お散歩中に他の犬と出会った時の正しい接し方ってあるの?
愛犬とのお散歩は愛犬の健康管理や、飼い主さんとの絆を深めるためにとても重要なもの。大好きなお散歩の時間を心待ちにしている子も多いでしょうし、飼い主さんもその時間を大切に感じているのではないでしょうか?お散歩はリードをしっかりつける、またウンチの処理をするなど最低限のマナーを守ることと、もうひとつ気になるのが「他の犬との接し方」ではないでしょうか?
犬にも個性や性格の違いがあり、陽気で天真爛漫、他の犬と遊ぶのが大好きな子もいれば、犬見知りや人見知りが激しく、興味はあってもなかなか遊べない子、また、そもそも全く他の犬と遊びたがらない子もいます。犬の性格によってお散歩中に出会った犬との接し方も、様々になるように思います。愛犬の性格を考慮し、出会った犬と飼い主さんの反応をしっかり見極めて接し方を考えましょう。
犬の散歩中に他の犬と出会った時はどう接するのが適切?
犬同士で遊ばせてみたい時は飼い主さんに了承を
毎日愛犬とお散歩していると、出会う機会が多い他の犬とその飼い主さんとは顔なじみになってきますよね。犬種が同じであれば親近感もわくと思います。「お友達になって楽しく遊んでもらいたい!」と言う願望もわくかもしれませんが、いきなり犬同士を接触させるのは危険です。
上記にも書いたように、犬にもそれぞれ性格があります。なかには「犬が嫌いな犬」も存在するのです。飼い主さんの許可なく急に接触させることで、攻撃的な行動を起す可能性も否定できません。また、性格的にもともと攻撃的な子もいるはずです。無理に近づけようとすると噛む、噛まれるなど事故に繋がる可能性も高いので、必ず飼い主さんに確認をとるようにして下さい。
犬同士でコミュニケーションを取らせてみたい時は、まず飼い主さん同士のコミュニケーションから始めましょう。愛犬家同士であれば「近づけても大丈夫ですか?」の一言で通じるはずです。愛犬家同士のマナーとして、しっかり互いに確認しましょう。
相手の犬に吠えてしまう時
お散歩中に他の犬と出会うと、飼い主としては「仲良くなれるかな?」と期待を抱くかもしれません。しかし、相手の犬が吠える、また愛犬が吠えてしまう時は、オヤツを使いさりげなく方向転換し犬同士の距離を離しましょう。吠えてしまう刺激が「他の犬」になっていますので、犬が吠えなくなるまで離れていきます。
犬が他の犬に吠えてしまうのは、子犬の頃にうまく社会性を身につけられなかったことが原因のひとつと言われています。他の犬と、どうコミュニケーションと取ればよいのか学べていないのです。他の犬に興味はあるけど、恐怖心もある…。どう感情を表現するべきなのか分からず、攻撃的に吠えてしまうことがあります。
現在、社会性を身につけられないまま、成犬になった犬は多く存在します。お散歩中も飼い主さんが「うちの子吠えちゃうんで」と告げてくる方もいますし、犬の存在に気づいてコースを変える方もいらっしゃいます。全ての犬が他の犬とすぐに仲良くなれるわけではないので、愛犬と一緒に他の犬に近寄って行った時、飼い主さんが少し困ったような表情をしていたら、距離をおくようにしましょう。
無理に仲良くさせようとしない
極端に他の犬との接触が苦手な犬でなければ、飼い主さんに確認をとったうえで、ある程度コミュニケーションがとれると思います。犬同士の挨拶と言えばお尻のニオイを嗅ぐ行為ですよね。社会性がしっかり身についていて、自信があり気持ちに余裕がある犬は他の犬にお尻のニオイを嗅がせてあげることが多いです。
犬は相手のお尻のニオイを嗅ぐことによって、その犬の多くの情報を収集することが出来るのです。人間で言うところの「個人情報」や「自己紹介」のようなものでもあります。気持ちに余裕のある犬は堂々と「嗅がせてあげる」ことが出来ますが、社会性が身についていない子や、気持ちにあまり余裕がない子は「嗅がせてあげる」ことが苦手です。
無理にお尻を押さえつけて嗅いでもらうようなことをすると、嫌な記憶として残り、他の犬が苦手になってしまいます。犬同士の相性や自然に仲良くなれるタイミングをのんびりと待ってあげましょう。
まとめ
愛犬とお散歩に行くと、つい他の犬と仲良く遊んでもらいたい気持ちになりませんか?犬のお友達がいたほうが、幸せなんじゃないかと感じてしまいます。しかし、社会性が身についても「犬の友達いらない」と感じているいる犬がいるのも事実。愛犬とのお散歩は犬の友達を作るためのものではありません。飼い主同士でしっかりとルールを守り、愛犬が満足してくれるお散歩を目指しましょう。