犬の不満①散歩が物足りない!
多くの犬が1日の中の大きな楽しみとして考えているのが散歩だと思います。しかし、その散歩に対して不満を抱えている犬は少なくありません。
犬にとって散歩は体を動かすだけでなく、土や草を踏みしめて感触を楽しんだり、漂ってくるにおいを嗅いだり、他の犬や鳥、虫の気配を感じたり、道や公園でにおいから情報収集したりと様々な意味を持ちます。
そのため、散歩は運動の意味だけでなく精神的な充足感を得るためにも必要なものだと考えられているので、運動量がそれほど必要でない小型犬にとっても重要なものなのです。
散歩は毎日同じ時間・同じコースを歩いているという人もいると思いますが、実はそれに対して不満を感じている犬もいます。もっと様々な場所に行って違う景色やにおいを楽しみたいと思っている犬もいると思いますし、時には疲れ果てるまでたっぷり長時間お散歩をしたいと思っている犬もいるでしょう。
毎日同じ散歩というのは安心感があると思いますが、肉体的・精神的な満足感を与えるためにも散歩にバリエーションを持たせてみることをおすすめします。
犬の不満②自分の方を見てもらえない
飼い主さんは毎日仕事や家事、育児など様々な事情を抱えて忙しく過ごしています。そのため、犬と一緒に暮らしていてもなかなかじっくり関わってあげる時間がないということもあるでしょう。
もちろん食事やトイレの世話、散歩など必要なことはしっかりしていてもバタバタ慌ただしい時間を過ごしていると、犬にゆっくりと目を向けてあげる時間がないということもあると思います。
しかし犬は1日家の中でのんびり眠りながら過ごし、飼い主さんの帰りを待っています。帰ってきても自分に構ってくれないどころか、視線も送ってもらえないのでは不満を感じても仕方がないでしょう。
大好きな飼い主さんからちょっと声をかけられたり目を合わせもらったりするだけで、犬はとても喜んでくれるものです。忙しいときは家事などをしながらでも声をかけたりして「あなたのことを気にしているよ」と伝えてあげることはとても大切です。
ちなみに、スキンシップやコミュニケーションが大好きな犬たちですが抱きしめられることは苦手としていることがあります。
かわいさあまってついついギューッとしたくなることもあると思いますが、犬が嫌がっているような顔をしていたり体を引いていたりするような様子があれば、やめてあげるようにしましょう。
体を優しくなでたり寄り添ったりといった犬好みのスキンシップをして、犬が心から安心できるコミュニケーションを取ってあげるようにしてくださいね。
犬が不満に思っているときの仕草・態度
犬が喜んだり怒ったりしているときの様子はわかりやすいため、飼い主さんがその気持ちを理解するのもそれほどむずかしくないでしょう。しかし、犬がひそかに不満に感じているときの表現というのはあまり大きなものではないので、なかなか気付いてもらえないことも少なくありません。
犬が不満に感じているときに見られる仕草や行動には、わかりやすく人に飛びついてきたり吠えたり鳴いたりして伝えてくるものもありますが、アピールするつもりがなくわかりにくいものも…。
何かに対して不満に感じているときフッと鼻から短い息を吐く、うなだれるように伏せたままチラチラと飼い主さんの様子を伺う、眉間部分にしわを寄せるようにするなど人間と似たような仕草・行動が見られます。
また、不満を募らせると同居犬やおもちゃ、クッションなどに対して八つ当たりのような行動に出ることもあるとされています。
まとめ
犬が不満に感じていることはあまり気づいてもらえないことが多いと思います。喜んだり怒ったりというような強い感情とは少し違うので、不満を表現する仕草などが小さいことやそもそも不満を飼い主さんに伝えるつもりがないということが理由だと思います。
しかし、小さな不満も積もり積もっていくことで犬のストレスになってしまったり、問題行動の原因になってしまったりすることがあります。大切な愛犬の満たされた笑顔が見られるように、日頃から犬の様子や表情をしっかりと観察してできるだけ気持ちの変化に気がついてあげられるようにしたいですね。