犬にとって理解できない人間の行動6つ

犬にとって理解できない人間の行動6つ

イヌとヒトは太古の昔からの親友でしたが、体のつくりが全く違う動物です。犬からすれば、人間の行動はとても摩訶不思議であることも…今回は「犬にとって理解できない人間の行動」をご紹介します。

1.モグモグゆっくり食べる

食事をする4人

犬の歯と人間の歯

犬の歯は42本あります(品種改良によって本数が前後することもあります)。人間の歯は親知らずを入れると32本です。このように犬の歯と人間の歯には違いがありますが、このほかに「歯の目的」も少し違います。

引きちぎるための歯

犬の歯はすべてが鋭く尖っており「肉を引きちぎるための歯」です。一方、人間の歯は犬歯以外に尖っている歯は少なく、奥歯にいたっては平たくなっています。これは「食べ物を消化しやすいように噛むための歯」と言えます。

犬は「丸飲み」で食べる

品種改良されてきた犬ですが、祖先であるオオカミの習性がまだ強く残っています。犬があまり噛まずにごはんを丸飲みして食べるのは、1回の食事でできるだけ多く、できるだけ速くごはんを食べるためです。一方、人間にとって「丸飲み」は消化不良になってしまいますので健康のために良くありません。人間がモグモグとよく噛んで食べるのは、唾液に含まれる消化酵素で食べ物の消化を口の中から始めているためです。

このような歯の違いがあるため、人間がモグモグとゆっくりごはんをよく噛んで食べている様子は、犬にとって「不思議だなぁ」と思うような行動なのです。

2.毎日お風呂に入る

泡風呂に入る赤ちゃん

強いシャンプーの香りはニガテ

人間は毎日お風呂に入ります。1日2日入らないだけで不快感がありますよね。一方、犬は自分からお風呂に入ることはありません。ましてや、シャンプーで自分に強い香りをつけることは逆に不快に感じます。シャンプー後の犬がバスマットやタオルに体をクネクネとこすり付ける行動は、自分についたシャンプーの香りを取ろうとしていると言われています。

飼い主さん自身のニオイが大好き!

そのため、犬からすれば毎日お風呂に入って強い香りのするシャンプーやボディソープで体を洗う行動は不思議に思うでしょう。「飼い主さんのニオイがステキなのに!なんでそんな変なニオイにしちゃうの?!」なんて思っているかもしれませんね。

3.服を着る

クローゼットで服を選ぶ女性

犬は立派な毛皮を着ていますし「裸は恥ずかしい」という概念もないため、服を着るという習性はありません。しかし、人間は服を着なければどこにも外出できません。家の中ならまだしも、裸で外出したらお巡りさんがやってきてしまいます…。

服だけではなく、下着や靴下、靴、バッグなどのさまざまな衣料品を身にまとう人間は、犬にとって不思議だと感じることでしょう。「恥ずかしいってなに?」とまで聞かれてしまいそうです。

4.歯磨きをする

歯を磨く女の子

犬には歯磨きの習慣はない

犬にも毎日の歯磨きは重要で、歯周病がひどくなってしまうと命をおびやかす病気の原因になる可能性もあります。しかし、犬は自分で歯磨きをする習性はありません。しかも、犬は口をゆすいだりうがいをすることができません。

それ口に入れるの?!シンジラレナイ…

一方、人間はお口の健康のためだけではなく、エチケットとしても歯磨きを頻繁にします。毎日シャカシャカと歯磨きをしてブクブクッと口をゆすぐその姿は、犬の目には奇怪に映ることでしょう。あろうことか、自分の口にもガーゼやら歯ブラシやらを入れられてシャカシャカされるなんて!シンジラレナイ!なんて思っているかもしれません。

犬は人間のような虫歯にはなりませんが、歯槽膿漏や口臭の悪化を予防するために毎日の歯磨きを頑張ってくださいね!

5.「狩り」ではなく「仕事」に出かける

歩く二人のビジネスマン

犬の仕事は「狩り」

野生のオオカミだった頃、巣穴の外に狩りに出かけて仕留めた獲物を巣穴に持ち帰っていました。オオカミは群れで一緒に生活していたため、その持ち帰った獲物を巣穴で待っているメスにも子どもにも分けて食べていたのでしょう。これは人間の「買い物に出かける」という行動に近いのかもしれません。

人間の狩りは「手ぶら」で帰宅する

買い物をするにはお金が必要です。お金は仕事の対価として支給されますので、人間にとって「狩り=仕事」なのです。しかし、ハンターのお仕事以外では仕事で食べ物を捕るわけではないので、手ぶらで帰宅しますよね。犬からしてみれば「手ぶらですか?狩りに失敗したんですか…?」と思ってしまうかもしれません。

全国のワンちゃんに、君のお父さんやお母さんは君のカリカリのために今日もお仕事を頑張っているのだよとお伝えしたいです…!

6.号泣する

手で顔を覆う女性

大丈夫?!病気?!

犬は涙を流して泣くことはありません。しかし、人間は嬉しい時や悲しい時などに涙を流して泣きます。いきなり飼い主さんが号泣しはじめたら「目からしょっぱい水が!病気ですか?!」とビックリしてオロオロしてしまいます。

はやく笑顔になってね

犬には「泣く」という行動は理解ができませんが、飼い主さんに何か異変があったのだということは理解できます。そのため、飼い主さんやお子さんなどが泣いている時にはそばに寄ってきて心配し、一生懸命守ろうとするのです。

まとめ

クエスチョンマークとパグ

犬と人間は太古の昔からの親友ですが、習性が大きく違う生き物同士です。そのため、犬にとって「意味不明だなぁ」と思うような人間の行動がたくさんあります。イヌとヒトの動物としての違いを理解することでよりお互いの理解が深まり、共有できる部分がいっそう幸せに感じますね!

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