あまり知られていない犬種①スウェーディッシュ・ヴァルフント
スウェーディッシュ・ヴァルフントは、名前の通りスウェーデン原産の犬種です。この名前は、「スウェーデンの農場の犬」という意味があることから、スウェーディッシュ・ヴァルフントは牧羊犬です。
この犬種は見た目に特徴があります。上半身(顔から胴体まで)を見ると、オオカミのように勇ましい見た目をしていますが、下半身(胴体下半分から足)を見ると、非常に足が短く、胴長短足の犬種に入ります。
牧羊犬であり、なお且つ胴長短足という特徴を持つことからも、コーギー犬とは親戚のような関係を持っているということはわかっています。しかし、どちらが先に誕生し、祖先であるかは未だに解明されていません。
元々は牧羊犬として活躍していたスウェーディッシュ・ヴァルフントですが、1942年、機械が進化したことや農地が減少したことなどが原因で、活躍の場が奪われ、絶滅の危機に瀕したこともありました。
しかし、現在では再びその愛らしい見た目が評価され、なお且つ運動神経も良いので、スウェーデン国内で家庭犬としてはもちろん、ショードッグとしても人気が高まってきています。
あまり知られていない犬種②ベドリントン・テリア
テリア犬の一種であるベドリントン・テリアは、イギリスにあるベドリントンという町で公表されたことから、この名前が付けられました。
テリア犬種でありながら、走るとものすごいスピードが出るため、グレーハウンドなどの大型犬にも似ていると評価されることもあります。猛スピードで走っていても、急な方向転換ができるなど、運動に長けている犬種です。
見た目はほわほわとした被毛が特徴的で、ユニークながらも愛らしい見た目を持っているベドリントン・テリア。そのため、「羊みたい」と言われることもあります。
しかし、そんなほんわかとした見た目とは違い、性格は闘犬向きとも言われるほど闘争心が強い犬種でもあります。かつては闘犬として戦ったこともある犬種で、現在でも少しの刺激で闘争心が燃え上がり、初心者には不向きと言えます。
基本的には落ち着いていて穏やかな性格のベドリントン・テリアですが、先ほどの闘争心を持ち合わせていたり、機嫌が悪くなると頑固な一面を見せたりするなど、様々な要素を持つ犬種です。
あまり知られていない犬種③カタフーラ・レパード・ドッグ
カタフーラ・レパード・ドッグは、アメリカのルイジアナ州で生まれた犬種です。元々16世紀にアメリカへと調査をしに来たスペイン人が飼い慣らしていたマスティフ犬が基となっています。
先住民であるネイティブアメリカンによって水没させられたスペイン調査団でしたが、その中のマスティフ犬だけが生き残り、ネイティブアメリカンによって飼われ続けたことがきっかけです。
ネイティブアメリカンが元々ペットとして飼っていた犬種と配合することによって生まれたのが、カタフーラ・レパード・ドッグです。このように、とても複雑な誕生秘話を持つ珍しい犬種です。
その後、アメリカで牧羊犬として活躍するようになり、現在もルイジアナ州ではとても人気が高く、ルイジアナ州犬にも認められているほどです。しかし、2008年の時点ではFCIにて公認を受けていません。
非常に力強い上に、気も強く支配的性質が強い犬種です。そのため、しつけを確実に、正確に行わなければ、飼い主が止められないほど問題点を抱える犬となりやすいです。初心者ではなく、犬のしつけなどに慣れている上級者向きの犬種です。
まとめ
いかがでしたでしょう。「こんな犬種がいるの?」と思うような犬種が、今回ご紹介した3犬種の中にもいたのではないでしょうか。他にも世界には日本国内ではあまり見かけないような犬種が多くいます。興味のある方はぜひ調べてみてくださいね!