フードやおやつを好きなだけ食べたい!
食欲は、犬が抱く願望の中でも一番強く、わかりやすいものではないでしょうか。フードやおやつを好きなだけ食べたいと願っている犬はきっと多いはず。ですが、これには1つ本能的な理由もあります。野生の頃、犬は集団で大きな獲物を仕留めて食べていました。しかし、大きな獲物はコンスタントに手に入るとは限りません。そのため、食べられるときにまとめ食いをしておこう、という本能が犬にはあります。フードをたくさん置いておくと、少しずつ分けて食べるのではなく一気に食べてしまうのは、この本能によるものです。
犬には可哀想ですが、食べ過ぎは肥満の元、そして、肥満は病気の元ですから、好きなだけ食べたいという願望はなかなか叶えてあげられませんね。
飼い主さんと同じものを食べたい!
食欲関係ではもう1つ、飼い主さんと同じものを食べたいという願望を秘めている犬も多いかもしれません。特に、一度でも人間の食べ物を口にしたことのある犬は、その美味しさをよく知っていますから、「すきあらば」「チャンスがあれば」と虎視眈眈とお裾分けを狙っているに違いありません。
ですが、ご承知のように、人間用に味付けされたごはんは塩分や糖分、油脂分などが多く含まれており、犬には向きません。味付けのないものや薄いもので、犬の身体に害のない食材であれば、少しお裾分けしてあげるときっと愛犬も喜んでくれるはず。とはいえ、飼い主さんの食事中に与えてしまったり、無条件に与えてしまうと、要求がエスカレートしたり、悪いクセがついてしまうので、与え方やタイミングには注意が必要です。
リードなしで自由に走り回りたい!
自宅の庭やドッグランなどでリードを外した瞬間、待ってましたとばかりに走り出す犬は多いですよね。ノーリードで自由に走り回りたい、お散歩で自分の好きな方向へ自由に進みたい、というのも、犬が日頃から抱いている願望かもしれません。
人間社会で暮らしている以上、トラブル防止や安全面の観点からも、ノーリードにできる場所や機会は限られてしまいます。その分、時には広いドッグランなどに連れて行って、日頃のストレスを発散させてあげると、きっと愛犬も満足してくれるはずです。ただし、ドッグランであっても、ノーリードにする際には周りの人や犬の許可を得ることと、愛犬のようすを常に見守っていることが必須ですよ。リードは放しても、目は離さないでくださいね。
飼い主さんとずっと一緒にいたい!
犬はもともと、群れで行動していた生き物。そのため、ひとりぼっちには不安を抱きます。ですから、できれば頼れる飼い主さんとずっと一緒にいたい、離れたくない、と願っているかもしれません。これはある意味、「そう願ってくれていたらいいな」という飼い主さん側の願望でもあるかもしれませんが、飼い主さんが帰宅したときの愛犬の力いっぱいのお出迎えや喜び方を見ると、きっとそう願ってくれていると確信できますよね。
ずっと一緒にいたい思いは飼い主さんも一緒でも、やはり、現実はそうはいきません。愛犬にやむをえずお留守番させる際には、出かける前にたくさん遊んで愛犬を疲れさせてあげるようにしましょう。疲れて寝てしまえば、ひとりの時間もあっという間です。そして、愛犬に余分な心配をかけないためにも、「出かけても必ず帰ってくるよ」という信頼関係を築いておくこと、また、愛犬と適度な距離感で接することも大事です。飼い主さんが過保護になり、距離感が近すぎると、犬は飼い主さんと離れられなくなって分離不安症を発症してしまう危険性があるからです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?かわいい愛犬の願望は少しでも叶えてあげたいものですよね。中には実際に叶えるのは難しいものもありますが、それでも、「もしかしてこう思っているかな?」「こうしてほしいのかな?」と想像力を巡らせて愛犬と接することで、絆はきっとより一層深まりますよ。