犬が『うれしょん』する…その理由は?
『うれしょん』とは、嬉しさのあまり興奮してしまい、おしっこをしてしまう生理的現象指す言葉です。これは犬にも起こることが多く、犬の『うれしょん』の主な理由は、人間と同様に嬉しさと興奮が挙げられます。
しかし、その他にも服従の意味が含まれていることがあるのです。これは、おしっこを漏らすことで、「それほどまでにあなたのことを慕っていますよ」というアピールの一種となります。これは犬が元々持っている習性の1つでもあるので、自然な現象と言えるでしょう。
特に、人間との生活にまだ慣れておらず、「おしっこはトイレにしなければいけない」というしつけをマスターしていない、あるいはしたばかりという子犬は『うれしょん』をしやすい傾向にあります。
では、犬が『うれしょん』をしてしまうシチュエーションとして、どのようなシチュエーションが考えられるのでしょうか。最も多いシチュエーションは、飼い主の帰宅時です。
飼い主がいない寂しさを感じていたところに、大好きな飼い主が帰ってきたことにより、嬉しさと興奮がマックスまで上がり、ついおしっこを漏らしてしまうのです。これは子犬はもちろん、成犬でも見られることがあります。
他にも、散歩に行くときやおやつをもらえるときなど、嬉しいという感情が限界を超えてしまった場合に見られることがありますよ。
犬の『うれしょん』をやめさせる方法
愛犬が嬉しいと感じてくれるのは喜ばしいことではありますが、その度にお漏らしをされては、こちらも困ってしまいますよね。『うれしょん』はトイレトレーニングの一環として、しっかりやめさせる必要があります。そこで、犬の『うれしょん』をやめさせる方法をご紹介します。
「待て」で興奮を落ち着かせる
まず、嬉しさで興奮している際に、「待て」などの指示で興奮を落ち着かせる方法があります。これには、まず飼い主の指示をどんな時でもしっかり飼い主の指示を聞き、実行できるようにすることが最優先です。
日頃から「待て」を教え、様々なシチュエーションで行います。ごはんをあげる前、散歩中など、異なるシチュエーションで行うことで、どんな状況でも反射的に「待て」ができるようになります。
これができるようになれば、興奮中であっても「待て」で動きを止めさせ、落ち着かせることができます。興奮が冷めれば、うれしょんしてしまうことを防ぐことができますよ。
嬉しさで興奮中は飼い主が落ち着く
犬が嬉しさのあまり興奮している最中は、飼い主が冷静に落ち着くことが大切です。犬が興奮している際に、飼い主も一緒になってテンションを上げてしまうと、さらに興奮を煽ってしまい、うれしょんを促してしまうからです。
これを防ぐためにも、まずは飼い主が落ち着き、愛犬に「そんなに興奮することじゃないんだよ」ということを理解させる必要があります。
いかがでしたでしょう。犬がうれしょんをするのは、嬉しさと興奮、さらに服従心が重なることが理由です。犬にとっては自然な行為ですが、私達人間と生活する上では、しつけの一環として「ダメなこと」と教える必要があります。放置せず、しっかりしつけを行い、うれしょんをやめさせましょう。
『うれしょん』してしまったら構わない
そして、もしもうれしょんをしてしまった場合、「ダメでしょ~」と甲高い声で接したり、「何やってるの!」と焦ったりと、愛犬に構ってはいけません。黙々とおしっこを処理してください。
ここで構ってしまうと、「おしっこをすれば構ってもらえる」と異なる捉え方をしてしまい、今後もうれしょんが続く原因となります。
黙々と処理し、その後しばらく構わず放っておくことで、「おしっこをトイレ以外でしてしまうと構ってもらえなくなる」と徐々に学習し、自制が効くようになります。すると、自然とうれしょんをしなくなりますよ。