犬の機嫌が悪いサインとは?
今回は機嫌の悪い犬にしてはいけない行為をご紹介していきますが、それを知るためには、まず犬の機嫌が悪いかどうかを見極めなくてはいけません。
犬の心理は仕草や行動に表れるので、まずは自分の愛犬が以下のような仕草や行動を起こしていないかどうかを確認してみましょう。
- 唸る
- 無視する
- 口角が下がりジッと見つめてくる
他にもあくびをするなど、犬の機嫌が悪いときに起こしやすい仕草や行動はありますが、極端に不機嫌な時には、主に上記で紹介した「唸る」「無視する」「口角が下がりジッと見つめてくる」が当てはまります。
唸るという行動は機嫌が悪い、あるいは攻撃的になっているということがわかりやすいですが、無視をするときも機嫌が悪い証拠です。
しかし、「無視をしているの?それとも聞こえていないの?」と判断できないときもありますよね。そんな時は耳に注目してみてください。声をかけてもこちらに振り返らないのに、耳がぴくっと反応していたら、聞こえないふり、あるいは無視をしています。
また、こちらをジッと見つめてくる愛犬をよく見たら、口角が下がり、なんだか暗い表情をしている…という時も機嫌が悪いことが多いです。この場合は、「飼い主さんが構ってくれない」と拗ねていることも多いですよ。
犬の機嫌が悪いときにしてはいけない行為とは?
では、上記で紹介した犬の機嫌が悪いときに起こしやすい仕草や行動を理解した上で、機嫌が悪い犬にしてはいけない行為を知っていきましょう。あまり犬の心理を無視した行動を繰り返すと、信頼関係にヒビが入る恐れがありますので、注意が必要です。
1.しつこく構う
唸ったり無視をしたり、愛犬が不機嫌な時に「そんなに怒らないでよ~」としつこく構うのは、いろいろな意味で良くありません。
理由の1つは、不機嫌な時にしつこく構ってしまうことで、より機嫌を損ねてしまう恐れがあるからです。自分に置き換えて考えてみましょう。不機嫌な時にしつこく構われることで、余計にイライラすることはありませんか。犬も例外ではないのです。
そしてもう1つの理由が、上下関係が逆転してしまう恐れがあるからです。不機嫌な時に必要以上に構ってしまうと、「こういう態度をとれば構ってもらえる」と勘違いしてしまうこともあります。
すると、構ってほしいときに反抗的な態度をとるようになってしまい、エスカレートすると上下関係が逆転してしまうことがあるのです。
2.機嫌が悪いことに怒る
愛犬が無視をしたり、唸ったりしたときに、「なんでそんな反抗的な態度をとるの!」と怒鳴ってしまうのはNGです。
犬の機嫌が悪いのは、しっかり理由があります。その理由を無視して感情的に怒鳴りつけるというのは、犬が「怖い」という感情を抱いてしまいますし、それ以上に冷静さに欠けた飼い主への信頼度が下がってしまう恐れがあります。
このようなときは怒鳴って叱るのではなく、まずはこちらも距離を置き、しばらくそっとしておきましょう。機嫌が直れば自分から近付いてくることがほとんどです。
3.威圧的にジッと見つめ返す
不機嫌な時の仕草に「口角を下げてジッと見つめてくる」という仕草がありました。その時に、こちらも「何よ」と高圧的な態度でジッと見つめ返してしまうのもあまり良くありません。
犬にとって相手をジッと見つめるという行為には、警戒や敵意を示す意味があります。飼い主の場合は愛情を表す意味もありますが、高圧的な態度で見つめ返してしまうと前者と捉えられてしまいます。
そして、愛犬が「口角を下げてジッと見つめる」という仕草をしている時は、「本当は構ってほしいのに」という理由で拗ねていることが多いです。
そのため、高圧的な態度で見つめ返してしまうと怯えてしまったり、飼い主に甘えたいのに甘えられないという状況を作り出してしまうことになります。そのため、この場合は、「どうしたの?」と優しく声をかけてあげるのが1番です。
愛犬の機嫌が直ったらスキンシップを!
いかがでしたでしょうか。犬が不機嫌な時には、基本的にこちらもそっとしておくのが1番です。しかし、愛犬が不機嫌になっている理由が飼い主のスキンシップ不足やお世話不足にある場合、放っておくのは逆効果です。そのため、理由に応じて正しい対応をすることが大切です。