多頭飼いに必要な準備
新しい犬用の道具を揃える
先住犬の道具を一緒に使うというのは初めからできることではありませんし、仲良くなったとしても必ず道具は分けておくべきです。喧嘩の他に何かしらの病気の伝染などの危険を回避することも理由の一つです。
新しく準備する最低限必要なものは以下のとおりです。
- 餌と水をいれるお皿
- ケージ又はサークル
- ベッドやクッション
- おもちゃ
- トイレ
- 首輪やハーネス、リード
この他にも環境に合わせて必要なものは、事前に購入して準備しておいてください。必ず先住犬とは別に新しく用意するようにしてください。
必要な予防接種の調べる
新しく入ってくる犬が狂犬病予防注射や各種ワクチン接種などを行っていたか調べてください。まだであった場合は迎えるのを少し待って、すべて終わってから迎えるようにしましょう。もしくはすべての予防が終わるまで先住犬と接触させずにすごさせましょう。
予防接種やワクチン接種をしていない場合、新しく入ってくる犬も先住犬も病気や感染症になるリスクが高くなります。必ずきちんと調べて、必要なものは動物病院で行うようにしてください。犬の市町村区への登録なども動物病院で受け付けてくれているところが多いので、一緒に済ませてしまうといいでしょう。
性別が違う場合は対策を考える
先住犬と性別が違っていて、すでに子供を産めるような年齢になっている場合は去勢や避妊手術を行うことを考えた方が良いでしょう。繁殖する場合はべつですが、繁殖をする予定がない場合は子供ができないようにしておいてください。
別の部屋で飼う場合でも何かの拍子に交尾をして、子供ができてしまう可能性はゼロとは言い切れません。そのため手術をしておくのがいいでしょう。もし動物病院で手術のデメリットなどを聞いて、手術をしない選択をするなら子供ができないように何かしらの対策を立てておいてください。
先住犬との会わせ方
まずは新しく入ってきた犬の方をケージに入れておきます。そのとき、先住犬はおすわりをさせて落ち着かせ、その場で待たせておきましょう。そして、新しい犬が入ったケージの方に先住犬を呼び、少し距離を置いてケージ越しに会わせてみてください。
どちらかが威嚇や攻撃などをしなければ、先住犬をケージに近づけて挨拶させてみてください。それでも大丈夫であれば、新しい犬をケージから出して様子を見てみましょう。
お互いに問題なさそうであれば、しばらくは飼い主さんがいるときにだけ一緒に遊ばせて、少しずつ慣らしていってください。もしどちらかが威嚇や攻撃をしてきた場合はケージから出さずに、少し距離を置いてその日は終わりにしてください。無理に近づけると喧嘩になり、犬や飼い主さんが怪我をしてしまう可能性があります。
何回か合わせていると威嚇や攻撃をしなくなる犬も多いので、焦らずにゆっくり慣らしていきましょう。また初めて会わせて大丈夫だったからといって、飼い主さんの監視がないまま遊ばせたり、一緒の部屋に置いておいたりするのはやめてください。何がスイッチになって喧嘩が始まるかまだわからないので危険です。
必ず飼い主さんの監視下で一緒にいさせるようにしてください。
まとめ
多頭飼いをするなら事前に準備が必要です。必要な道具を準備したり、健康状態を調べたり……ひとつずつメモしていて、終わったものからチェックをいれていくと忘れずに準備をすることができます。
また多頭飼いをするときに別々の時期に犬を迎え入れるなら、必ず「先に過ごしている先住犬」がいます。先住犬を無視して新しい犬を迎え入れるのはトラブルのもとになるので、しっかりと対策をした上で迎え入れるようにしてください。そうすることで先住犬も新しい犬も安心して暮らすことができます。しっかり準備と対策をして、犬も人間も楽しく暮らせるようにしたいですね。