あなたの犬種はどう？抜け毛の量が多い犬種６選

なぜ抜け毛の多い犬種と少ない犬種が分かれているの？

我が家の愛犬は4歳のフレンチブルドッグ。初めて犬を飼うということもあり、迎え入れた当初は分からないことばかりでした。フレンチブルドッグを迎え入れるにあたって、前知識として頭に入っていたのは「抜け毛が多い犬種である」と言うこと。「まぁ、でも短毛だしそれほどでもないんじゃない？」と思っていたのですが、いざ一緒に暮らし始めると想像以上の抜け毛の量でした。犬種により抜け毛の量に差があるのは、犬の被毛の構造と生え方の違いから出てくるものになります。

犬の被毛の構造

犬の体の全身を覆っている被毛は、犬種によって「ダブルコート」と「シングルコート」に分かれています。「ダブルコート」はオーバーコート(上毛)と呼ばれる被毛と、アンダーコート(下毛)と呼ばれるふたつの被毛が生えいます。いっぽう「シングルコート」はアンダーコートがない犬種になりオーバーコートしかありません。オーバーコートは体の表面にある被毛で皮膚の保護をする役割があり、アンダーコートはオーバーコートの下に生えている被毛で保温や保湿の役割があります。

ダブルコートとシングルコートの違い

「ダブルコート」の犬種には換毛期があります。換毛期は春と秋の年に2回あるもので、季節に合わせた被毛に生え変わるため、保温や保湿をする役割があるアンダーコートが大量に抜ける時期になります。いっぽう「シングルコート」の犬種には換毛期がありません。「シングルコート」の犬種は、抜けにくいオーバーコートのみを持っているため抜け毛が少ないといわれています。抜け毛の量が多い犬種の特徴は「ダブルコート」になります。

抜け毛の多い犬種6選

1.ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

短い手足と丸く大きなプリプリのお尻を持つウェルシュ・コーギー・ペンブローク。てこてこ歩く姿は可愛らしく日本でも大変人気のある犬種になります。ウェルシュ・コーギー・ペンブロークもダブルコートの犬種になり、抜け毛も非常に量が多く、撫でるたびに毛が舞うことも…。

2.アメリカン・コッカー・スパニエル

長い耳と美しい被毛を持つアメリカン・コッカー・スパニエル。人懐っこくとても陽気な性格のアメリカン・コッカー・スパニエルは、被毛自体が厚く長毛がとても毛玉になりやすいです。ケアを怠ると皮膚トラブルを起す可能性もあります。もちろん抜け毛も多い犬種なので毎日のブラッシングはかかせません。

3.サモエド

顔立ちの特徴から、まるで笑っているかのように見える表情の「サモエドスマイル」で有名な犬種。大きくて真っ白で被毛がふさふさのサモエドも、抜け毛の量はかなりのものです。ロシアが原産国のサモエドは、厳しい寒さに耐えられるよう二層構造のダブルコートになっています。体も大きく被毛も豊かなので換毛期のアンダーコートは毎日大量になるそうです。

4.ゴールデン・レトリバー

大型犬の中でつねに人気上位のゴールデン・レトリバー。とても賢いうえに忠誠心も強く、温和な性格のため家庭犬としてピッタリです。ただ、やはり抜け毛の量は物凄く家中が毛だらけになる可能性も…。抜けて落ちてしまう前に、日頃のブラッシングでしっかり除去するとお部屋のお掃除も少し楽になります。

5.柴犬

日本犬の代表ともいわれる柴犬。国の天然記念物としても指定され、現在、日本で飼育されている日本犬の8割が柴犬といわれているほど、誰もが知っている馴染み深い犬種かと思います。柴犬の被毛もダブルコートで抜け毛が多いです。アンダーコートが密集して生えていますので、皮膚トラブルが多い犬種でもあります。

6.ビーグル

スヌーピーのモデルとなっていることで有名なビーグル。短毛なので抜け毛が少ないイメージもあると思いますが、とても抜け毛が多い犬種になります。ビーグルの被毛は少し硬めの短毛で密集して生えているのが特徴。短くて硬めの毛は洋服やソファなどの布に刺さってしまうことも多く、お部屋のお掃除には少し時間がかかってしまうご家庭が多いようです。

まとめ

いかかでしたか？気になる犬種は抜け毛が多い犬種に当てはまっていたでしょうか？今回はダブルコートの犬種を中心にご紹介させていただきましたが、抜け毛の量は毛質の違いや健康状態、生活環境などでも大きな差が出てきます。またシングルコートの犬種も抜け毛が少ないだけであって、抜け毛がない訳ではありません。

もちろん抜け毛が少ないほうが、お部屋のお掃除は楽ですが、換毛期がないシングルコートの被毛はどんどん伸び続けるので定期的なトリミングが必要になってきます。抜け毛が多くても少なくても、それぞれの犬種の特徴に合わせたケアは必須です。犬を飼うと、どうしてもお掃除は大変になってしまいますが、愛犬の健康を守るためにも清潔を保ちましょうね。