なぜ、犬は『女性に懐きやすい』と言われているの?
犬は、男性よりも女性を好み、女性に懐きやすい、と言われています。なぜ、そのように言われるようになったのでしょうか。データや研究結果など、明確な調査結果は得られていないようなのですが、“うちの犬は男性よりも女性の方が好き”と感じている飼い主さんが多い傾向にあるようなのです。犬にも人に対する好き嫌いや相性があります。女性を好きな犬ばかりではありません。女性は苦手だけれど、男性に自分から近づいて甘える、という犬もいます。明確な答えはまだ見つかっていませんが、犬の本能や習性や性格などから、犬が「女性に懐きやすい」とされている理由を探ってみました。
犬が『女性に懐きやすい』と言われている理由①「ニオイ」
男性には、男性特有の体臭がありますよね。男性ご自身はあまり感じられていないかもしれません。実は、このような研究結果があります。「哺乳類は男性の体臭を嗅ぐことでストレスになる可能性がある」というものです。男性の体臭には、強い生理的なストレス反応を誘発する作用があり、ストレス誘導性無痛覚というものが引き起こされる、とされているようなのです。犬も私たちと同じ哺乳類です。男性の体臭を嗅ぐことで、ストレスを感じてしまう犬もいるのかもしれません。もし本当にそのようなことがあるのであれば、男性特有の体臭のない女性に懐きやすい、ということに納得できるのではないでしょうか。
犬が『女性に懐きやすい』と言われている理由②「大きさ」
犬にとって、人間はとても大きな存在です。中には、人間と同じくらい、もしくは人間よりも大きなカラダを持つ犬もいます。しかし、一般的な家庭で飼われている犬のほとんどは、人間よりも小さいですよね。チワワやポメラニアンなどの超小型犬の頭は、女性の手のひらよりも小さいです。犬の頭を撫でるとき、大きな物体が頭の上から降ってくる、そのような感覚なのかもしれません。私たち人間も、自分よりも大きなゾウやクマなどの動物が近づいてきたら、こわいですよね。男性よりも女性の方がカラダが小さい傾向にあり、犬に不安感や恐怖心を与えにくい、ということが、女性に懐きやすいと言われている理由に当てはまるのではないでしょうか。
犬が『女性に懐きやすい』と言われている理由③「お世話が上手」
女性には母性本能があります。そして、世話好きな女性が多いですよね。子育てをした経験があったり、家族のお世話をしたり、普段から家事をこなすことに慣れている女性は、犬のお世話も上手なのかもしれません。たとえば、犬のカラダを撫でてあげるとき、男性と女性とでは、撫で方も違いますし、撫でるときの力加減も違います。優しくそっと撫でてくれる女性が多い中、ワシャワシャっとガサツな撫で方をする男性が多いように感じます。もちろん、人によって違いはあると思います。
犬が『女性に懐きやすい』と言われている理由④「声の高さ」
基本的に、男性の声は低く、女性の声は高いですよね。犬には人間の言葉が理解できません。声の高さなどから相手の感情を読み取っています。たとえば、犬を叱るときは、高い声で“やめなさい!”と言うよりも、低い声で“やめなさい…”と威圧的に言った方が効果があります。犬が喜びを表現するとき、高い声でクンクンと鳴きますよね。逆に、威嚇するときは、低い声でヴヴヴ~と唸り声を上げます。このようなことから、男性の低い声は、犬に対して威圧感を与えてしまったり、怖がらせてしまうことがあるのではないかと思います。そのため、自然と高い声を出すことができる女性に懐きやすいのではないでしょうか。
まとめ
犬が『女性に懐きやすい』と言われている理由には、
- ニオイ
- 大きさ
- お世話が上手
- 声の高さ
などが関係しているのではないか、ということが考えられます。飼い主さんが女性だから女性に慣れている、ということもあるかもしれません。飼い主さんが男性だから女性と接することに興味がある、という犬もいるかもしれません。