不安になりやすい犬が持つ共通点
人間と同様に、犬もそれぞれ性格が異なります。ポジティブな性格の犬や警戒心が強い犬など、同じ犬種であっても性格に幅があることも珍しくありません。今回はそんな犬の性格の中から、不安になりやすい性格の犬が持つ共通点をご紹介していきます。
1.飼い主の外出時間が極端に長い
不安になりやすい犬の共通点として、飼い主の外出時間が極端に長いという共通点が挙げられます。「今は仕事をしている人が多いから、これは仕方がないのでは?」と思うかもしれませんが、その中でも『極端に』という点がポイントです。
例えば、出張が多く、ペットホテルなどに預けて外出してしまう時間が多い飼い主であったり、普通に仕事をしていても、毎日のように同僚と食事に出かけ、朝早く出掛けて夜遅くに帰ってくることがほとんどである飼い主などです。
前述した中でも後者の場合、土日にしっかり時間をとり、コミュニケーションをとるという場合は、アフターケアができていますが、それもないと不安や不満などのストレスを溜め込みやすい性格の犬になりがちです。
2.四六時中飼い主と一緒にいる
上記で飼い主と一緒に過ごす時間が極端に短い犬は不安になりやすいと紹介しましたが、反対に極端に飼い主と一緒に居る時間が長い犬も、実は不安になりやすい傾向にあります。
どういうことかと言いますと、同じ空間で過ごす時間が長いのではなく、常に一緒に行動してしまうというのが少々問題です。四六時中、どこに行くにも一緒だと、犬は飼い主が隣にいることが当たり前だと感じてしまいます。
ところが、どうしても買い物に行かなければいけないなど、愛犬と離れる時間は出てくるものです。いざ、その場面になると、犬は飼い主と離れることに極度の不安を感じやすくなるのです。
3.ちょっとした出来事に怯えやすい
ほんのちょっとした出来事やプチハプニングに、わかりやすく怯える犬も、根本的に不安になりやすい性格の犬だと言えます。
犬は人間よりも警戒心が強いため、人間と比較すると小さな物事にも反応します。しかし、そんな犬の中でも、ちょっとした音に過剰に反応してしまったり、散歩中に草が風で揺れただけで驚くなど、明らかに他の犬よりもビビリだと感じる犬は、この傾向が強いです。
4.他の犬との交流に怯えることが多い
散歩中、他の犬に遭遇すると、尻尾を巻いて飼い主の後ろに隠れてしまったり、尻込みするような仕草を見せることはありませんか。このような犬も、基本的に臆病で不安を感じやすい犬です。
通常であれば、初めて合う犬が前からやって来たら、少し警戒しながらも匂いを嗅いだりと挨拶を交わすものです。しかし、不安を感じやすい犬は臆病な傾向が強いので、知らない犬を見かけただけで帰ろうとすることもあります。
このように、不安を感じやすい臆病な性格の犬は、他の犬との交流も苦手で、いざ遭遇してしまうと隠れたり逃げたりといった行動に出ることが多いです。
5.飼い主が不安を感じやすい
犬は飼い主の行動をよく観察し、そこから感情を読み取っているということが明らかになっています。さらに、飼い主と一緒に過ごすことで、性格や行動が伝染し、飼い主に似ることがあるということも濃厚な説として取上げられています。
そのため、飼い主がネガティブであったり、不安を感じやすい性格であると、愛犬も同じような性格になることがあります。
例えば、飼い主がちょっとしたことに怯えるような性格であれば、愛犬も「これは大事だ」と不安を感じるようになり、徐々に同じように不安を感じる頻度が高くなっていくのです。
気を付けたい『分離不安』
『不安になりやすい犬の共通点』の2つ目で、飼い主と一緒にいる時間が極端に多いという共通点がありました。実は、これがエスカレートしてしまうと『分離不安』という精神病の一種である症状を引き起こす恐れがあります。
分離不安とは、飼い主と離れることにより極度のストレスを感じ、問題行動を引き起こすことを指します。問題行動には、ゴミ箱を荒らす、物を破壊するなどの行為の他にも、無駄吠えや前足を舐め続けるなどの自傷行為も含まれます。
分離不安は飼い主との程よい距離感を保てるようになることで解消されることが多いので、まずは愛犬との正しい距離感や接し方を見直す必要があります。また、「飼い主が絶対に帰ってくる」という信頼関係を強く築くことも大切ですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。不安になりやすい犬の場合、犬自身の性格が関係していることが多いですが、他にも飼い主側の影響を受けて不安を感じやすくなる犬もいます。共通点に心当たりのある方は、ぜひ飼い主としての行動を一度、見直してみてくださいね。
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