1.室内と屋外の寒暖差に注意!
犬も室内で過ごすことが多くなる冬。室内は暖房によって、快適な温度に暖められているかと思います。お散歩のとき、暖かい室内から、急に寒い屋外へと出てしまうと、犬のカラダに大きな負担がかかってしまいます。
ヒートショックという言葉をよく耳にする冬ですが、ヒートショックは犬にも起きる可能性があります。また、屋外の冷たい空気が喉や気管支を刺激し、炎症を引き起こしたり、咳が出たりなどすることもあります。このようなリスクは心臓や肺、気管の持病がある犬や老犬で高くなります。
冷たい空気に慣れてから屋外へ出ましょう
暖かいリビングから廊下や玄関に出たとき、ひんやりとしますよね。暖房で暖められた室内と比べると、寒く冷たく感じますが、屋外よりは少し気温は高いです。お散歩に行くときは、暖かい室内から廊下や玄関に出て、寒さや冷たさにカラダを慣れさせると良いと思います。お散歩に行く前のウォーミングアップです。廊下や玄関に出てから、ハーネスやリードをつけるなど、準備をすると良いと思います。
2.体温の低下に注意!
お散歩中の寒さ対策として、犬にも服を着せてあげると良いです。ニットやダウンジャケットなど、犬用の防寒服があります。雪が降る地域では、防水加工された服がおすすめです。カラダが濡れることを防ぐことができます。服の上から、さらに、レインコートを着せることでも、カラダが濡れることを防ぐことができます。急な雪や雨にも対応できます。
服を着せてあげることで、室内と屋外の寒暖差によるカラダへの負担も減らしてあげることができますし、犬の体温を奪ってしまうことを防ぐことができます。急に体温が奪われてしまうと、それもまたカラダへの負担となります。
また、子犬や老犬など、自力で体温を上手く調節することができない犬もいます。寒さに弱い犬種もいます。その日の体調や年齢や犬種の特性などに合わせて、犬にも服を選んであげると良いです。
3.夕方や夜のお散歩に注意!
“暗くなる前にお散歩を済ませよう”
そう思って外へ出たのに、冬の夕方は、あっという間に暗くなってしまいますよね。お仕事を終えて帰宅し、お散歩へ行く頃には、もう真っ暗になっている、という飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。年末になると、忙しく過ごす人が増え、何だかソワソワした雰囲気にもなりますし、交通事故も増えます。どんなに自分自身が十分に注意していても、お散歩中に交通事故に巻き込まれてしまうかもしれません。
暗い時間にお散歩に行くときは、白っぽい服装をしたり、反射板のついたタスキを着用したり、車やバイクや自転車を運転する人に、しっかり認識してもらえるようにしましょう。犬用の光る首輪・ハーネス・リードもあります。懐中電灯やスマートフォンのライトも忘れずに。
4.お散歩の後のケアに注意!
お散歩の後のケアは一年を通して必要なものですが、冬には冬のケアをしっかり行うことが大切です。例えば、“肉球”のケアです。犬の肉球には、皮脂がほとんどありません。触ってみるとわかりますよね。冬は空気が乾燥しており、犬の皮膚も乾燥しやすくなります。
特に、肉球は乾燥しやすく、白っぽくなってしまったり、ひび割れたりしてしまうこともあります。ひび割れてしまうと痛みが起こりますし、出血してしまうこともあります。ひび割れや出血に気づかず炎症が起きてしまったり、傷口から雑菌が入り込み細菌感染を起こしてしまうことだってあります。
冬のお散歩の後は、肉球のチェックを忘れずに行ってあげましょう。乾燥しているようであれば、保湿剤を使ってケアしてあげると良いです。犬用の市販の保湿剤もありますし、獣医さんに相談すると処方してもらうこともできます。足裏を保護するために、靴下や靴を着用してお散歩するのも良いと思います。特に雪の積もる地域では、融雪剤から犬の足を守るためにも必要になるかもしれません。しかし、慣れていないと嫌がるでしょうし、歩くときの妨げになることもあります。子犬の頃から慣れさせておくと良いかもしれませんが、靴下やラバーブーツなどをいたずらして食べてしまわないように飼い主さんが見ている時だけ履かせるようにしましょう。肉球をお散歩の前にも保湿剤でケアしておくのも良いと思います。
まとめ
冬に犬の散歩をするときに注意すべきポイントとして、
- 室内と屋外の寒暖差に注意!
- 体温の低下に注意!
- 夕方や夜のお散歩に注意!
- お散歩の後のケアに注意!
この4つのテーマで解説しました。
冬のお散歩は、犬のカラダに負担がかかってしまわないよう、十分な注意と対策が必要です。室内と屋外の寒暖差、そして、ヒートショックに注意しましょう。服や防寒服を一着でも持っていると役立ちます。飼い主さんも犬も寒さ対策をして、冬もしっかり体を動かしましょう!