ライフスタイルを変える覚悟
犬と暮らすことで最も大きく変化を強いられるのが、ライフスタイルです。犬は自分ひとりではごはんを食べることも、お散歩に行くこともできません。飼い主さんには、犬の毎日の暮らしをしっかりマネジメントする責任があります。
朝に弱く寝坊ばかりしている人は、朝ごはんやお散歩の催促で毎日早朝に起こされる覚悟をしなければなりません。残業尽くめだったり、会社帰りに飲みに行ってばかりで帰宅時間が遅い人は、愛犬のお世話のために早く帰る覚悟をしなければなりません。インドア派で出不精な人は、雨や風の日でもお散歩のために外に出る覚悟をしなければなりません。それらの覚悟に怖じ気づいたり、難しいと感じる人は、犬と暮らすのはあきらめるべきです。
ライフイベントに対応できる覚悟
さまざまな状況や理由で一人暮らしをしている人かと思いますが、その中には、これから結婚や出産、また、転勤や転職、引越しなどのライフイベントを迎える可能性が高い人も多いのではないでしょうか。それらのライフイベントを迎えて、今とは違う家に住み替えることになったとき、また、家族が増えることになったとき、それでもずっと愛犬と暮らし続ける覚悟はあるでしょうか。
悲しいことですが、そうしたライフイベントによる転換期をきっかけに動物愛護センターに持ち込まれる犬が多いことも事実です。そうして飼い主さんから見放されてしまった犬の末路は、少し考えればわかるはず。本当であれば、そんなことは起きてはいけないはずなのです。
近所付き合いが増える覚悟
一人暮らしで賃貸のアパートなどに住んでいると、自治会などの付き合いもほとんどなく、まさに「隣は何をする人ぞ」であるという人も多いのではないでしょうか。実際、近所付き合いはなくても困らないし、むしろわずらわしいものと考えている人もいるかもしれません。ですが、犬と暮らしはじめると、そうはいきません。犬と一緒に歩いていると、相手も犬連れであるかどうかにかかわらず、知らない人から声を掛けられる機会が劇的に増えます。
もちろん、それがご近所の人であれば、顔見知りになるでしょうし、犬友達もできるかもしれません。面倒なこともないとは言いませんが、それはとても楽しく、ポジティブな変化です。愛犬と一緒に新しい世界に飛び込む覚悟はありますか?
ある程度の出費への覚悟
犬一匹程度であれば、家計への負担はそんなに重くないだろう。そう考えている人もいるかもしれませんが、犬と暮らすには意外とお金が必要です。確かに、ドッグフード代はピンキリですから、安く抑えようとすれば安く抑えることは可能です。しかし、トリミング代や、狂犬病予防接種、ワクチン接種、更にシーズンには毎月必要なフィラリア予防の薬代など、犬種にもよりますが、万単位になる出費も少なくありません。
また、もっとも負担が重くなるのは、医療費です。人間と違って、犬には公的な医療保険がありませんから、特に手術などの大がかりな治療を行った場合にはかなりの出費が見込まれます。
命を看取る覚悟
近年の犬の飼育環境の変化や、医療技術の発展により、犬の寿命は一昔前に比べると伸びてきています。それでも、その寿命はどんなに長くても20年ほど。多くの場合、飼い主さんは犬と悲しい別れを経験することになります。また、医療技術の進歩によって寿命が伸びたことにより、シニア犬の介護が必要となるケースも増えてきています。愛犬の弱っていく姿、旅立っていく姿を見守るのはとても悲しく、辛いものです。
特に、飼い主さんが一人暮らしの場合、そのショックや喪失感は大きく、ペットロスが長引く可能性もあります。ですが、その覚悟なしに1つの命に責任を持つことは絶対にできません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?犬と暮らすということは、1つの命に責任を持つということ。そして、あなたの命そのものも、自分だけの命ではなくなるということです。犬を幸せにする覚悟があなたにはありますか?
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
これから飼おうと思っている方はもう一度深く考え覚悟が決まってから飼ってください、緩い覚悟で飼って手放される犬を俺は見たくありません