1.犬の吠え癖は飼い主さんの行動が原因かも!?
愛犬の吠え癖がなかなか直らず、お困りの飼い主さんは多いと思います。しつけを行ったり、正しく叱っているつもりが、実は、飼い主さんの無意識の行動によって、愛犬を惑わしてしまっているかもしれません。
たとえば、愛犬からの要求に対して、何でも応えてあげてしまうこと。「おやつちょうだい」と言われたら、「はいはい、どうぞ」と、すぐに与えてしまう。飼い主さんにとっては、何気ない行動かもしれません。
無意識のうちに、毎日毎日、愛犬からのおやつちょうだいに応えてしまっていませんか?もし、要求が通らないことがあったとき、犬は吠えて要求するようになります。自分の要求が通るまで、いつまでも吠え続けてしまいます。
おやつの時間も遊びの時間も、ごはんの時間もお散歩の時間も、飼い主さんが決め、規則正しく行うことが重要です。そうすれば、愛犬を惑わしてしまうことはありません。
2.ドッグランでは走るのが当たり前!?
「せっかくドッグランに連れて来たのに、うちの犬ぜんぜん走らない。」という飼い主さんがいらっしゃいますよね。
普段、リードに繋がれてお散歩している愛犬を、ドッグランで自由に思いっきり走らせてあげたいという気持ちは、全ての飼い主さんが考えていることだと思います。しかし、犬たちはそうではないようです。
ドッグランに来たからといって、走ることを楽しむ犬ばかりではありません。ニオイを嗅ぐことに夢中になる犬もいます。お友達と戯れることを楽しむ犬もいます。ボールを追いかけることに必死な犬もいます。ただただ、芝生の上に寝転がって、ニオイを感じたり、空気を感じたり、ゆっくり寛ぐことが好きな犬もいます。
犬はどんなときに走るのか。何かを追いかけたいときや、何かから逃れたいとき、というのが基本なのではないでしょうか。「せっかくドッグランに来たんだから走りなさーい!」と言われても、犬は戸惑ってしまうんです。中には、リードを引っ張って、愛犬を無理やり走らせようとする飼い主さんの姿まであります。
3.その叱り方、犬にちゃんと伝わっていますか?
犬を惑わせてしまいがちなのが「叱り方」です。犬が粗相をしてしまったとき、イタズラをしてしまったとき、厳しく叱ることがしつけだと考えているかもしれません。しかし、犬にはほとんど伝わっていません。
感情を読み取ることができる犬は、「飼い主さんが怒っている」ということはわかります。しかし、「なぜ怒っているのか」「自分の何が間違いだったのか」を上手く理解することができません。
そして、そのことは、犬にとって大きなストレスにもなっています。叱り方を間違ってしまうと、犬を惑わせてしまい、信頼関係や愛情が崩れてしまうかもしれません。
4.愛情ではなく、甘やかしなのではありませんか?
犬が要求することに対して何でも応え、何でも犬の思い通りになる、という状況を続けていると、犬は適切な行動をとることができなくなってしまいます。
普段の生活の中に、不安や恐怖を感じるようになり、飼い主さんがそばにいなければ、落ち着いて過ごすことができなくなってしまう犬もいます。
最近では、犬をまるで人間の子供のように扱う飼い主さんもいますよね。甘やかしではなく、愛情を与えるということは、「犬を犬として扱うこと」です。犬を犬として扱うことができれば、犬を惑わすことなく、犬が適切な行動をとることができるようになります。
まとめ
無意識にやっている飼い主のNG行動について、
- 犬の吠え癖は飼い主さんの行動が原因かも!?
- ドッグランでは走るのが当たり前!?
- その叱り方、犬にちゃんと伝わっていますか?
- 愛情ではなく、甘やかしなのではありませんか?
この4つのテーマで解説しました。無意識に行っている行動の中には、犬を惑わし、ストレスの原因になってしまっていることがあるかもしれません。普段、愛犬とどのように接し、どのような行動をとっているのか、飼い主さんが自分自身を見つめる機会があると良いのではないでしょうか。