犬の散歩を子供だけにさせる時の注意点
基本的には、小学生や幼児などの子供だけに犬の散歩を任せることはしたくないものです。犬にも子供にも危険が及ぶ可能性がとても高いですし、思わぬ事態が起きてしまったとき、上手く対応することができないのではないでしょうか。もし、子供だけに犬の散歩を任せるときは、複数の子供たちで行くこと、自宅から5分圏内を散歩することなど、細かなルールや約束が必要なのではないでしょうか。
このようにお話している私も、小学生の頃にひとりで愛犬とお散歩をよくしたものでした。しかし、自宅から3分ほどのところにある公園まで、という両親との約束がありました。これから、子供だけに犬の散歩を任せるときの注意点をいくつかご紹介します。子供たちにも知って欲しいことですので、ぜひ、お子さんにも話してあげてください。
犬の散歩を子供だけにさせる時の注意点①「犬に主導権を持たせてはいけない」
大人の飼い主さんと散歩をするとき、主導権を持っているのは飼い主さんだと思います。犬が“あっちへ行きたい”とリードを強く引っ張ることがあっても、飼い主さんがしっかり制御され、適切な散歩コースを歩かれることと思います。一緒に散歩する相手が子供だった場合はどうでしょうか。犬に主導権を持たせることなく、保護者の方から教えられた適切な散歩コースを歩くことができるでしょうか。犬が引っ張る方へと歩いてしまう子供もいるのではないでしょうか。
犬に主導権を持たせたことで、見知らぬ場所へ行ってしまうかもしれません。危険な場所へ行ってしまうかもしれません。子供だけで散歩をさせる前に、保護者の方が一緒に散歩をし、適切な散歩コースを教えてあげてください。そして、そのコースのみを歩くように教えてあげてください。
犬の散歩を子供だけにさせる時の注意点②「犬を制御することができますか?」
たとえば、小学生の子供が、ひとりで中型犬や大型犬の散歩をすることは、とても危険だと思います。とても大人しい犬かもしれません。子供がリードを握っていても、犬が強い力で引っ張ることは一切ないかもしれません。犬が子供を守るように歩いてくれるかもしれません。しかし、散歩中は何が起きるかわかりません。ノーリードの犬が向かってきて、飛びかかるかもしれません。
そうすれば、普段は大人しい犬も、力いっぱい大暴れするかもしれません。子供だけでは、犬の力にはとても敵いません。制御することができなければ、お互いにケガや事故に巻き込まれてしまいかねません。私は大人の女性ですが、体重15kgの愛犬でさえ、強い力で引っ張られると、やっと制御することができる程度です。万全な対策をして散歩をしなければなりません。
子供だけでも十分に制御することができる、チワワやポメラニアンなどの超小型犬であれば、子供でもサッと抱っこすることができ、思わぬ事態にもサッと対応することができるかもしれません。
犬の散歩を子供だけにさせる時の注意点③「ひとつのことに集中してしまわないこと」
子供と犬には、こんな共通点があります。
- 好奇心が旺盛であること
- 気になることがあれば、すぐそちらに意識が飛んでしまうこと
「あっ!あっちにトイプードルがいる!」
自分の愛犬と同じトイプードルを、道路を挟んだ向こうに発見した小学生の男の子が、そのトイプードルの元へと急ごうとし、道路に飛び出してしまいました。トイプードルにばかり集中してしまい、周りの状況を全く把握しようとしていませんでした。愛犬は道路を渡ろうとはせず、その場で踏ん張ったため、首輪がポンっと抜けてしまい、走り去ってしまいましたが、近くにいた女性によって保護されました。男の子も無事でしたが、走ってきた車は急ブレーキを踏み、男の子を轢いてしまう直前で止まりました。周りからは悲鳴のような驚く声もあがりました。
子供だけで犬の散歩をさせると、このようなことが起きかねません。散歩中は、いろんなことに意識を向けなければなりません。愛犬の様子はもちろん、周りの状況を常に把握し、対応しなければなりません。好奇心が旺盛で、気になることがあれば、すぐそちらに意識が飛んでしまう。幼い子供の特徴のひとつなのではないでしょうか。
まとめ
犬の散歩を子供だけにさせる時の注意点として、
- 犬に主導権を持たせてはいけない
- 犬を制御することができますか?
- ひとつのことに集中してしまわないこと
この3つをテーマにお話しました。お子さんは、愛犬をしっかり制御することができるかどうか、保護者の方が判断されてください。子供だけで散歩をさせる前に、一緒に散歩をする機会をたくさん作ってください。そうすることで、子供も犬も、子供と犬だけで散歩をすることに慣れてくれるはずです。