犬に多い事故は?
飼い犬に多い事故は咬傷事故や車との接触事故。愛犬が何かのトラブルを起してしまった時、場合によっては法的責任を飼い主さんが問われることもあります。咬傷事故は人を噛んで怪我をさせてしまうこと。多くのケースはお散歩中など野外での事故がほとんどですが、ご自宅内でも来客時に起きてしまうこともあります。
車との接触事故は愛犬が大怪我をしてしまうだけでなく、飼い主さん側に落ち度があり、車を損傷させてしまった場合は損害賠償を請求される可能性も。実際に裁判所から支払いを命じられた例もあります。愛犬の過失は飼い主さんが犯した過失のようなもの。少しの工夫や注意で愛犬と周囲の方を守ることが出来るはずです。
犬の過失で加害者にならない為に注意すべきこと4選
お散歩の時は必ずリードをつける
犬と暮す飼い主の当然の心得として「お散歩中はリードをつける」があります。近年ノーリードの犬はあまり見かけなくなりましたが、残念なことに一部の飼い主さんはこの簡単なことが守れていないようでです。
「犬をお散歩させる時はリードをつけること」は各地方自治体が条例で定めていることがほとんどです。ノーリードの犬とお散歩する行為は違法になってしまうのです。この時点でご近所の方などに通報されてもおかしくありませんし、ノーリードの状態の犬が人を噛んでしまったり、車や自転車と接触事故を起してしまうと飼い主さんが加害者になる可能性は非常に高くなります。
リードをつけると飼い主さんが愛犬をコントロールすることが出来るので、愛犬が起してしまうトラブルを未然に防ぐことが出来ます。リードをつけてお散歩することは、愛犬や周囲の方の安全を守るだけでなく、飼い主さん自信が加害者にならないためにも守ってくれるものなのです。
むやみに触ってもらわない
愛犬とのお散歩中、出会う方に「触ってもいいですか?」と声をかけられることがあると思います。みなさん、どうされいますか?とても穏やかで絶対に噛むことはないと思っている犬でも、何が起こるかは分からないですよね。突然の出来事にパニックになってしまうのは、人も犬も同じなのではないでしょか?
例えば、お散歩中に「触ってもいいですか?」と声をかけてくる人は、もちろん犬好きなんだと思います。しかし、犬を好きだからと言って犬との接し方を把握してるとは限りませんよね。いきなり犬の頭を撫でようとしたり、大きな声をで「カワイイ」と連呼してみたり…。
このような犬が苦手とする行為をとられると、防御本能が働き噛んでしまう可能性も。また、予測不能な素早い動きと、高い声がする小さなお子様を苦手とする犬もとても多いです。どうしても触ってもらいたい時は細心の注意を払いましょう。
買い物中に愛犬をひとりで店外に待たせない
コンビニエンスストアやスーパーの店先につながれて、飼い主さんを待っている犬を見かけることがあります。これもとても危険な行為です。愛犬が脱走してしまう、誘拐されるなどの事件もありますが、犬が知らない人を噛んでしまう可能性も十分に考えられます。飼い主さんは店内にいて、愛犬を確認できない時間が数分から数十分あるはずです。その間に、何が起きても飼い主さんの責任になってしまいます。
ひとりで飼い主さんを待っている犬を見て、触らずにはいられない人もいるでしょう。どんなに、穏やかな犬でも上記にも書いたようにパニックになってしまった時、何をしてしまうかは分かりません。ましてや、愛犬をコントロールするはずの飼い主さんが不在です。とても危険なので愛犬だけで外につないで待たせるのは止めましょう。
人に慣れていない犬は来客時にはケージや別室に移動させる
犬が起す事故は野外だけとは限りません。ご自宅内でも来客を噛んでしまう事故が起きています。現在、ほとんどの方が室内で犬を飼われていると思いますが、来客時はどうされていますか?
何度も会ったことがある顔なじみの知人であれば危険性は低いかもしれませんが、初対面の方、また愛犬自信が人見知りする性格であれば、不安や恐怖心から攻撃的な行動に出てしまう可能性があります。来客時には飼い主さんが確実に犬の行動を制御できる環境を整えておきましょう。
まとめ
具体例として4つの注意すべきことをご紹介させていただきましたが、愛犬自身の性格を把握したうえで、注意するべきことは更にたくさんあるのかと思います。
また、飼い主さんとの絆や信頼関係を深め、しつけを強化しておくのもトラブルを未然に防ぐことに有効です。万が一、脱走してしまった時、誰かに飛び掛ろうした時、飼い主さんのコマンドで愛犬の行動を制止することが出来れば、大きな事故には発展しないはずです。愛犬を守るため、また周囲の方、自分自身も守るためにも、愛犬の行動は注意深く見守っていきましょう。