もしかしたら怪我をするかも?犬にとって危険と言える家具4選

もしかしたら怪我をするかも?犬にとって危険と言える家具4選

犬にとって危険となるものは室内にも数多くあります。今回は室内にある犬が怪我をしやすい家具を4つご紹介します。危険な家具の特徴を知り対策を行うことで愛犬の怪我を事前に防ぐことができますよ。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

1.角が尖っている家具は危険

角ばったテーブルと犬

犬にとって危険となる家具はたくさんあります。『角が尖っている家具』もその1つとなり、実際に使用している人はとても多くいらっしゃると思いますので注意が必要といえるでしょう。

角が尖っている家具……つまり角がL字になっている。部分的に出っ張りがある家具のことです。おそらく、家にいくつかは角が尖っている家具があるのではないでしょうか?角が尖っている家具全てが危険というよりは、愛犬の背丈や頭の高さほどのテーブルやタンスなどの家具の角が尖っていると、愛犬が室内ではしゃいだり、走り回ったりした時にぶつかって怪我をしてしまう可能性がとても高いといえます。

珍しいケースではありますが、L字になっているテーブルの角が遊んでいる愛犬の目に当たって失明してしまったという話もあったりするようです。愛犬が万が一家具の角にぶつかっても大丈夫なように対策をしておきましょう。ちなみに、ホームセンターや百均ショップなどで売っているクッション材を角に貼り付けると、すぐに対策をすることができますのでおススメですよ。そのようなクッション材はベビー用品としても多く売られています。

2.高さのある家具は関節を痛めるリスクがある

棚に乗っている犬

室内で起こりやすい怪我の1つに『関節を痛める』というものがあります。ある程度高さのあるソファなどからジャンプしたり飛び降りたりすることで関節周りを痛めてしまうことがあります。軽い怪我だと一時的な炎症や痛みといったもので済みますが、大きな症状になると『脱臼』や『骨折』となり、また背中に負担にかかるジャンプは『椎間板ヘルニア』を発症させやすくもなってしまいます。どれも治療が大変なものとなります。愛犬にツラい日常生活を送らせないためにあらかじめ怪我の予防をしておきましょう。

愛犬に怪我をさせないようにするための対策方法としては、

  • 愛犬が昇り降りしてもあまり負担がかからない『高さの低い家具』を利用する
  • 反対に愛犬がジャンプしても昇れない高さの家具を使う
  • 昇り降りする家具と床の間に中間の高さの段差を用意して階段状にし、関節の負担を軽減する
  • 家具を昇り降りしないようにしつける

といった方法があります。愛犬との生活で取り入れやすい方法がありましたら、怪我の予防のためにぜひ改善しておきましょう。

3.ツルツル滑る天板の家具は要注意

テーブルに足をかける犬

愛犬が家具の上に乗らないようにすることが一番といえますが、対策やしつけをしていてもテーブルや背の低いチェストに乗ってしまうことってありますよね。そういった時に家具の天板がツルツルと滑ると、愛犬が足を滑らせて床に落っこちる。飛び降りる瞬間に足を滑らせて変な体勢で着地してしまう、ということがあったりします。

転んでしまったり着地に失敗したりしてしまうと、高い場所から昇り降りして怪我をした時と同じように『捻挫』『脱臼』『関節の損傷』『椎間板ヘルニア』といった関節系の異常を引き起こしてしまう可能性が高くなるといえます。ですので、怪我の防止として愛犬が昇る可能性のある家具の天板には、滑りにくくすなるための対策を行っておくと良いかもしれません。例えば、塩化ビニル樹脂の透明テーブルマットは家具の天板に敷いておくだけで、かなり滑りにくくなるのでおススメです。透明なので見た目もあまり変わらないというのもおススメのポイントといえます。

例えば、塩化ビニル樹脂の透明テーブルマットは家具の天板に敷いておくだけで、かなり滑りにくくすることができるのでおススメです。透明なので見た目もあまり変わらないというのもおススメのポイントといえます。

4.ボロボロになりやすい家具は誤飲の危険性あり

ソファーを破く犬

『布製のソファ』などの素材がボロボロになりやすい家具は意外と危険視されにくいといえますが、実は犬が誤飲してしまうことがあり、とても危険なことになる可能性があるといえるので気を付けなければいけません。

噛み癖のある犬やイタズラ好きな犬は、何でもおもちゃにしてしまう子犬たちは、かじってしまえるものは何でもかじってしまう、たとえばソファやクッションなどもガジガジと噛むことがよくあります。その結果ボロボロになってちぎれた布や綿を食べてしまって、腸の中で物を詰まらせる『腸閉塞』を起こしたり、腸粘膜が損傷されることがあるそうです。

誤飲してしまうと開腹手術を行わないといけない場合も多く、最悪の場合命を亡くしてしまう可能性もありますので、日頃から誤飲の予防を行っておくことが大切といえるでしょう。

誤飲の対策方法として大切なのは、『犬の手が届く場所には危険な物、かじられる可能性のある物を置かないようにする』ということです。家具といった大きなものの場合は『思い切って愛犬の生活スペースから取り除く』か、『飼い主がつねに愛犬が誤飲しないように観察する』といった方法がベストといえますね。ちなみに私の場合は、つねに観察することが難しいので、愛犬にとって危険なものは家具であってもあらかじめ全部取り除いています。また留守番の際には、サークルやケージで過ごさせることも誤飲の予防になります。

まとめ

カーペットでくつろぐ犬

人間からするとオシャレで便利な家具だとしても、犬にとっては危険な家具になっていることって意外に多かったりします。室内を見回してみて愛犬にとって危険な家具がある場合は、怪我をしないように対策を施す、もしくは愛犬の安全のために思い切って家具を買い替えるなどの対処が必要といえるかもしれませんね。

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