犬が飼い主から隠れてオヤツを食べる理由①「オヤツを奪われてしまわないように」
犬には、食べ物を奪われてしまわないように、隠れて食べる、という習性があります。もちろん、飼い主さんがオヤツを奪おうとしているわけではない、ということはよく理解しています。しかし、犬の習性や本能として、隠れて食べようとしてしまうのです。
オヤツを奪われてしまったことがある!?
たとえば、オヤツを与えたあと、犬が食べづらそうにしていることがあるかもしれません。そんなとき、“小さくしてあげるから”と、愛犬からオヤツを奪ってしまったことがあったのではないでしょうか。飼い主さんは、決してオヤツを奪ったわけではなく、大きなオヤツを小さく食べやすくしてあげようと、気遣っただけです。しかし、犬にとっては、オヤツを奪われてしまったという、嫌な経験となって記憶してしまいます。そのため、飼い主さんから隠れてオヤツを食べることが習慣になってしまうことがあります。
犬が飼い主から隠れてオヤツを食べる理由②「自分の場所でオヤツを食べたいから」
犬は、自分だけの場所にオヤツを運び、食べようとすることがあります。飼い主さんから隠れようとしているわけではありません。ただ、その自分だけの場所というのが、ケージの中であったり、寝床であったりなど、飼い主さんから見ると、隠れて食べているように見えてしまうような場所だというだけなんです。飼い主さんにも、食事をするための場所や、ティータイムをするための場所があると思います。犬にも同じように、自分だけのお気に入りの場所があり、そこでオヤツを味わいたいと考えているのです。
犬が飼い主から隠れてオヤツを食べる理由③「静かな場所でオヤツ食べたいから」
オヤツを受け取った後、飼い主さんや家族のいない、静かな場所で隠れるようにして食べることがあります。これは、誰にも見られることなく、誰にも話しかけられることなく、静かにゆっくりとオヤツを味わいたいからです。たとえば、リビングでオヤツを受け取ります。しかし、リビングでは飼い主さんや家族が見ています。“美味しい?”と話しかけてくるかもしれません。そのため、玄関に行って食べたり、寝室に行って食べたり、洗面所に行って食べたいなど、静かな場所を好んで行ってしまうのです。もし、オヤツを食べているところに飼い主さんが様子を見に行ったとしたら、オヤツをくわえて、また次の場所へ移動してしまうかもしれません。
犬が飼い主から隠れてオヤツを食べる理由④「オヤツの隠し場所を探すため」
今はオヤツを食べたくないのかもしれません。オヤツは食べたいけれど、お腹が空いていないから、後でゆっくり食べようと思っているのかもしれません。オヤツが大きくて、食べきれないと判断したのかもしれません。そんなとき、オヤツの隠し場所を探すため、飼い主さんから隠れるようにオヤツを食べようとすることがあります。オヤツを食べているフリをして、実は、どこに隠そうかな、と吟味しているんです。オヤツの隠し場所がバレてしまっては、オヤツを奪われてしまうかもしれないからです。
まとめ
犬が飼い主から隠れてオヤツを食べる理由には、
- オヤツを奪われてしまわないように
- 自分の場所でオヤツを食べたいから
- 静かな場所でオヤツ食べたいから
- オヤツの隠し場所を探すため
などがあります。飼い主さんから隠れてオヤツを食べるのは、決して、飼い主さんのことを信頼していないからではありません。奪われてしまわないようにと考えることも、犬の習性や本能ですので、愛犬に嫌われてしまっているのではないか、信頼されていないのではないか、と不安に思う必要はありません。普段から、スキンシップやコミュニケーションをよくとり、より信頼関係を深めていけると良いですね。