①食べ物がもらえない
犬がイライラしてしまうことのひとつとして食べ物がもらえないということが挙げられます。多くの犬はおやつやごはんなど食べ物が好きだと思いますので、しつけなど行動のモチベーションやごほうびとして使われることも多いでしょう。「おやつが見えているのにもらえない」「飼い主さんがごはんの支度を始めたはずなのになかなかもらえない」などといった状況になるとイライラが募って、吠えたり暴れたりすることがあるのだと思います。わざと目の前におやつなどの食べ物をチラつかせてあげずに焦らすという人もいますが、あまりにも長い時間やりすぎるとそのイライラが飼い主さんに対するイライラや不信感につながることもあるので注意してくださいね。
②しつこくかまわれすぎる
犬は人になでられたり遊んでもらったりしてかまわれることを好む傾向にある動物です。しかし、長時間しつこくなで回されたり眠いときにかまわれて起こされたりするとイライラしてしまうこともあるでしょう。特に小さな子供の場合、犬が嫌がっているのに気がつかずに追い回してしまったり、強引に抱きついたりすることも多いので注意しなければなりません。かまって欲しくないときに犬が出す「やめて」のサインを読み取ることができないような小さな子どもと犬をふたりきりなどにすることは控え、悲しい事故やトラブルを予防してあげましょう。
③苦手なことをさせられる
犬が人間社会の中で一緒に暮らしていく上で、自然界で生きる場合には必要がないことを犬にしてもらわなければならない場合もあるでしょう。家の中に入るために足を拭いたり、首輪とリードをして歩かなければならなかったり、洋服を着せられたり、雨の日にはカッパを着せられたり…。飼い主さんからすると清潔や健康を守るために必要なことだと分かっていますが、犬にとっては「なぜそれをしなければいけないのかわからない」という気持ちがあって、苦手なことに対してイライラしてしまうこともあるでしょう。
④からかわれる、笑われる
犬が困ったりびっくりしたりする顔や様子がおかしくて、わざとからかうようなことをして遊ぶ飼い主さんを見かけることがあります。飼い主さんにとっては「かわいくてたまらない」という気持ちから来る愛情表現の場合もあるでしょうし、犬自身もおもしろがっているようであれば問題ないと思いますがやりすぎは禁物です。犬の意外な反応やかわいい反応などを楽しみたいという気持ちはあるかもしれませんが、信頼関係を損ねたり咬傷事故につながる可能性もあるのでわざと犬の気持ちを煽って怒らせたりするようなことはできるだけしないようにしてください。
まとめ
犬がイライラしてしまうときというのは、食べ物がもらえない場合や好きなことが自由にできないとき、苦手なことをさせられたりからかわれたりするときなどが考えられます。これは私たち人間でも同じことが言えると思います。大切な愛犬を嫌な気持ちにさせたり、人に対する不信感を抱かせないためにも、自分がされて嫌なことは犬がされても嫌なはずだという当たり前のことを今一度頭に入れて犬と接するように心がけましょう。