1.お留守番をさせてしまうこと
仕事や学校から帰宅した時の愛犬の熱烈なお出迎えは、飼い主さんにとって生きがいの一つといっても過言ではないでしょう。ですが、嬉しさと同時に「こんなに喜ぶほど寂しい思いをさせてたなんて」と申し訳ない気持ちも込み上げてきますよね。
また、仕事や学校でお留守番させてしまうことはもちろん、せっかくの休日でも、犬連れNGの場所に出かけるためにお留守番させなくてはならないこともありますよね。最近では、ペットツーリズムの発展などもありり、犬と一緒に楽しめる場所も増えてきたとはいえ、世界的に見ると日本はまだ犬連れ後進国。愛犬と一緒に出かけられる場所がもっと増えてくれることを願うと同時に、そのためには今のわたしたちのマナーが問われていることも認識しなければなりません。
2.嫌がる場所に無理やり連れて行くこと
かわいい愛犬が嫌がることはなるべくしたくないものの、かといって、狂犬病の予防接種やワクチン接種を避けて通ることはできませんよね。動物病院に行くと察した途端にイヤイヤする愛犬を引きずって行くのは、心が痛むものです。他にも、トリミングが嫌いな愛犬をトリミングサロンに連れて行くとき、やむをえない事情で愛犬をペットホテルに連れて行かなければならないときなど、愛犬が嫌がる場所に無理やり連れていかなければいけないときには、「仕方ないってわかってね」「わたしのことを嫌いにならないでね」と願わざるをえません。
3.散歩に連れて行けないこと
犬にとって毎日の大きな楽しみの一つが、飼い主さんとのお散歩。犬の運動不足防止のためにも、定期的なお散歩は欠かすことのできないものです。ですが、天候が悪かったり、飼い主さんの体調が悪かったり、急な用事で時間がなかったりすると、どうしてもお散歩に連れて行ってあげられないこともありますよね。何もわからずにお散歩をせがみに来る愛犬に「今日は行けないんだ、ごめんね」と言い聞かせても、やはり心の中は申し訳ない気持ちでいっぱいに。
お散歩に行かないとなると、犬は運動不足からストレスが溜まってしまいます。もし、どうしてもお散歩に行けない日があった場合には、そのぶん、おうちの中で遊んであげたり、次の日にいつもより長くお散歩をしたり、ストレス発散の場を作ってあげてくださいね。
4.遊びの相手をしてあげられないこと
犬はオオカミが幼形進化した動物と言われています。幼形進化とは、幼形成熟とも呼ばれ、性的に身体が成熟してもなお、子どもの特徴を残していることを言います。犬が幼形進化して残した子どもの特徴、それが、遊びが大好きなことです。何歳になっても遊びが好きで、無邪気に飼い主さんの足元におもちゃを持ってくる姿はとても愛おしいですよね。
ですが、飼い主さんとしては、家事や仕事をしていたり、出かける間際で時間がなかったり、いつでもその遊んで要求に応えてあげられるわけではありません。「今はダメなんだ、ごめんね」と謝っても、残念そうな愛犬の姿を見ると可哀想になってしまいますよね。遊べるときには、愛犬の思う存分遊んであげましょう。
5.気分で叱りつけてしまうこと
犬は「今」を生きる生き物です。未来の余計な心配をしたり、過去のことを引きずったりはしません。ですが、人間はとかく、先のことを思い悩んだり、過去の失敗や嫌な思い出を引きずって、気分が暗くなったりイライラしたりしてしまいますよね。そのため、いつもは許していたり、それほど強くは叱責しないような愛犬の行動を、自分の機嫌にまかせて強く叱りつけてしまって、後悔した記憶のある飼い主さんもいるのではないでしょうか。
また、愛犬のイタズラや粗相を時間が経ってから発見した場合など、そのイタズラや粗相は愛犬にとっては過去のこと。「今」叱られても何のことかわかりません。そこを頭ごなしに叱りつけてしまうと、犬は状況が理解できず、飼い主さんに不信感を抱く原因にもなりかねません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?どんな飼い主さんであっても、多かれ少なかれ、愛犬に申し訳ないという気持ちを抱いているものです。もちろん、その気持ちは大切にしてほしいですが、あまり後ろめたい思いを抱えすぎず、愛犬と「今」を精一杯楽しもうという意識で暮らしていきたいですね。