまったり、すぐに引き返すといった行動に出る犬も多いです。
3.散歩に連れて行く際は保温のために服を着せる
こちらは寒さに弱いと言われている犬種限定ではありますが、保温性の高い洋服を着て散歩に連れて行くのも寒さ対策として有効です。
装飾品が多くついている服ではなく、保温性の高いフリース生地の服などを選ぶようにしましょう。防寒仕様の物でなくては意味がありません。服を着せることで保温性が高まり、皮膚の乾燥を防ぐこともできますよ。
4.ケージやサークルは毛布で覆う
ケージやサークルも何も対策を施さなければ、寒い空間へと早変わりしてしまう冬。冬の間は、ケージやサークルの回りを毛布やブランケットなどで覆い、愛犬が入っている間もなるべく保温できるようにしておきましょう。
夜、寝る時間であれば、天井部分やサークル上も毛布やブランケットで覆うことで、より保温性が高まりますよ。暗い空間を作ってあげることもできるので、安眠効果にも繋がります。
5.温かい素材の犬用ベッドを用意する
多くのご家庭で既にお持ちだとは思いますが、犬用ベッドを用意することで、愛犬が休んだり眠ったりするときに、寒さ対策を施すことができます。
フローリングやケージの床部分は、冷気によって冷えやすいです。そんな床に直で伏せてしまったり、眠ってしまったりすることで、体を冷やす原因になります。そのため、ふわっとした素材を使った犬用ベッドを用意してあげることで、体の冷えを予防することができます。
しかし、あまりにも羽毛や綿がたくさん入っている物を用意してしまうと、生地を掘ったり噛み千切ったりしてしまい、中身を出してしまう恐れがあります。柔らかい素材で、且つふわふわしすぎていない物を選ぶことをおすすめします。
6.湯たんぽを用意する
ペット用ヒーターやジェル素材の保温グッズは多く販売されています。しかし、犬によってはペット用ヒーターは素材が固いため、使ってくれなかったり、ジェル素材の物は噛み千切ったりしてしまうという犬も多いです。
そこで活躍してくれるのが湯たんぽです。市販で販売されている通常の湯たんぽをタオルなどで包んであげると、素材的にも気に入ってくれる子が多い上、湯たんぽであれば噛み千切るリスクも低くなるので安心です。
湯たんぽであれば抱き枕代わりにもなるので、屋外で過ごす寒さに強い犬種にもぴったりです。低温やけどにならないよう、犬に渡す前は熱すぎないかどうかをしっかり確かめてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。飼い主ができる寒さ対策はたくさんあります。屋外で飼っているご家庭は、夜だけでもなるべく家の中に入れ、体調を崩さないよう愛犬の健康管理に努めましょう。