注意点①犬の足腰の関節に負担をかける
帰宅した時に大喜びで飼い主の元まで走り寄ってきて飛びついてくることはめずらしいことではないでしょう。
しかし後ろ足で立ち上がって飛びついたり、ピョンピョンとジャンプをしてしまうと股関節やひざ関節などに負担がかかってしまうことがあります。年齢が若いうちには大きな影響が出なくてもその負担が蓄積してしまい、加齢とともに足腰にダメージが出てしまうのです。
年齢を重ねたときに歩くことが負担になってしまうと、健康的な生活をしっかりと送れなくなってしまう可能性があります。犬の体は元々後ろ足で立つことに十分耐えられる構造にはなっていないため、できるだけ前足で飛びついたりジャンプしたりすることはやめさせるようにした方がいいでしょう。
注意点②人に怪我をさせる可能性がある
飼い主の帰宅時に犬が飛びついてきたとき、飼い主も喜んでなでたり受け入れてしまうと犬は人に飛びつく癖がついてしまいがちです。飼い主は飛びつかれることに慣れていても、外で他人に対して飛びついてしまうとトラブルが起こる危険性があるので注意しましょう。
犬が好きではない人や高齢者、子どもなどに飛びついてしまうと相手を転ばせて怪我をさせてしまう可能性もありますし、犬に対する恐怖心を抱かせるてしまうことにもつながるでしょう。
また、慣れている飼い主だとしても外出時には汚したくない洋服を着ていることも多いと思いますが、犬に飛びつかれて服を汚されたり破かれたりしてしまうこともあるのでできるだけ飛びつかせないように習慣づけるといいでしょう。
犬が帰宅時に飛びついてくる時の対処法
犬が飛びついてくるとき、そのくせをやめさせるためにぜひ試してほしいのが「飛びついてきたら後ろを向いて無視をする」という対処法です。
犬たちは飼い主が帰ってきてうれしい気持ちを思い切り表現しているだけなので、決して叱る必要はありません。しかし飛びついて欲しくないという気持ちはきちんと伝えなければならないので、飛びついてくる限りはクルッと後ろを向いて目も合わせず声もかけずに無視をしてください。そうすると犬は「あれ?なんでかまってくれないの?」と考えるようになります。
そこで犬が飛びつくのをやめて前足を地面についたら犬の方に向き直って帰宅のあいさつをしてあげましょう。帰宅時に飛びつく犬にとってのごほうびは飼い主との楽しいスキンシップです。
そのため、飛びついている限りは楽しいことが起こらず、前足をきちんと着いて出迎えられれば思い切り愛情こもったあいさつができるということを理解させましょう。
まとめ
犬が飛びついてくると飼い主や周囲の人とのトラブルになったり、犬自身の足腰を痛める原因にもなってしまうのでできるだけやめさせることをおすすめします。
飛びつかなくても帰宅のあいさつはできるということをきちんと理解させて、犬や人にとって危険のない方法でのコミュニケーション方法を教えて上げるようにしましょう。
すでに飛びつくくせがついている犬の場合は、しばらくの間は「なんでかまってくれないんだろう?」と戸惑うと思いますし、何度も飛びついて構ってもらうためのチャレンジをしてくると思います。
その場合は犬と飼い主の根気の勝負になると思いますが、愛犬の健康のためにぜひ頑張って取り組んでみてくださいね。