愛犬とコミュニケーションが必要な理由
コミュニケーションは愛犬にも飼い主さんにも大切なこと
「犬を飼う」と言うことは、ご飯を与え、お散歩に行き、眠る場所を与えるだけではありません。人間だって同じ屋根の下で暮らしている家族と、全く言葉を交わすことなく、何のコミュニケーションも無ければ寂しいだけでなく、下手をしたら精神的に相当まいってしまうと思います。
犬も同様で大好きな飼い主さんとコミュニケーションをとるのは、信頼関係を築く上でもとても大切なことになります。信頼関係はもちろん、しつけが行いやすくなる、歯磨きやブラッシングなどのケアをしやすくなる、愛犬のストレス発散にも繋がります。また、ストレス発散は愛犬だけではなく、親愛なる愛犬とコミュニケーションをとることで、飼い主さんにも癒しの効果は絶大です。
そんな大切な犬とのコミュニケーションですが、気づかないうちに、愛犬が嫌がることをしているかもしれません。愛犬に我慢させている可能性はないか確認してみましょう。
実は犬にとってNGなコミュニケーション4つ
1.後ろから抱きしめる
大好きな飼い主さんに撫でてもらうことを好む犬は多くいます。オスワリの状態や横になっている時に、優しく撫でていると、つい愛しくて抱きしめることもあると思います。犬にとって背後から抱きしめられるのは、マウンティングされている格好と同じ状態になります。
犬にとってのマウンティングは上位者が下位の者に対してする行為で、上下関係を示す行為であると言うひとつの説もあります。個体の性格によっては、怒り出して飼い主さんを噛んでしまう危険性もあるようです。何年も一緒に暮らしている愛犬で、後ろからハグをしても大人しい子も多いと思いますが、もしかすると我慢しているのかもしれません。
2.愛犬を追いかけて遊ぶ
天候がすぐれない日が続き、お散歩に行けない時などはご自宅内でも遊ぶ時間を多めに作るご家庭も少なくないと思います。犬はモッテコイ遊びや鬼ごっこなど、走って遊ぶことが大好きですよね。気をつけていただきたいのが鬼ごっこ。愛犬が鬼で飼い主さんが逃げる側だと良いのですが、逆の場合は注意が必要です。
飼い主さんが鬼になってしまうと、飼い主さんから逃げ回ることを「楽しい!」と覚えてしまいます。お散歩中にリードが不意に外れてしまった時、事故的に脱走してしまった時、飼い主さんが追いかけても愛犬は楽しみながら遠くに逃げていってしまいます。鬼ごっこ遊びをする時は愛犬に鬼になってもらい、飼い主さんがたくさん追いかけてもらいましょうね。
3.頭を撫でる
ご存知の方も多いと思いますが、頭を撫でられることが苦手な犬は多くいます。これは犬自身の視界に入らない頭上から、手が下りてくる状況を恐怖に感じるからのようです。もちろん、慣れ親しんでいる飼い主さんであれば、まったく気にならないという個体もいると思いますが「怖いから止めてほしい」と感じる子もいるのではないかと思います。
頭を撫でようとした時、ビクッとしたり、頭をよけたりしたら嫌がっているサインになります。撫でる時は首や背中、わき腹などを優しく撫でてあげましょう。
4.眠っている時に触れる
忙しい日々を送っていると、愛犬と過ごす時間も少なくなりがちですよね。本当はダメだと分かっていても、天使のように眠る愛犬に、つい触れてしまうことはありませんか?愛犬の睡眠の邪魔をして起してしまうのもNG行為のひとつ。
犬の平均睡眠時間は12時間~14時間ほど、子犬であれば18時間も必要な個体もいて、人間よりも睡眠時間は多く必要です。人間もそうですが、良質な睡眠をとれないのは、心身ともに良いことではありません。疲れが取れず、体調不良に繋がる結果となってしまう可能性もあります。なかには寝ぼけて状況判断ができず、誤って飼い主さんを噛んでしまう犬もいるようなので、愛犬が眠っている時は優しく見守ってあげましょう。
まとめ
犬にとってNGなコミュニケーションは、ついやってしまいがちな行為が多いように思います。抱きしめる、また頭を撫でるなどは、初対面の犬は嫌がる子が大半ですが、信頼している飼い主さんであれば受け入れてくれる犬も多いと思います。全ての犬が嫌がるわけではないので、愛犬のリアクションをしっかりと確認して、愛犬が喜んでくれるコミュニケーションをとるようにしましょうね。
また、コミュニケーションの時間もしつけや健康管理の一環となるはず。リラックスタイムには被毛や皮膚のチェック、遊ぶ時も「モッテコイ」や「オイデ」のトレーニングを、楽しみながら教えてあげられると良いですね。
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50代以上 女性 しゅう