待てのしつけを上手くするコツ①「まずは3秒から」
待ての指示を出す前に、まずは、お座りをさせます。犬がお座りをしたら、「待て」と声をかけ、1・2・3と、心の中でゆっくりと数を数えます。3秒、お座りをしたまま待つことができたら、たくさん褒めてあげましょう。ご褒美としておやつを利用しても良いです。
はじめは3秒から、そして、少しずつ時間を伸ばしていきます。明日は4秒、明後日は5秒、10日で10秒待てたら完璧なのではないでしょうか。いきなり10秒も長く待つことは難しいと思いますので、まずは3秒から始めてみましょう。
待てのしつけを上手くするコツ②「ご褒美をやめる」
はじめは、ご褒美としておやつを利用しながら教えることは良いことだと思います。しかし、いつまでもおやつを与え続けるわけにはいきません。おやつがもらえないとわかると、待てをしてくれなくなってしまう可能性があるからです。
おやつを与えながら待てを教えたのであれば、よーくタイミングを見計らって、おやつをご褒美として与えることをやめましょう。おやつなしでも待てができるようになると、もっと嬉しいですよね。たくさん褒めてあげる、というご褒美はいつまであっても良いです。
待てのしつけを上手くするコツ③「いろんな場所で待ての練習をする」
待ての指示は、犬の安全と命を守るために、とても大切なしつけです。待てが必要なのは、食事を与えるときだけではありません。いつ、どんなときにも、どんな場所でも、飼い主さんからの待ての指示に従うことができる、というのが理想です。そのため、いろんな場所で待ての練習を行ってみましょう。
基本的には、自宅で練習を行いますよね。例えば、お散歩の途中、公園に立ち寄って、待ての練習をしてみる、というのも良いと思います。お散歩の途中、道路を渡ろうとしているとき、待ての指示を出し、しっかり指示に従うことができるか、どれくらい待てるか、というのも良いですよね。
待てのしつけを上手くするコツ④「なぜ待てができないのかを考える」
待てのしつけが上手くできないときは、その原因と解決策を考えなければなりません。待ての指示を出すときの、飼い主さんの声の大きさやトーンはどうでしょうか。大きな声ではっきりと発音しようと、張り切ってしまっていませんか?
その声に犬が興奮し、落ち着きがなくなってしまい、待てなくなってしまうことがあります。特に、食事のとき、ごはんが嬉しくて興奮してしまう犬が多いですよね。そんなときは、まずは飼い主さんが冷静になる必要があります。
落ち着いたトーンで優しい声で「お座り」と指示を出し、次に「待て」と指示を出します。しっかりお座りすることができ、待つことができたら「よし」と指示を出してあげます。3秒待つことができたら良いのではないでしょうか。あまり長く待たせてしまうと、また興奮し、落ち着きがなくなってしまうかもしれません。
待てのしつけを上手くするコツ⑤「できなくても叱らないこと」
よくやってしまうNGな行為があります。犬の目の前におやつやごはんを置き、待ての指示を出す。しかし、犬が待てずに食べてしまった。そんなとき、叱ってしまう飼い主さんがほとんどです。決して、叱らないでください。犬は、なぜ叱られたのかを上手く理解することができません。叱るのではなく、もう一度、お座りから待ての指示を出してください。
待てを教えるとき、すぐに理解し、ほんの5分で習得できる犬もいます。その一方で、何日も何日もかけて、やっと習得できる犬もいます。犬に待てを教えるためには、飼い主さんの根気強さも必要なのではないでしょうか。
まとめ
待てのしつけを上手くするコツを
- まずは3秒から
- ご褒美をやめる」
- いろんな場所で待ての練習をする
- なぜ待てができないのかを考える
- できなくても叱らないこと
この5つをテーマに解説しました。
愛犬に気持ちが伝わるよう、アイコンタクトをしながら待ての練習をしてみましょう。