「私が危険に晒されていたら…」考えたことは?
「犬は飼い主に忠実である」という印象は非常に根強いです。日本でも古くから言われていて、その代表的な犬として『忠犬ハチ公』が挙げられるのではないでしょうか。
そんな犬は忠実性が高いという言葉を聞くと、「飼い主である私が危険に晒された場合、愛犬はどのような反応をするのだろう」と考えたことはありませんか。助けてくれるのか、はたまた飼い主を置いて逃げてしまうのか…。飼い主としては気になるところですよね。
では、もしも飼い主が危険に晒されていたら、愛犬は助けてくれるのでしょうか。今回はこれをテーマに考えていきたいと思います。
飼い主が危険に晒されていたら、愛犬は助けるのか
飼い主が危険に晒されていたら、愛犬は助けるのかというテーマを考えていきますが、結論から言ってしまうと「犬による」でしょう。この「犬による」という結論ですが、様々な面からその時の対応に違いが出ると考えられます。
犬種としての性質
犬は犬種ごとに特徴的な性質を持っています。犬種によっては社交性で甘えんぼうな傾向が強かったり、中には頑固で飼い主以外には決して懐くことはない傾向の強い犬種もいます。
このように犬種によって、元々持っている性質が異なるため、犬種ごとの性質によっても飼い主が危険に晒されていたら助けるか否かという結果が異なると考えられます。
例えば、忠誠心が高く、勇敢で恐れを知らない性質の強いドーベルマンは、しっかり飼い主と信頼関係を築けているのであれば、飼い主を助けようとする犬が多いと考えられます。
性格
上記で「犬種ごとの性質にもよる」という話をしました。犬種によって異なる性質を持つため、犬種によっても飼い主を助けるか否かという確率が変わってくるのではないかという考えです。しかし、もちろん同じ犬種の中でも、犬ごとの性格は様々です。
先ほど例に出したドーベルマンであっても、犬によっては勇敢さが低いドーベルマンもいるでしょう。また、育て方によっては忠誠心が低いドーベルマンも当然います。
このように先天的に持つ性格や、育てられた環境で作り上げられた性格によっても、飼い主が危険に晒されていたら助けるか否かの結果が変わってくることは十分考えられます。
過去の経験など
過去に経験した事によっては、トラウマを生んでしまい、その経験が飼い主を助けるか否かの結果に関わってくることもあります。
例えば、過去、散歩をしていた時、通りがかりの男性に怖い思いをさせられたという体験をした犬であれば、男性に対し少なからず恐怖心を抱いている可能性はあります。
それがトラウマ化している場合は、飼い主が男性から危険に晒されていても、なかなか助けに行く勇気が持てないということも考えられます。
信頼関係だけでは結論づけられない
上記で3つのポイントをご紹介しましたが、飼い主を助けに行くか否かの結果は、飼い主と犬との間に築かれている信頼関係が最も大きく影響しています。
そもそも飼い主を信頼していたり、愛情を持っていなければ、犬は助けに行くことはないからです。そのため、助けに行くのは信頼関係が築けていることを前提として、ここまでご紹介してきました。
しかし、信頼関係が築けていたからといって、必ずしも愛犬が飼い主を助けに行くことができるかと言われると、やはり性格や経験なども大きく影響するのではないでしょうか。
「飼い主さんが危険な目に遭っている…助けに行きたい…でも、怖い」という心理から、どうしても助けに行くことができない犬も中にはいるでしょう。そのため、飼い主が危険に晒されていたら、愛犬は助けてくれるのかという問いに対して、「信頼関係が築けていれば助けに来てくれる」とは、簡単に言えないのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。飼い主が危険に晒されていたら、というテーマで考えてきましたが、こればかりは実際にその状況下に置かれてみないと、その犬がどのような反応をするかはわかりません。今回は筆者の考えをこちらで紹介しましたが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。ぜひ「愛犬だったら…」と考えてみてくださいね!