犬が「つらい」と感じる飼い主の行動
私達が日頃からついやってしまがちな行動や、気付かずに自然と起こしている行動で、愛犬が「つらい」と感じていることがあるとお気づきでしょうか。なるべく愛犬と良好な関係を維持するためにも、少しずつこのような行動はなくしていきたいですよね。そこで、犬が「つらい」と感じる飼い主の行動を3つご紹介します。
無視をする/なかなか構ってもらえない
私達も好きな人、大切な相手から無視されたり、適当な扱いを受けたりしたら、悲しい気持ちになりますよね。ストレスを感じる人も多いと思います。
犬も同じように、飼い主に無視されたり、構ってアピールをしているのに構ってもらえないという状況に「つらいな」「寂しいな」と感じています。
無視まで行かなくても、最近はスマホを常時触っている飼い主も増えているので、愛犬に目を向けず、スマホばかりを見てしまっている…というのもやりがちな行動です。ぜひスマホを使う時間を短縮し、愛犬との時間を作ってあげてくださいね!
感情的に怒鳴ってしまう
つい、いたずらをしてしまったり、トイレを何度も失敗されてしまうと、イライラしてしまうことはありませんか。イライラしても冷静に対処できれば問題ないですが、そこで感情的に怒鳴ってしまうのはNGです。
たしかにいたずらはいけない行為ですので、しつけをするのは当たり前です。しかし、怒鳴るという行為は、犬のしつけに良い影響を与えません。単に「怖い」「つらい」という思いだけを抱かせる行為ですので、「なぜ怒られているのか」「何がいけないのか」を自分で学習しようとしません。
また、感情的になってしまうと、犬は飼い主に対して「冷静に対処できない」レッテルを貼ります。そのせいで上下関係に悪影響を及ぼすこともあるので、注意が必要です。
外出時間が長い
飼い主の外出時間が長いと、もちろん愛犬に寂しい思いをさせることになります。飼い主が仕事をしていれば仕方がありませんが、やはりあまりにもお留守番ばかりだと「つらい」と感じさせてしまいます。
また、外出時間が長いということは、愛犬との時間が極端に短いことにも直結します。つまり、信頼関係を築くための時間が確保できていないのです。
仕事は仕方がありませんが、毎日のように夜中まで飲み歩いたりせず、なるべく早めに帰宅することを心掛ける、休日は一緒に過ごすなど、他の時間で調整する努力をしましょう。
犬が「つらい」と感じるときに見せるストレスサイン
3つの犬が「つらい」と感じる飼い主の行動を取上げましたが、犬が「つらい」とストレスを感じているとき、どのような仕草を見せているかお気づきでしょうか。主に下記の仕草が挙げられます。
- あくびをする
- 体の一部を執拗に舐める
あくびは犬にとって、ストレスや緊張を意味するボディランゲージの1つです。眠いのではなく、何かしら不満やストレスを抱えている証拠ですので、勘違いしないようにしましょう。
また、執拗に体の一部を舐め続けるのもストレスサインです。同じ場所を舐め続けることで、「つらい」という気持ちを紛らわそうとしているのです。
しかし、この行為は問題行動の1つとされていて、体の一部を執拗に舐め続けることで、皮膚が傷つくため、犬なりの自傷行為にも当てはまります。このような行動を見せたら、要注意ですよ。
問題行動が増えたら要注意
前述したとおり、体の一部を執拗に舐め続けるという仕草や、いたずら、無駄吠えなどの問題行動を繰り返す場合は、精神病の一種である『分離不安』の可能性が考えられるので、注意が必要です。
分離不安とは、飼い主と離れることにより、不安やストレスを大きく感じる精神病のことを指します。飼い主の姿が見えないことで不安が大きくなり、いたずらや破壊行為などで気を紛らわそうとするのです。
少しずつストレスを軽減するために、適度な時間スキンシップをとったり、外出時には外出すると悟られないようにするなどの努力が大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬は飼い主のちょっとした行動に「つらい」「寂しい」と感じる事があります。私達が気付いていないだけで、意外とストレスを感じていることが多いのかもしれません。ストレスサインを参考に、愛犬がどのような気持ちでいるかをくみ取れるようにしましょう。