「多頭引き」は要注意
「多頭引き」とは?
複数の犬を同時にお散歩させることを「多頭引き」と言います。犬を多頭飼いしている飼い主さんはお散歩も同時に行うこともありますよね。
しかし、この多頭引きは周りの方への配慮が特に必須となりますので注意が必要です。
「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」
万が一多頭引きをしていて周りの方や他の犬とトラブルになってしまった時、多頭引きをしていた飼い主さんの正当性が認められることはほぼありません。
これは環境省が告示した「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」の中に記載されている「犬の所有者等は犬を道路等屋外で運動させる場合に厳守させること」の項目にある「犬を制御できる者が原則として引き運動によって行うこと」という内容によるものです。
何があっても絶対に犬を制御できるのか
犬を散歩させる時には、いかなる事態になったとしても飼い主さんが犬を制御できる状態でなければいけないのです。多頭引きをする時、力の強い大型犬の場合は特に注意が必要です。
どれだけ優しい犬でも、どれだけしつけができているといっても、犬は獣です。
「絶対」は絶対ありません。
- 全ての犬を制御することができますか?
- トラブルを未然に防ぐ対策をしていますか?
- 万が一犬が脱走した時にはどうしますか?
以上のことをよく考えておかなければいけません。
お散歩時の伸びるリードはNG
「伸びるリード」とは?
「伸びるリード」は「伸縮リード」とも呼ばれ、持ち手の部分にリールが付いており長さを伸ばすことができるリードです。
広い公園などに行った時に、犬が自由に走っても飼い主さんが一緒に移動しなくても良いため便利なアイテムなのですが、この「伸びるリード」でのアクシデントが増加しています。
伸びるリードの危険性
伸びるリードを使用時のアクシデントとして
- リードの最大長さになった時に走っていた愛犬の首が締まった
- 他の犬や人に危険を及ぼした時にただちに愛犬を制御できない
- 持ち手が大きくて落としやすい
- リール部分が壊れて制御不能となった
- うっかりロックが外れてリールが伸びてしまった
- リールの摩擦熱で他の人がケガをする
- 自動車や自転車との接触事故
などなど、たくさんの問題点が浮上しています。
散歩のときに使うのは止めた方が良い
通常のお散歩は歩道を歩くので、他の通行人やお散歩中の犬との距離があまりありません。
その時に伸びるリードを使用してうっかりロックが外れてしまったら、通行人や他の犬とトラブルになってしまう可能性もあります。飼い主が愛犬をすぐに制御しきれないという点で、通常のお散歩時には不向きと言えます。
そして、リールを伸ばして長いままでお散歩していると自転車が引っかかって接触事故を起こす危険性もあります。
また、通行人の中には犬が苦手な人もいるので、伸びるリードを長く伸ばしてお散歩させるのはマナー違反となってしまいます。
このような点から、通常のお散歩時に伸びるリードは使わない方が良いでしょう。
基本的にトイレは外でさせない
水で流すだけでは不十分
ひと昔前ならば、犬のトイレをお散歩中にさせることが普通でした。そのため、外には犬のオシッコやウンチがそのまま残っていることも多くありました。近年になり、犬のお散歩マナーの意識が向上し「ウンチは持ち帰ろう」「オシッコは水で流そう」というマナーが当たり前となりました。
しかし、最新のお散歩マナーでは「そもそもトイレを外でさせない」という認識となっているようです。
ウンチをちゃんと拾って、オシッコを水で流しているにも関わらず、他の通行人の方から「外でトイレをさせないで」と怒られてしまった方もいるようです。他の人や犬とトラブルを起こさないようにしたいですよね。
トイレは家で済ませよう
犬が好きな人も、苦手な人も、たくさんの犬たちも生活する現代では、全員で心地良く共生するための私たち飼い主の配慮が重要だと思います。
今では犬のトイレ用品も充実していますので、大型犬であっても外でトイレをさせなくてもいい環境は作ることができます。
もはやお散歩は「トイレのため」ではなく「愛犬の運動やリフレッシュのため」に行うものという認識になりつつあるのです。
まとめ
今回は、最新の犬のお散歩マナーを3つご紹介しました。
- 「多頭引き」は絶対に犬を制御できるか考える
- 「伸びるリード」はお散歩時に使わない方が良い
- トイレは家で済ませる
この3つは、すこし前まではあまり意識していなかった点であると感じます。
しかし、現在ではお散歩マナーの意識も向上し、これら3つも当たり前のマナーとなりつつあります。
犬が苦手な人も街の清潔が気になる人も、みんなが心地良く暮らすことができれば、
犬と暮らす社会がもっと良いものになると思いませんか?
犬という存在の地位がもっと上がると思いませんか?
お散歩マナーを守るということは、私たち飼い主が犬の幸せのためにできることの1つであると私は思います。
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20代 男性 匿名