犬のトリミングを自宅でやる時のコツ①「必要な道具を揃える」
自宅でトリミングをするとき、“あれがあったらもっと上手にできたのに~!”なんてことがあります。トリミングを始める前に、まずは、必要が道具が揃っているかどうか、確認してみましょう。足りない道具があれば、ホームセンターやペットショップ、100円ショップなどで安く気軽に購入することができます。では、被毛のカットに必要な道具についてみてみましょう。
カットバサミ
自宅でトリミングをするのであれば、必ず持っておきたいのが、カットバサミです。ハサミの静刃側に、小指をかけるフックがついたタイプのカットバサミが使いやすいです。小指をかけて使用することで、ハサミを安定させることができるので、初心者の方にもおすすめです。自宅にもハサミはあるかと思いますが、カットバサミとは少し違います。トリミング用のカットバサミには、動かさずに使用する“静刃”と、動かして使用する“動刃”があり、これによって上手に被毛をカットすることができます。自宅にある文房具やキッチン用のハサミでは、ほとんど失敗に終わってしまいますので、必ずカットバサミを用意しましょう。
梳きバサミ
ポメラニアンなどの長毛種には欠かすことのできない梳きバサミ。長い被毛を保ちつつ、被毛の量を減らして、軽く涼しくしてあげたい、というときのトリミングに使用します。
ミニバサミ
トイプードルやシーズーなど、お顔周りの被毛のカットをしたいときに必要なミニバサミ。また、汚れ防止のため、肛門周りの被毛をカットするなどにも重宝します。ミニバサミは、細かい作業を必要としますし、犬の目に近づきやすいです。そのため、ハサミの先が丸くなっているものを選ぶようにしましょう。より安全に使用することができます。
バリカン
カットバサミでは均等にカットすることが難しい。そんなときは、バリカンを使って被毛をカットしてあげることで、凹凸がなく、滑らかな肌触りに仕上げることができます。ジッと身動きをせずにいられる時間に限りがあるワンちゃんにも、ハサミで少しずつカットしていくよりも、バリカンを使った方が、短時間でサッとトリミングを済ませることができます。
ミニバリカン
フローリングの上などで、滑ってしまったり、転倒してしまうことを防ぐために行うトリミングがあります。手足の裏の被毛をカットすることです。そのときに使用するのが、ミニバリカンです。肛門周りの被毛のカットにも使えます。
犬のトリミングを自宅でやる時のコツ②「被毛をカットする方法と手順」
初めては「手足の裏」のトリミングから
初めて自宅でトリミングを行うときは、犬も人も不安と緊張でいっぱいになります。いきなり全身のトリミングをしてしまうと、失敗やケガの原因になってしまいやすいです。初めてのトリミングは、手足の裏の被毛のカットから始めてみましょう。トリミングテーブルがなければ、ダイニングやリビングのテーブルに滑り止めを使用し、犬を乗せます。犬の後ろに立ち、カラダを包み込むように抱えてあげると、犬は安心します。小型犬であれば、膝の上に抱っこして行うこともできます。
胴回りの被毛のカット
広い面積の被毛をカットしなければなりません。そのため、バリカンで一気にカットしてしまおうと考えると、被毛が絡まってしまうなど、失敗してしまいやすいです。ブラシやコームでしっかり毛並みを整え、まずはカットバサミを使って被毛をカットします。凹凸ができ、被毛の長さがまばらになると思いますが、そこからバリカンを使って整えていくと良いです。バリカンで剃り残してしまった長い被毛は、またカットバサミを使ってカットします。
お顔周りの被毛のカット
月1回、トリマーさんにお願いしているトリミング。しかし、お顔周りの被毛は、伸びてしまうと被毛が目に入ったりして、今すぐにカットしてあげたくなる部分ですよね。しかし、お顔周りのトリミングは、何よりも安全性を重視しなければなりません。ハサミを寝かせるように使用し、刃先が犬に向いてしまわないようにカットします。音や振動に敏感なワンちゃんは、ミニバリカンでは怖がってしまうかもしれません。嫌がって動いてしまったとき、目や鼻や皮膚を傷つけてしまうこともあります。一気に短くカットしようと考えると、失敗しやすいです。希望よりもちょっと長いかな、という長さにカットしておくのが良いです。
まとめ
犬のトリミングを自宅でやる時のコツについて、
① 必要な道具を揃える
② 被毛をカットする方法と手順
この2つを解説しました。予約が取れないとき、お仕事が忙しくてトリミングへ連れて行ってあげられないとき、予約日まで待てないときなど、自宅でトリミングを行ってあげたいことは、少なからずあると思います。トリマーさんや獣医さんに相談し、愛犬に合ったトリミング方法を指導してもらうのも良いと思います。私は、愛犬が長毛種なので、手足の裏と肛門周りの被毛のカットを獣医さんから指導していただきました。より安心して自宅でトリミングができるので、みなさんにもおすすめしたいです。