オシッコを粗相した時
わざと違うところでする
トイレの場所を覚えているはずなのに、トイレ以外のところでオシッコを粗相してしまうことがあります。飼い主さんが急いで出かけなければいけない時や、忙しい時に限ってそのオシッコを踏んでしまうことも…そんな時は本当に途方に暮れてしまいますよね。
かまって欲くて粗相しているのかも
犬はわざとトイレではないところでオシッコをすることがあります。その時は、間違っているとわかって粗相をしているのです。これは犬が飼い主さんの気を引こうとして行っていることが多いです。
粗相してしまった場所を掃除しなければいけませんし、うっかり踏んでしまうとイラっとしてしまいますが、愛犬が一生懸命飼い主さんの気を引こうとアピールしているのだということをどうか理解してあげてください。
【対処法】愛犬とのスキンシップを見直してみよう
愛犬が飼い主さんの気を引くために粗相を繰り返す場合は、日頃の愛犬とのスキンシップの時間がしっかり取れているかどうか見直してみましょう。
- 長時間お留守番をさせていませんか?
- しっかりコミュニケーションを取っていますか?
- 遊びや散歩の時間は十分に取れていますか?
- 愛犬のくつろぐ場所は快適ですか?
以上のことを確認し、愛犬が寂しく感じていないかを見直してみましょう。
また、愛犬が何をうったえているのかは「どんな時に粗相をしているか」をチェックすると紐解きやすいと思います。
忙しい時ほど心に余裕を持って、愛犬の気持ちを忘れずにいてあげてくださいね。
無駄吠えが止まない時
昼も夜も関係なく吠えてしまう
明日の朝は早起きしなければいけないのに、愛犬の無駄吠えが止まなくて寝つけない…
叱っても全然静かになってくれない…
愛犬の執拗な無駄吠えは飼い主さんが抱えやすいストレスの1つです。
犬には「夜は静かにしなければ迷惑になる」という人間のルールは理解が難しいため、昼も夜も関係なく無駄吠えをしてしまいます。
無駄吠えには4種類あります
どんな時に無駄吠えしてしまうのかを見てみると、4つの場面に分類することができます。
- 何かを要求している時(わがまま)
- 知らない人に警戒している時(怖い!近付くな!)
- 他の犬とコミュニケーションを取ろうとする(本能的に反応しちゃう)
- 飼い主さんを自分より下だと思っている時(オレに指図するな!)
夜間に他の犬の声に反応して無駄吠えしたり、遠吠えをしてしまうのは③の場合だと考えられます。
犬は吠えるもの
犬は吠えることで他の犬と情報交換をしたり、意思表示をする動物です。遠吠えはまさに犬のコミュニケーション方法の代表格とも言える吠え方ですね。
しかし、遠吠えをすることでストレスや寂しさの発散をしていることもあるので、愛犬になにかストレスを与えていないかを見直してみる必要があります。
人間にとっては「無駄」な吠えだとしても、犬はもともと吠えてコミュニケーションを取る動物です。無駄吠えを抑えるトレーニングはもちろん重要ですが、人間の都合に合わせてもらっているということを忘れずにいたいですね。
【対処法】無駄吠えの種類別に対処をしよう!
先ほどご紹介した4つの無駄吠えは、それぞれ対処法が少しずつ違ってきます。
上記で紹介した③の「夜間の遠吠えや無駄吠え」の対処法は、日中にたくさん遊んだりお散歩をして体力とストレスを発散することです。体力が有り余っていると、夜間の些細な音や他の犬の声にも反応してしまうためです。日中しっかり運動しておくことで夜間にグッスリ寝ている時間が長くなり、夜の無駄吠えを抑えることができます。
①の要求吠えの場合、飼い主さんは毅然として無視をすることが効果的です。「吠えてもわがままは通らない」ということを理解してもらいましょう。
②の知らない人に警戒吠えする場合は犬は相当興奮していますので、声で叱るのではなく「天罰方式」のしつけが有効です。この時に飼い主さんが声を張り上げて叱ってしまうと「飼い主さんもアイツに吠えている」と勘違いしてしまい、ますますヒートアップしてしまう可能性があります。
簡単な天罰方式のしつけ方法は、空き缶に小銭や鈴などの金属を入れたものを用意し、愛犬が吠えた瞬間に床に落としたり手で振ったりして大きくて不快な音を出します。愛犬が吠えるのを止めたら、すかさずおやつをあげて褒めちぎりましょう。
④の飼い主が触ろうとしたりいたずらを咎めると吠える場合は、飼い主さんと愛犬の立場が逆転してしまっていることが原因です。このように飼い主さんに対して吠える場合は、大きく低い声で「ノー」「ダメ」などのお叱りワードを言います。飼い主さんは威厳を持って愛犬を叱り、飼い主さんがリーダーであることを認めてもらう必要があります。
まとめ
今回は、飼い主さんが愛犬にイライラしてしまう2つの場面「オシッコの粗相」と「無駄吠え」の原因と対処法をご紹介しました。
私は愛犬にイラっとしてしまった時、愛犬が初めて家にやってきた時のことを思い出すようにしています。犬と暮らす喜びを初めて味わった日の感動を思い出すことで、心のトゲトゲが和らぐためです。
いくら頭が良いと言っても、犬は人間ではありません。時には思い通りにいかずに、愛犬にイライラしてしまうこともあるでしょう。
そんな時は、深呼吸して冷静になり、愛犬がどうしてそうしてしまったのかという原因を見極め、正しい対処法を行うことが重要です。
ずっと一緒に生きていく大切なパートナーだからこそ、つまづいてしまった時も一緒に乗り越えていきたいですね。