シニア犬に優しい環境にするDIY3選

シニア犬に優しい環境にするDIY3選

愛犬がシニア犬になると、家の中の環境に気になる部分も出てきますよね。リフォームするのはお金がかかるし、なかなか実行できることではないでしょう。そこで、ぜひホームセンターなどで売っている物を利用して、シニア犬に優しい環境をDIYで作ってみましょう!

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

シニア犬に優しい環境とは?

昼寝をする老犬

元気だった愛犬も、7歳を超えるとシニア期に突入し、シニア犬になります。常に一緒に居ると忘れがちですが、実は愛犬の体も少しずつ衰えているのです。

そのため、今まで当たり前のように過ごしていた環境であっても、ところどころに「動きづらいな」「行くの止めておこうかな」とシニア犬が思ってしまう箇所が存在します。

例えば、ソファーやベッドは典型的ケースです。今までは問題なく上っていたソファーも、思い切って上ったら足腰を痛めてしまった、または上りたくても上れなくなってしまった…という体験談はよく聞きます。

では、どのような環境がシニア犬に優しい環境と言えるのでしょうか。下記にポイントをいくつか挙げました。

  • 無理な姿勢をしなくて済む
  • ゆったりとしたスペース
  • 段差がない
  • 物をまたぐ必要がない

このポイントを押さえて環境を作り直すことで、シニア期に突入した愛犬が、より快適に過ごすことができますよ。怪我をしてしまうと余命にも関係してきますので、DIYで解決してみてはいかがでしょう。

シニア犬に優しい環境にするDIY

笑顔のシニア犬

では、次にシニア犬に優しい環境にするために飼い主ができるDIYをご紹介します。上記で挙げたシニア犬に優しい環境のポイントを押さえ、皆さんも自分なりのDIYを考えて実践してみてくださいね。

市販ケージを解体し組み合わせた新ハウス

ケージに入るラブラドールレトリバー

市販の金網タイプのケージを一度解体することで、ゆったりスペースを確保した新しいケージを作り直すことが可能です。場合によっては、ホームセンターに売っている物で新しく作り直すこともできますよ。

また、通気性の良さなどを考えると、ホームセンターで買うことができるすのこを底面に使うのがおすすめです。すのこを敷いて床面をかさ上げすることで、入り口の段差につまずきにくくなります。さらに痛い床材の上にそのまま寝るのはシニア犬に厳しいので、柔らかいマットを取り付けてあげると安心です。マットの硬さは愛犬の好みや立ち上がりやすさなどを考えて選んであげましょう。マットを動かないように固定してあげると、さらにシニア犬に優しいでしょう。

また、ゆったりとした普段休むスペースに近い場所にトイレを設置してあげると、愛犬もより負担なく過ごすことができますね。

ソファーに乗りやすくなるDIY階段

ソファーの上の老犬チワワ

今までは問題なく上り下りできたソファーやベッドも、シニアになると、上るのを躊躇するような様子を見せたり、下りるときに「キャン」と鳴き声を上げるようになったという声は珍しくありません。

そこでおすすめのDIYがミニ階段です。ソファーやベッドに上りやすいよう、愛犬の足の長さに合った段差の階段を作ってあげると怪我をせずに済みますよ。

やはりこちらも木材を組み立てて作った後、上る部分に柔らかい素材のマットなどを貼り付けてあげると足腰への負担を軽減することができます。

シニア犬が過ごすスペースはカーペットを

シニア犬が自由に動き回れるような環境である場合は、シニア犬が過ごすスペースにカーペットタイプの床シートを貼ってあげると足腰への負担を和らげることができます。

カーペットタイプの床シートは高価な物ではないので気軽に購入することができますし、最近では通販で購入することも可能ですよ。

カーペットタイプの床シートを使う場合は、洗濯機などで洗えるタイプの物を選びましょう。シニア犬は、後々粗相をしてしまったり、病気で嘔吐したり、何かと生活空間を汚してしまうことも増えてきます。その際、飼い主もストレスなく対処できるよう、事前に工夫をしておきましょう。

まとめ

ソファーで寛ぐ老犬

いかがでしたでしょうか。犬はシニア期に突入すると、今までできていた当たり前のことができなくなったりします。それらを考慮して、愛犬が怪我なく快適に過ごせるような環境をつくり、元気に長生きしてもらいましょう。

足腰や視力が衰えて以前のようには動けなくなってから環境が変わると愛犬はとまどうかもしれません。シニア犬に優しい環境づくりは、まだ問題が出ていないうちに取り組むのがベストです。

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