犬にとってわかりやすい名前の特徴
皆さんの犬はどのような名前でしょうか。ペット保険会社の調べによると、2018年度の犬の名前ランキングでは、男の子がレオ、女の子はココが最も人気だったと発表されています。今回は、犬にとってわかりやすい名前にはどのような特徴があるのかをご紹介していきます。
1.字数が短い
まずは文字数が短い特徴が挙げられます。犬は人間の言葉を理解できているわけではありません。「このイントネーションのときはこうするんだな」という程度に認識しているのです。
あまり長々とした言葉は聴き取ることができず、別々の言葉として、あるいは聴き取ることを諦めてしまうことが多いです。そのため、大事な名前はきちんと聴き取ることができ、自分に話かけているんだなと認識できるような短い名前がおすすめです。
犬が最も聴き取りやすい文字数が2文字です。続いて3文字となりますので、犬の名前は2~3文字に止めておくと、犬にとってわかりやすい名前となります。
2.「あ・う・お」の母音を入れる
日本語には母音と子音があります。「あ・い・う・え・お」が母音で、それ以外の音(「か・さ・た」など)が子音に当てはまります。実は犬は母音の方が良く聴き取れると研究の結果、判明しています。
子音は聴き取ることができず、「さ」であれば「あ」と、「く」であれば「う」と聞こえているというのです。つまり、犬の女の子ランキング1位の「ココ」は、「おお」と聴き取っているということになります。
また、母音の中でも特に「あ・う・お」の音が聴き取りやすいとわかっています。そのため、「あ・う・お」の音を入れると、より犬にとってわかりやすい名前に近付けることができます。
3.家族の名前と似た名前はつけない
前述したとおり、犬は母音以外の子音を聴き取ったり、聴き分けたりすることができません。そのため、ふだんから頻繁に呼ぶことのある家族の名前や、同居しているペットの名前はなるべく異なる音を使うよう意識しましょう。
例えば、飼い主の名前が「ももこ」であった場合、飼い犬の名前は「o(おの段)」が続く名前(ココやトトなど)をやめるべきでしょう。
飼い主の名前が「ももこ」で飼い犬の名前が「ココ」の場合、犬からすると「おおお」と「おお」と聞こえているのです。これでは自分を呼んでいるのかどうかわかりにくいですよね。
4.しつけで使う言葉と似た名前はつけない
家族や同居しているペットと似た名前をつけないという話をしましたが、しつけで使う言葉と似た名前もやめましょう。よく使われるしつけワードが「待て」や「お手」ですよね。この音と似た名前を避けるようにしましょう。
やはり、似た名前をつけてしまうと、「待て」と言っていても「呼ばれている」と勘違いして、近付いてきてしまうなどの勘違いが起こりやすいです。
どんな名前がいいの?具体例
上記4点の特徴をすべて捉えた名前をつけることはとても難しいです。しかし、下の2点(似た名前をつけない)と1番上の特徴を反映させた名前はたくさんあります。そこに2つ目の『母音』を入れることができれば、さらにいいですよね。
では、実際によくつけられる名前に、これらの特徴を反映させた名前はあるのでしょうか。
- あんこ
- はな
- はる
- うみ
- そうた
- りゅう
このように2~3文字の名前がおすすめです。多頭飼いの場合は、音が重ならないよう、1匹が「はな」という名前であれば、「a・a」という音にならないよう「ココ(o・o)」にするなど、工夫をすると良いですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。既に愛犬に呼び名がある場合は無理に替えることなく、慣れている今の呼び名のまま呼び続けてあげる方がよいでしょう。これから名付ける人、あるいはまだ呼び名が確定していないご家庭は、ぜひ今回ご紹介した特徴を参考にしてくださいね。